Fall Guys レビュー&コラム | 2020年 期待の新作バトロワゲームが覇権を握る条件とは?
2020年8月現在 とあるゲームが話題になっている。
イギリスの独立系開発スタジオ Mediatonic Games により開発された新作ゲームであり、現在PS4とPC (STEAM:ゲームプラットフォーム) にてプレイする事ができる。
Fall Guys について簡単に説明をすると30代以上の方なら知っているであろうTBS系「風雲たけし城」的なステージを慣性が3倍キャラを操作したプレイヤー最大60人がゴールを目指し・生き残る バトルロワイヤルゲームである。
執筆時点、STEAMでの売上1位 すでに200万本販売をすでに達成し、Google トレンドでの同タイトル検索数も爆発的に上昇。全世界の検索トレンドでは "Fall Guys Xbox" の検索ワードがトレンド入りしている状況からも新たなプラットフォームでの販売へのプレイヤーの期待も見て取ることができる。大手オンライン配信プラットフォーム Twitchでの視聴数も13万人を超える大型配信タイトルになっている。
まずはこの新作タイトルの2020年8月時点でのレビューだが、
【PS4版は "即買い" 】*無料は9月1日まで。速攻買ったほうが良い
【STEAM版は近日中に半額以下になった場合は"やや買い" ならなかったら2カ月待て】
理由として、本来のパーティゲームという性質上、フルで楽しむためには仲間内で購入する必要がありわざわざ2,020円を出すには少し高いのではないかという事。もちろんソロでもプレイ可能だがランクマッチ等が実装されていない現在は正直猿のようにやりこむゲームでもない。また対策がなされるようだがチーターも発生している事も理由だ。気が向いたらやる程度が丁度よいのではないかと思う。
【おもしろいの??】
率直にいって普通。無料か1,000円以下ならばよいのではないかというゲーム内容。ではなぜ人気なのか?
【キーワードは "ストリーマーフレンドリー" と "e-sportsへの期待"】
League of legend 等のゲームに対しての理解や経験を要求するタイトルやSekiroやGhost of Tsushima等に代表される高難易度系タイトルがメジャーの中、Fall Guysはその高偏差値環境に風穴を開けた低偏差値タイトルのビックバン・新星と言えよう。筆者が把握しているだけでも数多の低偏差値系タイトルが星の海へ消えていった・・・。Foreskin fury, Paunch,,発売から一か月後にログインするとプレイヤーが存在しない為 自動的に全一 (全世界一位)となる "Will Smith Phenomena (ウィル・スミス現象)" を何度経験した事だろうか。
/用意周到でターゲットを絞った事前マーケティング
筆者は発売前からストリームを中心にマーケティングを行い入念に目指すべきターゲットにリーチするよう行ってきた事が現在のFall Guys の状況を生み出した要因の一つであると考える。当たり前の事を当たり前にできる。これが案外難しいのはその界隈の方ならよくわかると思う。
ビッグタイトルでなければできない大型告知やPRではなく 同タイトルはまずストリーマーに知ってもらい、いかにストリームにおいて使用しやすいタイトルか "ストリーマーフレンドリー" を中心においてマーケティングをしてきた。その上で強気な値段設定をストリーマーの多くが使用するであろうPC (STEAM)において強気な単価設定をし資金を早期に回収する。ストリーマーからすればその強気な単価設定であろうとも将来的にFall Guysから回収できる利益を考えればまさに"即買い"。ストリーマー配信がストリーマー配信を呼び、その圧倒的な潜在的視聴者獲得環境がまた新たにストリーマーを呼ぶ。更にその低偏差値性からゲーム専門ではないストリーマーにも容易にタッチ可能な内容となっておりゲームストリーマーという枠外からも集客可能だ。"ストリーマーフレンドリー" は今後の新たなキーワードになると考える。
/"ストリーマーフレンドリー" と" コロナ疲れ" のシナジー
Covid19によるライフスタイルの変化から動画やストリームを見て楽しむ人が増えた状況、2020年という多くの不安をあたえる年度において、子供の頃友達の家で友達がゲームをやっている姿をみて一緒に盛り上がる。そんな何も考えずに笑える状況をもたらしてくれているのがこの Fall Guys であり、近所の友達をストリーマーとして置き換えれば想像がつくのではないか?
そのような高ストレスの状況下では Fall Guys のような何も考えずに笑えるタイトルが自然と望まれで "ストリーマーフレンドリー"というマーケティング、プロダクト戦略によっての近所の友達もといストリーマーが多く存在する状況のシナジーが現在の状況を作り出していると考える。
30歳を超えてくると小難しい映画より名探偵ピカチュウとかトランスフォーマーが見たくなるよね?
/e-sportsという将来への期待
その内容から将来性を用意に想像できるタイトルであり、ストリーマー、コンシューマー両方がその将来性というビッグウェーブを期待し、また乗り遅れたくないというマインドが Fall Guys 購買を後押ししている。
キャラクタースキンを主力とした収益形態によりスポンサーシップが企業側からも容易であり、現在 KONAMI UK がコラボスキンを打診しているという情報もある。外食チェーンや海外ブランドのロゴ入りスキン等展開も容易であることが想像でき、内容も残酷表現が一切ないのでブランドセーフティ上e-sports への参入を考えていた企業が検討しやすい事も強い要素だ。
【新作バトロワゲームが覇権を握る条件とは?】
さて、なんやかんややってきたが 本題のこの Fall Guys が今後 e-sports 化し覇権タイトルの一つになる条件をまとめていきたい。
第一に "頻繁なアップデートとチーター排除" 。既存のユーザーを繋ぎとめることが第一でゲームの特性上、いったん過疎化するとリカバーは不可能に近い。それを防ぐための頻繁なアップデートとチーター排除である。第二に チーター排除条件下での "ランクマッチ実装" "e-sports 化へ"。この流れが遅くとも2カ月以内に完了できれば覇権完了である。逆に言うならばそれ以上かかるようならばまた星の海へと消えるだろう。だからこそSTEAM版での"2ヶ月待て"なのだ。
いかに "ストリーマーフレンドリー" といえどゲームの性質上e-sports 化なしにはこのゲームの好ストリーム環境は2ヶ月もたない。
"周到なストリーマーマーケティング"からの"一般プレイヤーへの落とし込み" そして "将来への期待というビッグウェ―ブ" を作り出し、波を待っている期日内で "全プレイヤーへ実際にそのビッグウェ―ブを体験させる" Fall Guys が2020覇権を握るには各ミニゲームで1位をとるために必要な針の穴を迅速に通していくような操作が必要であり、全プレイヤーはMediatonic Games 自信がそのミニゲームをクリアする事を期待している。
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