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動かない筋トレ!ヨガとアイソメトリックトレーニングの共通点

ヨガアイソメトリックトレーニング(体を動かさず力を込めるトレーニング)は筋力強化の観点で、多くの共通点や相互補完的な要素を持っています。この記事ではその関連性について紹介します。

ヨガとは?

ヨガは、古代インド発祥の身体と心を結びつける行であり、アーサナ(ポーズ)を中心に、呼吸や瞑想も含まれる総合的な実践です。

ヨガのアーサナは、筋肉の柔軟性を高めるだけでなく、筋力やバランス、持久力を鍛える効果もあります。

アイソメトリックトレーニングとは?

アイソメトリックトレーニングは、筋肉を動かさず、力を込めた状態で一定の位置で静止させるトレーニング方法。例えは壁を思いっきり押す、胸の前で手と手で押し合うなどです。

アイソメトリックトレーニングは、筋肉にテンションをかけ続けることで、筋力を向上させる効果があります。

ヨガとアイソメトリックトレーニングの関連性

  1. 静的な筋力の鍛錬
    ヨガの多くのポーズは、特定の位置での持続が求められるため、アイソメトリックトレーニングの要素を自然に取り入れています。
    例えば、プランクポーズや戦士のポーズ1などは、筋肉に持続的なテンションをかけることで、筋力を鍛えます。

  2. 深部筋の活性化
    ヨガとアイソメトリックトレーニングの両方は、表面的な大きな筋肉だけでなく、深部の筋肉も鍛える効果があります。これにより、身体の安定性やバランスが向上します。

  3. 筋持久力の向上
    ヨガのポーズを長く保持することは、筋持久力を鍛える効果があります。アイソメトリックトレーニングも同様に、筋肉に持続的なテンションをかけることで、筋持久力を向上させます。

アイソメトリックトレーニングの例

両手押し(前鋸筋強化)

下記書籍の表紙の様に、片手の指先を胸の中心に向けて肘を張り、反対の指先を前方に向けて、手の平付け根同士を合わせて立ちます。その後、両手の平の付け根同士で力強く押しあって10秒キープ

ポイントは前鋸筋。肩甲骨の外側から肋骨(脇の下)に伸びている筋肉を意識しましょう。腕の操作能力が向上し、肩甲骨から腕を使った力強い動きが可能となります。

上記書籍のサンプルページに、前鋸筋強化方法の写真が掲載されているので、参考にしてみてください。

セツバンダーサナ変化形(内転筋強化)

セツバンダーサナは、背中を地面につけ、膝を曲げて足を地面につけた状態から、お尻を持ち上げて体を一直線にするポーズ。

背面の筋肉を鍛えつつ、お尻の筋肉(大臀筋)やハムストリングも引き締めてくれるヨガのポーズです(詳しくは下記記事を参照ください)

セツバンダーサナの際、両爪先は平行にして真正面を向けるのですが、あえて片方のつま先を内側に入れた状態で、その足の太もも内側の力を込めて体を持ち上げると、内転筋という筋肉が鍛えられます。

まとめ

ヨガとアイソメトリックトレーニングは、筋力強化の観点から見ると、多くの共通点を持っています。

ヨガの中にアイソメトリックトレーニングの要素を組み込むことで、筋力や筋持久力、筋肉のバランスを向上させることができます

ヨガに一工加えて、更に健康的な体を作り上げましょう!

アイソメトリックトレーニング方法を紹介している書籍

『運動能力が10秒で上がるサボリ筋トレーニング』には、運動能力アップに直結するのに重要な筋肉であるにもかかわらず、サボりがちな筋肉にフォーカスし、アイソメトリックトレーニングで鍛える方法を紹介している書籍です。

特に下記の6項目の強化に役立つトレーニング方法、とメカニズムを理学療法士の笹川大瑛氏が詳細に説明してくれています。

走力:腰のバランスを整える筋肉群
跳力:しなやかな足首を作る筋肉群
蹴力:強い膝を手に入れる筋肉群
投力:肩の筋肉を安定させる
振力:手首や指を鍛える
泳力:肩甲骨を強化する

体作りのみならず、パフォーマンスを上げたい方にもおススメの一冊です。


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