ストレス下で身体で起きていること
前回の続き(だいぶ時間がたってしまいましたが。。。)
慢性的なストレス状況では脳の扁桃体というところが過活動をおこし、
その為、本当は危険じゃない些細な事でも、「危険」と判断してしまうというお話をしました
「危険」と感じることは身体にとってストレスです。なので身体ではストレス反応が起きます。
ストレス反応とは?
脳の扁桃体が最初にストレスに反応し、ストレス情報は扁桃体から自律神経の司令塔である視床下部に伝わります
視床下部からは2つのルートができます
①視床下部、脳下垂体、副腎が連携して外部からのストレスの原因に対応する防衛システム。
「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
代謝や免疫を活性化させ、体をストレス状態から守る働きをします。
体が正常に機能していれば、コルチゾールが分泌されたという情報が脳に届き、それによってホルモンの分泌は止まります。
しかし過度なストレスの場合、コルチゾールの分泌が止まらず脳内に溢れてしまいます。
それにより起こることは脳の海馬というところを委縮させます。海馬は記憶を司っている部分であるため、記憶力の低下を引き起こしてしまいます。
その他にも免疫力を低下させ、種々の病気への抵抗力が落ちることなどが言われています。
また脳の司令塔である「前頭前野」というところを萎縮させ、感情のコントロールが上手くできない、抑うつ状態、イライラ、些細なことで悲しくなるなどの症状が現れやすくなります。
※前頭前野→判断力・集中力・創造性・理性・感情や行動の抑制・社会交流など高度な認知機能を担い、人間らしく豊かに生きていくために重要な脳の部位。「扁桃体」の過活動を抑える機能を持つ。
②視床下部→自律神経
自律神経を介して「アドレナリン・ノルアドレナリン」というホルモンが分泌されます。
これらの分泌により交感神経が働き、心拍数を上げたり、血液量を増やしたりして、活動しやすい状態をつくり、ストレスに対処できるように体や脳を戦闘モードへと切り替えることができます。
短期間のストレスであれば、このホルモンにより私たちの体はストレスに負けずに保たれます。
しかし、過度なストレスの場合はホルモンの過剰な分泌により、イライラが止まらない、感情の浮き沈みが激しい、キレやすくなる、免疫力が低下するなど問題が生じてきます。
以上の事から過剰なストレスにより身体はダメージを受けることが分かります。
ではストレスを完全になくせばいいのか?というとそれは難しい問題ではないかなと思います。
じゃあどうしたらよいのか?
できることとして挙げてみます
・自律神経の調整を自分でしていくこと
・最初にストレスをキャッチする場所である扁桃体の過活動を抑制すること
→扁桃体の過活動を抑えるのは、前頭前野の働き。前頭前野を活性化させること
他にもあると思いますが、上記のことに注目し、次回書いていきたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました!
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