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アシュタンガヨガとアジャストメント

『 第1回 アジャストメントのテーマ 』

この私の大好きな2つのキーワードでネット検索すると、意外とあまり出てこない
アシュタンガヨガに限らず、ヨガとアジャストメントに関する記述は思いの外少ない

なぜだろうか?… 
感じてることはあるが、この話を進めていく内に紐解けるかも知れないので、今は書くのを止めておく

個人的にも大きなテーマであり、アシュタンガヨガにとっても大きなテーマだと思うこのアジャストメントは、何度かに分けて書いていくことにしよう

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アジャストメント【調整・調節する】

ここでは言葉ではなく、手で触れるハンズオン・アジャストメントについて書いていきます

ヨガのクラスにおけるアジャストメントとは、どんなモノで、どんな目的で行われるのか?

◇ティーチングスキルの一種
◇ポーズのエネルギーの流れる方向をあえて変える
◇身体にかかる負担を軽減し、怪我を予防する
◇生徒が自身の身体への意識を育み、可能性を開くのを手助けする
◇手で触れることでポーズの習得を促す
◇体感でポーズを学ぶ
◇インストラクターと生徒間でのコミュニケーション
◇ポーズを取り易くし、怪我を予防する
◇よりポーズが深まるよう強度を上げる

検索で上がってきた数少ない中での
一般的であろう、ヨガアジャストメントの定義や目的はこんな感じだった

では、アシュタンガヨガにとってのアジャストメントは、
一体どんなモノで、どんな目的でおこなわれるのか?

上記の内容と重複もしますが、今一度フラットな状態で書きますし、読んでいただきたい


『ティーチングスキルの一部というより、ティーチングそのもの』

アシュタンガヨガは極力、言葉ではなくアジャストメントで伝えます
ポーズの取り方深め方、身体の使い方、重心の方向性、エネルギーの流れ、などなど

それでも伝わらない時、場面に応じて言葉を使います

なぜか?

言葉で伝えると多くの場合、思考が働き始めます、ハンズオンよりも、その確率は格段高い

あそこの筋肉を意識して、あそこをこう動かしてと考え始めると、身体は強ばり、動きが硬くなり、思考が身体を占拠し、フローがスムーズで無くなり、最後は立ち止まって頭を整理してから再始動することも(笑)
これはヨガを始めた頃、自身が体験したことです


もう一つ

ティーチャーが言葉を発した時、生徒さんが返事したり、その場で質問したり確認したりする場合が多い、その機会が増える

練習中に質問するのが悪いというわけではないのですが、指導法によりそれが増えるのは好ましくないです

なぜなら、アシュタンガヨガの醍醐味であるフローが止まり、口を開くことで体内で作った熱やエネルギーが放出されてしまう
『動く瞑想』も一旦止まってしまう


『エネルギーワークを伝えるには、言葉よりも感覚』

アシュタンガヨガはヨガですが、エネルギーワークでもあります

このエネルギーの流れは言葉では伝わり難く、伝わらない部分もあります

ティーチャーは生徒さんのエネルギーの流れを観て、アジャストメントにより、より良き方に流し導き、引き出していきます

この目に見えない一連の出来事は、言葉でいくら語るより、手から一瞬で伝わることの方が経験上も多いです


『バンダへと導くのがアジャストメント』

「生徒さんが、あくまで自発的にバンダの感覚を掴んでいく様に導いていくアジャストメントをしていくのが、アシュタンガヨガティーチャーの仕事」

2015年11月のブログで、ボクが書いた言葉です、アツいこと書いてましたねー(笑)

前途した様にアジャストメントが指導の全てではないですし
今は随分と視野も拡がり柔軟にもなり、考え方も変わりました

でも、根本的なところで今でもボクは、アシュタンガヨガの指導に関しては、この考えです

アシュタンガヨガの中心にあるのはバンダで、それは今までもこれからも変わらないでしょう

その為、アシュタンガヨガのポーズの取り方は、バンダにエネルギーを集めていく様に全体的に丸みを帯びた形になり、キレイに四角く伸びていく他の多くのヨガと異なります

アジャストメントは、よりバンダへとエネルギーを方向付け、バンダの感覚を生徒さんが感じられる様に導いていきます

生徒さんが自身で気付くのが大切で、その環境作りをアジャストメントでしていくのです
これも言葉では難しいのです

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いかがでしょうか?

怪我を予防するなど重複するところは割愛し、なるべくアシュタンガヨガ的な部分を取り上げてみました
まだ出て来そうですが、今回はこれくらいで

怪我にまつわる話や、実際のアジャストメントの実践、現在のアシュタンガヨガシーンでのアジャストメント率など、まだまだ書くことは沢山あります

そして、オンライン化が急速に進んだコロナ渦の中でのアジャストメントの立ち位置、もありますよね
 

でも、私が一番伝えたいのは
アジャストメントの楽しさです

この楽しさを知らない方が意外と多いんです
アジャストメントでしか感じることのできない楽しさ、充実感、可能性、喜び

それは指導者さんも生徒さんも同様です
アジャストメントが機能した場には、必ず充足し成長した力強い顔が2つあります

皆さんのヨガ・アジャストメントに関するエピソードやご意見
どんなことでも、ぜひ聞かせてください!

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