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動きをコントロールする

動きのベースは自分の中にある

動作の仕方や動作の感覚は自分で編み出すものです。スポーツ科学の分析データは、肉眼では気がつかないことも含めて、様々な角度から動作の詳細を教えてくれます。しかし最終的にその科学を活かすのは自分の感覚です。

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人間の感覚は唯一無二のもので、誰にでもそれが当てはまるものではありません。それは動作も同様で、その答えは自分の中にあるものです。動きのベースを観察する方法はこの後の章で紹介しますが、まずは動きのベースは自分の中にあるということを把握しておいてください。

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動きを鍛えることがパフォーマンスに繋がる

胴体の安定と見えない筋肉の働き、そして動きのコントロールは、四肢や胴体そのものを動かす、ハイパフォーマンスを実現する上で重要になります。

▼英雄のポーズ3

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ここではプランクのポーズを例に見てみましょう。体幹のインナーマッスルであるコアを鍛えるこのポーズは、複数の筋肉や関節を使い、四肢を繋ぐ体の中心(胴体)をコントロールすることが非常に重要となってきます。

プランクのポーズのポイント

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このプランクのポーズと同様にスポーツ動作は、四肢を動かしながらその反射として様々な筋肉が使われます。すなわち動きをトレーニングすることで使われる筋が合わせて発達していくということです。実際に日常生活やスポーツ動作を向上させるファンクショナルトレーニングというものがあります。このトレーニングは、機能的な動作を習得するためのものとして海外では重要視されています。

▼三本足の犬のポーズ

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一方で、今の日本のスポーツ界に目を向けてみると、「割れた腹筋」のような体の局所的な筋肉への注目はありますが、胴体そのものや胴体とつながる部分との協調的な関係は見落とされてしまっているのが現状です。パフォーマンスに重要なのは、動きを鍛え、自分の感覚を大切にすること。それが本番でパフォーマンスの再現性を高めるのです。

ヨガで姿勢を改善できる

現代社会では、車や電車、飛行機といった交通手段の発達により、移動の時間が短くなったり、インターネットや電話を通じて目の前にいない人ともコミュニケーションが取れるようになりました。私たちは技術やテクノロジーの恩恵を当たり前のように受けて生活をしています。

しかしその反面、運動不足に陥ったり、ブルーライトによる睡眠や自律神経の乱れが起こるなどの問題が起きています。世の中で起きる事象には、メリットとデメリット、表と裏が必ず存在するものです。

コロナ禍では、そもそも前肩や吊り肩になってしまう時間が多いのかもしれません。前肩や吊り肩とは、肩が内側に入ってしまっていたり、肩がすくんで胸が閉じたれた状態のことです。

しかし、一流アスリートに、このような姿勢の人はあまり見たことがありません。何故ならこの状態で競技をしていると肩を痛めてしまうように、パフォーマンスにプラスとなる要素が何もないからです。姿勢が重要なのはビジネスの世界でも同じです。身なりを整えることと同じように、姿勢を整えることがその日の自分を整えてくれます。

現代社会では姿勢の重要度が上がってきていますが、実は、ヨガを通して前肩を改善することができます。ポーズの詳細についてはこの後の章でじっくり紹介をしますが、何故ヨガで前肩が改善できるのかを見ていきましょう。

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上の写真はヨガのベースとなるポーズです。肩が付け根から外まわしになっており(上腕外旋)、肩から耳を遠ざけて胸が開いているのが分かるかと思います。この動きは、肩の動きが内側になる前肩や吊り肩と逆の動きを自然としていることになります。これにより視野が広がったり、呼吸が入りやすくなるというメリットが生まれます。ヨガの時間を増やし姿勢や気分を向上させながら、パフォーマンスを上げていきましょう。

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