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【オームとその特徴】

Yoga Bijaでおこなっているサット・サンガは、参加者で『パタンジャリ・ヨーガの実践』を意見交換しながら読み進めています。
アーサナだけではなく、ヨーガを少しでも深めたい方なら、どなたでも無料で参加できる集まりです。
Zoomを使ったオンライン開催です。
参加者も募集しています。
基本開催は第4土曜日17時〜18時30分(12月のみ第2土曜日開催です。)

本の途中からにまりますが、まとめたものをご紹介していきます。

聖音「オーム」


2022年5月のサット・サンガは【オームの特徴】から読み進めました。

クラスでもはじまりと終わりに必ずオームとシャーンティ・マントラを唱えます。
毎回唱えるマントラのことは『いまに生きる インドの叡智』にも沢山書かれているのでお薦めです。
以下、『いまに生きる インドの叡智』に書かれている聖音「オーム」についてご紹介します。

聖音「オーム」
 マントラは数多くありますが、その中でもまず最初に取り上げなくてはならないのが聖音「オーム」です。古代はもちろんのこと、現代でもインドでは、寺院でのさまざまな祭祀やアーシュラムでヨーガを学ぶときには、必ずこの「オーム」を唱えます。また、聖なる場所には「オーム」の文字が必ず見られます。「オーム」はヨーガだけのものではなく、インドの宗教・習慣・生活の中に深く浸透しています。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

 「オーム」という言葉は、ヴェーダの儀式において、それを司るバラモンたちの受け答えの際に発せられたものだといわれています。また、間投詞「オー」の最後に鼻音の「ム」が付いたものともいいます。いずれにしてもはるか昔、インドの聖なる儀式の中で発生したものです。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

 古代のインドでは、讃歌や詩句などの言葉はたいへん不思議な力があるものと思われていて、願い事は神々の力というより、言葉のもつ不思議な力によってかなうと考えました。ですから「オーム 」という言葉が非常に強い力をもつに至っても何の不思議もありません。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

 はじめは単なる受け答えの文句だった「オーム」も時代と共に重視されていき、ウパニシャッドの時代になると、色々なウパニシャッド(とくに『マーンドゥキャ・ウパニシャッド』)に「オーム」の重要性が説かれるようになりました。ウパニシャッドも後代の作品になるにつれて教義的な解釈がなされていきます。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

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