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僕という人間について。

こんにちは。

僕はインターネット上で「よづる」という名前で描いた絵を投稿しているものです。

ツイッターやインスタグラムでは主に作品を投稿すること以外は日々のつぶやき程度しかしておらず、僕が一体全体何者なのか?ということを話してこなかったように思います。

ゆえに、ここにそれを記しておこうかな、と思い書き始めた次第です。

(noteというプラットフォームを使ってみたかった、ある物書きの人に文章を褒めていただき嬉しく思って書いてみている、という本心はここでは言わないでおきます。)

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物心がつくかつかぬか、その時には既に僕は絵を描くことも、自然や生き物という存在のことも好きで、ノートにカブトムシやクワガタの絵を描いていた光景をしっかりと覚えています。

生憎家の周りの、子供が走り回れる距離には自然的なものは限られていて、公園で虫をとり、小さな生活用水路で魚をとって自然を感じていました。

とった生き物について調べるために引き出した図鑑に載っている世界の生き物たちに魅了され、愛読していた図鑑から得た知識は今も記憶に残っているほど。

一方、他県の親戚の家は自然の只中にあり、そこで図鑑で見たことのある生き物と出会ったり、自然の雄大さを目の当たりにして感動していました。

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人は不思議なもので、自分にとっての当たり前というのが他の人にとっても至極当たり前のことなのだ、と考えてしまうもののようで。

水族館や動物園などに行けば誰しも、何か一つ二つ、生き物の名前や生態なんかを覚えて帰るものと思い込んでいましたが、どうやらそうでは全然ないらしい、と知ったのは高校生くらいのころ。

すっかり外で生き物と触れ合うことをやめて、ゲームをしたりアニメをみたり、厳しく辛い現実から目を背けようと必死に努めていた時期でした。

希望を見出せたのは同級生の進路が「芸術大学」だと知った時でした。

惰性で続けていた絵を描くという行為が何かに繋がるのなら、一縷の望みに縋ることにしました。

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大学生活で僕の人生は峠を駆け抜けるが如く激しいドリフト急展開を迎えます。

これまで狭かった世界が、物理的/精神的に強烈に拡張されたのです。

他府県の街並み、過ごす住民と個性豊かすぎる学友、絵で“表現”するということの意味、集団制作、、、etc

自分の世界を広げる楽しさ。学びの楽しさ。人と関わる楽しさ。

辛いことの先にあるのは別の辛さだけなのではないか、と思っていた僕は可能性という存在に見事に魅了され、信奉することになりました。

同時に強烈に拡張されたのは「僕」という人間についてです。

これまでは考えてこなかった自分の好きなもの、嫌いなもの。やりたいこと、やりたくないこと。
きっと考えてはいたけれど、それを素直に表に出すと笑われたり、貶されたりした経験がトラウマになって、蓋をしてしまっていたんだと思います。

その蓋を少し開けて、中を覗いてみることになった訳です。

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自己紹介にもある通り、結果的に僕は自然や生き物、とりわけ淡水魚が好きなのだとそこで初めて自認し、アルバイトも運よく生き物と距離の近い場所にお世話になることができました(面接に遅刻し、筆記用具を忘れる大失態をおかして、確実に落ちたと思ったと後で同期に聞いたことは内緒です)。

そのアルバイト先で日本淡水魚の魅力に惹かれた一方、彼らに差し迫った絶滅の危機と、それに全くともなっていない認知度の低さに強く危機感を覚えました。

楽しい日々は飛ぶように過ぎ去って、卒業のための制作として何をテーマにするかを決める時、僕の持てる力でどうにか少しでも多くの人に日本淡水魚の魅力と危機を伝えたい。気づけばそう考えていました。

僕が「表現者」として生まれ落ちたのは、きっとこの瞬間でしょう。

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日淡 -NITTAN-

そんなこんなで「日淡 -NITTAN-」という100P余りの冊子を設計から挿絵、撮影、装丁に至るまでを行い、制作しました。

制作前に同ゼミの女性に「魚は目が怖い/気持ち悪い」というご意見をいただいていました。

世間一般的にはむしろそれが普通だと思っていたため、デフォルメイラストも同時に用いて幅広い人々に見ていただけるように展示を工夫するなどしたところ、卒業制作展の物販では用意していた30部が週末を待たずして完売してしまい、展示にもたくさんの方からありがたいお言葉を頂戴しました。

何より、最初は嫌悪感を示していた女性が会期中、自ら「イワトコナマズが可愛くて好き」と伝えてくれたことが何よりも嬉しく、努力が報われたような気持ちになりました。

イワトコナマズ デフォルメver.


そうして無事に卒業…とはいかず。

いや、卒業は無事にできはしたのですが、問題はその先が見つかっていなかったのです。

四年生の一年は丁度新型コロナウイルス感染症大流行時代。

実力至上主義的なデザイン系企業へは、デザイン専門学科でもなく実績もない僕は力不足も甚だしく、無様に敗北。

結果人を頼ってアルバイトをしながらやり過ごし、どうにか魚とクリエイティブと環境保全を繋げて活動できないかともがいていました。

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大学時代に出会った別の学科の友人とは集団制作を通じて知り合い、ずっと一緒に何か集団制作をまた行いたいと話してはいたものの、立ち上げた学生団体は結果制作へは至れず、パンデミックにも見舞われ、ついぞ実行できぬままのように感じていたところ。

また一緒に何か試みてみないか、という話に。

それが和歌山でのアーティスト活動であり、僕たちBLUE MARBLEの興りでもあります。

それについてはまた、別途お書きすると思います。

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ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
大分端折ったつもりでも、そこそこ長くなってしまったようです。

まとめると、僕は「環境×芸術」というテーマで絵を描いたりデザインしたりしている魚が好きな人、ということです。

好きな魚や自然がこの先も見ることができて、それらを沢山の人たちと大切にしていければ嬉しいな、とそんな未来を夢見ているのです。

そのことを頭の片隅に添えて、これから僕が書く文章を見てもらえると、なんとなく言っていることが分かりやすいんじゃないかなーなんて思います。

あんまり堅苦しい真面目な内容ばかりじゃつまらないので、どうでもいい考えやお気持ちなんかもここではざっくばらんに表明していきます。

暇つぶしにでも読んでもらえたら、心があったかくなります。


よろしくお願いします。

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