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頭が前に出ちゃったら

背中がまんまるくトボトボと歩く姿を見て、勝手にシニアの方だと思い込んでしまうのだけど、お顔をのぞいたら20代くらいの若い人だったということがわりと多い。頭が前に出ちゃった状態。

このご時世、片手にスマホは当たり前すぎる。今さら持つなとは言えない。私だって意識しないと握りっぱなしだ。じゃあどうするのか考えてみよう。

前かがみでスマートフォンを操作すると、首にかかる負荷は5倍になります。

出典『サイエンス・オブ・ヨガ』

人間の頭は5キロくらいなので、前かがみになると25キロ首に負荷がかかるということ。もちろん首だけでなく、つながる肩や背中にも負担がかかる。

25キロ…小学生1人をずっと頭に乗っけてる。いくらかわいい我が子でも、甥っ子や姪っ子でも、小学生の肩車を長時間はキツイ。首痛めちゃう。

という状況です。
前かがみの頭が重すぎて、首からひょっこり前に出るのも納得。その25キロの頭を支えるため、首、肩、背中は総力戦でエイエイと引っぱり上げるのです。ずーっと緊張してる。

そして耐えきれず、肩は巻き、背中は丸く、骨盤は後ろに傾き、ぽっこりお腹ができあがる。体が全体としてバランスを取ってくれてます。体よ、いつもありがとう。涙

じゃあ、そんなちぐはぐバランスの体をどうしましょう?
ここからは、私のおすすめの座り方です。慣れるまで時間がかかるので、最初は短い時間で大丈夫です。何事もまずは試してみる。それで良いです。

あぐらをかきます。ヨガのスカーサナ(安楽座)をおすすめします。普通のあぐらから、かかとを前後に置き、足が交差しないように座る。こうすると足が痺れないので楽です。だから安楽座。
お尻の骨(坐骨)でマットを押す。背中を伸ばす。

おしまい。笑
えっとーーー、おしまいです。苦笑

もう少しお話すると、お尻でマットをしっかり踏むことで骨盤が立ちます。そして、ニュートラルな背骨のカーブを描き、頭を最低限の力で支える。

お腹は自然と引き込まれ、ぽっこりお腹にはなりません。骨盤が立つと本来の背骨の位置に整って、背中は緩み、胸は自然と開きます。首、肩、背中はこれだけでも負荷が軽くなっていくでしょう。

あと、ポイントとしては奥歯をゆるめる。そして遠くを見る。できるだけ頭部をリラックスさせて座ることが大切です。

そして股関節がかたくてツライ方は、座布団の上に座ります。何でもカンペキを目指さなくて良いです。目指せ甲子園!目指すなカンペキ!です。

なーんだ、あぐらかくだけかぁ。そう思いますよね。ただこの姿勢、慣れるまでは意外と疲れます。だから、最初は5分でも十分です。意識してやる、そこがスタートなので。そして5分できたら1分伸ばす、など時間を長くしてみてくださいね。段々と体の変化が感じられてくると思います。肩ラク〜、背中ゆるむ〜、など変化があったら是非教えてください。

頭が前に出ちゃったら、あぐら(安楽座)、そしてお尻でマットをプッシュです♪

若い方だけでなく、猫背に悩むすべての方におすすめです。

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