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[子育ての輪①]学校の先生

学校での支援の目的はひとつ。
すべての子が、学校生活を充実させられること

つまり「子どもが学校に楽しく通えること」です。

個性の違う子どもたちが誰も取り残されず、
充実した生活をするためには、
みんなが同じことを同じようにやるのではなく、

ひとりひとりに寄り添った支援が必要になります。
一番身近な先生たちとの関わりが、子どもの学校生活にも大きく影響します。

学校生活で困り事があるとき
うまくいかないことがあるとき

先生たちに相談、配慮してもらうことができます。
(特性がある子達は集団生活において困難が多いので、学校側に合理的配慮をお願いすることができます。)



担任の先生

まずはやっぱり、担任の先生ですね。

子どもにとって一番身近な存在です。
担任の先生との連携によって学校生活が成り立つ
と行っても過言ではないくらい。

学校の中で気になること、困りごとや、
家での様子、病院を受診したときの医師の助言など
連絡帳でも手紙でも電話でも、やりやすい方法で共有しておくと

学校でも先生の方から子どもに声をかけてくれたり、
見守ってくれるので、気軽に相談して、関係性を作っておくと楽です。

友達との関係がうまくいかなかったり、何か困難を抱えていたり、
学校に行き渋ったときなども、相談がしやすくなります。

子どもの個性はひとりひとり違うもの。
どんなに発達の知識を勉強していても、子どもによって声掛けや対応は変わってきます。

先生もすべてを把握できるわけじゃないから、
親が持ってる知識をシェアするつもりで、

一緒に子どもの成長を見守ってもらうのがベストです。

親も含めて、子どもと担任の先生の関係性が作れると、
学年が変わったり、学校を卒業した後でも、
子どもは先生のことが大好きです。


管理職の先生(校長、教頭、学年主任)

他の先生や学校全体のことをまとめている先生。
学校での配慮や支援はうちの学校では教頭先生が把握しているけど、
もちろん話しやすい先生なら誰でもOK。

担任の先生の判断で決められないことも多いので、
管理職の先生から学校側での配慮や工夫を提示してもらえたり、
共有してもらえると、かなり心強いです。

良くも悪くも、校長先生、教頭先生の考え方やお人柄で学校の雰囲気も変わるな~という印象。

養護教諭

保健室登校という言葉があるくらい、
教室にいるのが辛いときや、話を聞いてもらいたい、
逃げ場や気分転換として利用することもできます。

もちろん担任の先生と相談、共有は必須です。

ただ、子どもが自分から保健室に行きたいと言えないことも多いので、
保健室の先生からも普段から子どもに声かけしてもらったり、
辛そうなときには、担任の先生から「保健室行く?」と声をかけてもらえると、少し行きやすくなるようです。


合理的配慮をお願いするとき

学校に相談する際は、

  1. 子どもの現状や困っている点、伝えておきたいことを明確にしておきます。

  2. 事実を述べたうえで、学校での具体的な配慮を提案、相談します。

例えば…
「体がしんどくて欠席することが多いのですが、休んだ日の授業のノートを書き写すのが辛いようです。コピーをもらうなど、負担を減らすことはできませんか・・・?」

「感覚過敏なので、1日中教室にいると疲れてしまうようです。体調が悪いわけではないので、保健室に行きたくても何と言えばいいか分からず我慢しているのですが、先生の方から時々声掛けしてもらえないでしょうか・・・?」

これは私が実際にお願いした内容です。

あくまで子ども本人が困っている時に、それに対してこんなことできますか?
学校側ではどう対応するのが子どもにとってベストですか?
というスタンスで話します。


大切なこと

子どもたちが、多くの時間を過ごす学校と言う場所で、

自分のことを気にかけてくれる先生がいる。
親と先生の仲がいい。

それだけでも、学校がずいぶん楽になります。
特性がある子にとって、集団の中は緊張の連続だからです。


大事なのは、先生たちも一緒に子育てをする仲間だという意識。

特性をもつ少数派の民としては、
学校への不満を言いたくなる気持ちもわかるけど…

主張を押し付ける
一方的に意見を通す

これだとどちらもうまくいきません。
お互いの歩み寄りが大切。

学校は子どもたちにとっての居場所でもあります。

もちろん、体や心が辛い時には無理に学校に行く必要は無いけど、

学校が楽しい場所になるんだったら、

勉強することも、友達や先生との関わりも、
うまくいくことも失敗することも、
そこで学べることは子どもにとってとても大きい。

その子に合った環境を先生と一緒に考えながら、

みんなと同じやり方ではなく、
無理なく超えられるハードルを設定して、
子どもの成長や自己肯定感に繋げていく。

学校が子どもにとって安心して通える場所にするためには、
まずは親が積極的に先生とコミュニケーションをとっていくことです。

angie

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