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セルフケアの大切さを知る


お読みいただき
ありがとうございます

yogagraceのmegumiです

今日は、理学療法士の視点で
最近感じたことを。


わたしの母が最近、
突然片手に麻痺が出てしまい

受診したところ
キーガン型頚椎症性筋萎縮症

であることが分かりました。

ストレートネックにより
頚椎から出ている末梢神経のうち
運動神経をピンポイントに圧迫しているとのこと。

改善には、リハビリか、手術か。 

手術したとしても
いま肩に出ている麻痺は改善するかは不明、と。

これまで13年、理学療法士として
臨床の現場に立ってきたけれど

初めて身内の立場になり
とても悩ましいところでした。

出来るならば、手術は最終手段として
まずは
リハビリで改善が見込めるか、を検討したい


でも
そのうちに進行してしまって
結局手術することになったときに

残った機能が今より
少なくなってしまったら?
  

わたしの母は
音楽と裁縫などの手仕事が大好きで

「今なら肩が動かないだけで
  
   肘から先が使えるなら
 
   ピアノもミシンも使える。

 それだったら
 手術して進行止めるのも

   いいのかなって思えてきた」

 という母。


悩んだ末に、
セカンドオピニオンで

わたしの夫の務める整形外科に受診し

夫が週3回、
外来リハビリを担当することに。

出来るだけ
自宅でも自主トレーニングを
継続してもらうように

組んだメニューを母もコツコツと

朝昼晩取り組んでくれた。

発症から
リハビリをスタートするまでの1週間で
肘まで少しずつ
麻痺の進行が見られてきていたけれど

定期的なリハビリスタートしたところ、

開始から1週間半立ったある日。

「運転していたら、今日
  とても手が軽く感じたの」

とラインが。

評価したところ、
肩関節の挙上も外転も外旋も

出力も上がって可動域もupしている!


改めて
リハビリ介入する効果もだけれど、

それ以上に
自主トレーニングが定着して
継続することの大切さを痛感しました。

自主トレーニングの定着で、

生活の中での姿勢にも変化があったし
頚椎のアライメントもずいぶん変わってきていて

繰り返し麻痺側の上肢を
passiveでなく自分で使っていくことで
神経・筋の促通も図れていること。

そして
スマホの使う時の注意点や
スマホスタンドの導入、

ドライヤーでヘアセットする時の
ドライヤーの位置をホルダーをセッティングして高くするなど、環境設定なども合わせて行ったことで、

日常生活の中で頸部が前に出るような
ストレートネックを
助長する機会を減らしたこと

それら全ての結果が 
麻痺の改善に繋がってきたのだなと

改めてリハビリと
予防的な介入の必要性を感じました。


これって
産後でも共通して言える話で

症状が出る前に
できれば予防できることは予防したいし、 

環境や姿勢を整えることで
不要な痛みや、不要な治療を減らせる。


産後ママも
地道かもしれないけど

コツコツ生活の中で続けることが
産前産後のトラブル予防にも繋がることを
声を大にしてお伝えしていきたい。


そんなことを
母の回服を見て思いました。


回復した母は、いま

「やっぱり手術は怖いししたくないよね。
 
 ピアノと裁縫が続けられたらそれでいいって
 思ったけど

 やっぱり肩を上げられるようになって、
 
 カーラーでヘアセットしたり
  
 着替えやすさを気にせず
 好きな服を着れたり
 
 ストレッチ教室にも通えることができるって

 やっぱり幸せだなって思ったよ」
 
 と。

いろいろなことを
家族を通して学びました。

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