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笑顔で次の一歩を踏み出すために

月に数回、高齢者さん向けにシニアヨガを指導しています。今日も元気な姿でお会いでき、深呼吸たっぷりの60分でした。


「耳の調子悪くて〜」とか「何となく見よう見まねでやってます〜」とか言いながら、ほんわかムードで体を動かしてもらっています。


歳を重ねるごとに体は段々言うをこときかなくなるし、不自由な部分が増えていきます。でもまぁそういうもんだよね〜って言いながら、そんな自分と仲良く生きていくのがとても上手な皆さんだなぁと感じます。

たとえ身に病があっても、心まで病ますまい。

中村天風『運命を拓く』


まさにこの言葉の通りで、病気やケガをしたからもう何もできない…と悩むことはナンセンス。しっかり療養して、その後に今の自分が何をしていけばいいのか?一つずつ考えるだけでいい。


私もヨガで肉離れや腰痛を経験して、本来やってはいけない無理な動きを自分に課していたことを反省しました。できないポーズを繰り返し、とても不自然な動きばかりやっていたんです。


完治後、仕事に復帰できた時、「あぁ、こうやって健康に何事もなく体を動かせることは有り難い」心からそう思って、ケガにも感謝しました。


自分にやさしいヨガをしていくと決めてから、伝え方や心構えにも変化が出てきました。


まずは、皆さんがこの場に集まってくれたことに感謝すること。できるできないや他人との比較は関係なく、心地よく動けているかを最優先してもらうこと。そして終わった後に少しでも心身が楽になって、笑顔で次の一歩を踏み出せていたら、もうそれで十分だということ。


当たり前のように生きているこの時間や場所の共有が、この上なく幸せな一瞬なのだなと噛みしめるようになっていきました。


たとえ病気になっても、ケガをしても、不運な状況に直面しても、また立ち上がって生きることを始めて欲しいなと思っています。


シニアの皆さんを見ていると、自分の動きづらくなった体と上手に分かり合って、よしよしと頭を撫でるようにご自身にやさしく生きていることを学ばせてもらっています。


病やケガによって一度立ち止まり、ちゃんと自分と対峙する時間も大切なのかなと感じます。


決して無駄な時間ではなく、新たな扉を開いて一歩進んでいくための時間と捉えていけたらいいですね。


私もヨガを通じてそのことを一人でも多くの方に伝えていけるよう歩んでいきたいです。

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