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『膣ヨガ』を真面目に紹介する

上体を左右にゆする"くびれ戻し"の図が全盛期のマイクタイソンを彷彿とさせる衝撃の名著『膣ヨガ』。シリーズを通して\\パカッ//と開く製本なのも高ポイントだ。

前回記事を読んでおふざけ本と思われては困るので今回は真面目に紹介する。表紙は下着姿の女性が四つん這いで息を荒げているが至って真面目な本である。

ちなみに表紙のイラストはカエルのポーズ。オンナ度が上がるカーマスートラヨガである。効果はスタイルアップ、腰痛、セクシー度アップとのこと。では本の内容を見ていこう。

1. 女性向け健康情報が盛りだくさん!

冒頭で女性ならではの膣の悩みが紹介されている。女性の身体は本当に大変であり尊敬に値すると思う。男性の皆さんもぜひお読み頂きたい。健康系雑誌や健康教室が女性向けで賑わうのも無理なからぬ話と理解できよう。

『膣ヨガ』では前半70ページほど使って健康と美容にまつわる情報が紹介される。膣はもとより、美肌、女性ホルモン、むくみ、太らない体等々。

早くポーズを教えてくれ!というのは男性のサガ。じっくりコトコト、余計に見える事でも色とりどりが大事なのだ。(私は初見は読み飛ばしてポーズから読みました。)

女性は美と健康の維持と増進に、男性にとっても女子トークで力を発揮する武器となる有益な情報が得られるであろう。

2. 膣ヨガのポイント

膣ヨガの話。膣ヨガのポイントは

・お尻と膣を締める
・からだをゆらす
・ねじる
・伸ばしきる

事である。特にお尻と膣を締める事が重要

子宮を支える骨盤底筋を締めると内臓の下垂を防ぎ、骨盤の歪み調整にも繋がる。おっさんでも尿漏れ防止や性力アップに繋がるので男性の皆さんもケツと会陰(性器と肛門の間)はキュッと締めてヨガをしよう

そして紹介されている膣ヨガポーズはどれも負荷は小さく、体が固い方でも簡単に取り組めるものとなっている。

(メトロノームの様に上体を左右にゆするくびれ戻しは例外

イラストはAmazonで”11点すべてのイメージを見る”をクリックする事で見えるが参考動画も発見。0:29~がくびれ戻し。0:50以降は膣ヨガアドバンスだ。)

地味故にヨガスタジオではあまりやらないが効果の高いポーズをこうして世に広めて頂けるのはありがたい。個人的に気に入っているのは以下の三つ。

・カラスの交わり(カーマスートラヨガ)
・ひざまげ松葉崩し(四十八手ヨガ)
・百閉(四十八手ヨガ)

時々スタジオでも見かけるので、膣ヨガ読了後はあらぬ想像をしないようにせねばなるまい。「あぁ あの子今…!」

3. 理系

珍妙なスピリチュアルに走らず、科学的な見地からヨガと健康を語っている所も素敵である。

スピリチュアルはスピリチュアルで興味深いが第三者が客観的に証明できるものではないため、あたかも真実の如く語るものではないと私は考える。

事実と仮説、事実と思想を分けて表記する。これは基礎中の基礎なのにできてない本(特に健康系やヨガ系)が多々あるので好印象だった。

スピリチュアルを否定はしない。しかし”第六チャクラが開けば直感が増す”ではなく、"増すと考えられている"とか"増すと言われている"が正しかろう。

事実と仮説、事実と思想の区別が曖昧な人は基本的に信用ならぬが、『膣ヨガ』の著書鈴木まり先生の文章は使い分けが明瞭で読みやすく頭にはいりやすかった。

『膣ヨガ』は健康書籍としても名著である。パカッと開くのも読みやすい。次回作が待ち遠しい。


余談:レビューまで面白い

シリーズ本である『膣活!カーマスートラヨガ』のレビュー

今回も裏切らない内容です!すごく面白いです!!ただ、今回本の開きがやや堅かったのが残念
まず、開きやすいようになっていますと書いてありますが、今回のは普通の本と変わりなかったです。
他の方も書かれていますが前作のように、ぱかっと開かないのがちょっと煩わしくて惜しいです。

それに対して鈴木まり先生はブログで対応したことがレビューからもうかがえる

先生がブログにあげていた通り、開いたところを強くこすったらちゃんと開いたまま使えました。

\\パカッ//と開く製本
>>ギュッ!<<と締まる膣
これが膣ヨガの神髄である。

前回の記事はこちらから


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