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腰痛対策にヨガの「キャットアンドカウ」で骨盤の感覚を磨き上げよう

腰痛は多くの人々が抱える問題で、日常生活や仕事に大きな影響を与えることがあります。

そして腰痛は、骨盤が前傾や後傾した姿勢を長時間キープすると悪化しやすくなります。ゆえに、骨盤を前にも後ろにも傾けず、骨盤ニュートラルの状態を維持する事は、効果的な腰痛対策となります。

この記事では、腰痛の緩和に効果的なヨガの動き、骨盤ニュートラルを身体に覚えこませるのに有効な「キャットアンドカウ」について紹介します。

腰痛に繋がる骨盤の前傾と後傾

骨盤の前傾と後傾

骨盤の前傾と腰痛

骨盤の前傾した状態とは、いわゆる反り腰の状態です。骨盤が前傾すると、腰回りの筋肉が過度に緊張し、他の筋肉群(例えば、腹筋)が弱まる可能性があります。

そしてこの不均衡が腰部に不必要なストレスを加え、痛みを引き起こす可能性があります。そして骨盤前傾は腰椎(背骨の腰の部分)に過度な圧力を加える可能性があり、これが腰痛の原因となることがあります。

骨盤の後傾と腰痛

骨盤が後傾した状態とは、猫背の状態です。後傾した骨盤は、背骨の正常な配列を乱して、筋肉に余計なストレスを加える可能性があります。

また、骨盤が後傾した状態だと、その上に乗っている腰椎の安定性が損なわれる可能性があり、これが腰痛を引き起こす可能性があります。


骨盤ニュートラルが身につくヨガポーズ

骨盤ニュートラルとは、体の前側にある左右の腰骨二点、恥骨を結んだ三角形の面が、地面に対して真っすぐ立った状態の事。そして左右の腰骨は前後にも上下にもずれていない状態の事です。

骨盤ニュートラル

骨盤の上に腰椎が自然な形で乗った状態で、体を骨で支えている状態。故に筋肉に過度な緊張がかからず、骨と骨の間にある椎間板にも余計な負荷がかからない姿勢となります。

この骨盤ニュートラルの感覚をつかむには、あえて骨盤をゆっくりと前傾、後傾する方向に動かし、その間にある中間ポイントを感じ取る運動が有効。そして、それにはヨガの「キャットアンドカウ」と呼ばれる運動が最適です。

【キャットアンドカウのやり方】
・四つん這いになる
・両肩の真下に手のひらを付く
・腰の真下に両ひざをつく
・息を吐きながら、お尻の穴を床に向け、背骨全体を丸める
・息を吸いながら、お尻の穴を天井に向け、背骨全体を反らせる
・呼吸に合わせて繰り返す。

骨盤の動きに意識を向けながら行いましょう。骨盤の感覚がつかめると、日常生活の時に、自分の骨盤が後傾しているのか、前傾しているのかが分かるようになって、ニュートラルな状態に戻しやすくなります。

骨盤の感覚を磨くヨガの解説動画

ヨガで腰痛緩和

ヨガは腰痛の緩和に役立つ事があります。以下に、ヨガが腰痛に良い理由5つ紹介します。

1. 筋力の向上
ヨガは、体のコア部分(腹部と背中など、胴体部分)を強化するのに役立ちます。強いコアは、脊椎を支え、腰痛を予防するのに重要です。

2. 柔軟性の向上
ヨガは、筋肉と靭帯の柔軟性を向上させるのに役立ちます。これにより、筋肉の緊張や痛みが軽減される可能性があります。

3. 姿勢の改善
ヨガのポーズは、良い姿勢を促し、腰痛の一因である悪い姿勢を改善するのに役立つことがあります。

4. ストレスの軽減
ヨガはリラクゼーションとストレス軽減にも効果的で、緊張による筋肉の痛みや不快感を軽減するのに役立つことがあります。

5. 自己認識の向上
ヨガは、自己認識と体の認識を向上させ、痛みの原因や不快感を早期に察知するのに役立つことがあります。

ただし、すべてのヨガのポーズがすべての人に適しているわけではありません。特に腰痛がある場合、専門家の指導のもとでヨガを行い、痛みを増やさないポーズを選びましょう。

まとめ

骨盤が前や後ろに傾いた状態で、長時間じっとしているのは、腰痛の原因となる可能性がある。

骨盤を前にも後ろにも傾けない状態を保つには、骨盤の感覚を磨く必要がある。

骨盤の状態に対する感覚を磨くには、ヨガの「キャットアンドカウ」の動きが最適。


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