新たしい学習指導要領がスタート! どう変わる?
小学校では2020年度〜、中学校では2021年度〜、高校では2022年度〜
新しい学習指導要領がスタートします。
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるように、文部科学省が定めている教育課題(カリキュラム)の基準のことで、およそ10年に1度、改訂されています。
子どもたちが使う教科書や学校の時間割は、これを基に作られています。
学習指導要領は、社会のグローバル化や情報化、技術革新など、社会の変化を見据えて、子どもたちが生きていくために必要な資質や能力について見直しが行われるもので、今回は、withAI時代と言われる2030年に向けて、改訂が行われています。
新しい学習指導要領は、以下の3つの柱に基づいて構成されています。
①学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性など
②実際の社会や生活で生きて働く知識及び技術
③未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力など
新たに取り組むこと、これから重視することは、以下の通り。
・プログラミング教育
・外国語教育
・道徳教育
・言語能力の育成
・理数教育
・伝統や文化に関する教育
・主権者教育
・消費者教育
・特別支援教育
※詳しくは、文部科学省HPへ。
コロナ禍では、オンライン授業を通して、学校毎の教育方針や実行能力に、地域差・学校差が大きくあることが露呈しました。
学習指導要領がいくら変わったとしても、現場が変わらない限り、変化は期待出来ないでしょう。
今、SNS上では、「選択登校制」や「オンライン授業継続」、「今年度延長」など、様々な意見が飛び交っています。
また、これらを実現させるために、行動を始めた保護者たちもいます。
「何のために学ぶのか」という学習の意義を、今一度、社会全体で考え直す必要があるのかもしれません。