見出し画像

勝手に好きなブランド研究vol.01「イケウチオーガニック」

ぼくは、イケウチオーガニックが好き。


タオルって生まれた瞬間から毎日使っていて、いろんな人から頂き物で、「いいタオルだろう」と言うものは使ってきたわけです。そんな感覚を超えてしまった「イケウチオーガニック」。
熱狂的なイケウチオーガニックファンに比べると、熱量は足りないだろうが、人に自信を持って好きと言えるブランド。

好きになったきっかけは、さとなおさんのこの記事

はじめてブランド名を聞いた人は、こちらのnoteもぜひ。

家のコットン製品は、ほぼ「イケウチオーガニック」

バスタオル3枚、パジャマ夫婦でお揃い、ハンカチ5枚、フェイスタオル3枚、バスマットを所持。結婚式の引き出物にフェイスタオルを選び、大事な人に子供が産まれたらおくるみをプレゼントするぐらい好き。
コットン製品の中で、絶対的な信頼をしているブランド。そして、社会課題に対しても向き合いながら、経済活動を行っています。

好きだから勝手に「イケウチオーガニック」のブランド価値を整理してみた

ブランド価値規定は、下記の図「ブランドの扇」を使ってやってみました。
※ブランドの扇とは、博報堂コンサルティング独自のフレームワーク

画像1

ブランドの扇は、ブランドが約束する価値を規定する際に使われるもの。上に向かって広がるピンクの扇は、ブランドが価値を提供する相手ブランドターゲットを表し、ブランドの思想や世界観に最も共感する層がどのような価値感を持った人々かを示す。下に向かって広がるブルーの扇は、ブランド提供価値を表し、顧客に提供する価値の具体的な内容を示す。このフレームワークで、「誰に(ピンク)」「何を(ブルー)」提供するブランドであるのかを整理できる。

(勝手に)イケウチオーガニックのブランド価値構造

画像2

事実・特徴(ブランドの製品・サービス・技術などの特徴、強み)
・タオル・パジャマなど吸水性に優れている製品を製造販売
・農薬や化学肥料を使わない有機栽培のオーガニックコットンを使用
貧しい社会的弱者と取引し、自立を支援する社会的な活動を行う
グリーン電力100%でつくるタオル
機能的価値(ブランドから得られる物理・機能的な効用)
・赤ちゃんが口に含んでも安心な安全品質
・今治タオルの吸水力
情緒的価値(ブランドから感じられる感覚や気分、雰囲気)
・人にも地球にも優しい
・使うたびに愛着が沸く
・先進的な企業姿勢
・丁寧な職人技術
・シンプルなデザインですっきりして気持ちいい
社会的価値(ブランドの精神的・自己表現的・消費文化的要素)
・生活のために織り編まれたファブリックだけでなく、社会の組織をも織物(ファブリック)と見立て、Life Fabric-豊かな生活のファブリックを提案し、より自然にピュアになっていく未来を目指す
・2073年(創業120周年)までに赤ちゃんが食べられるタオルを創る
ブランドターゲット(ブランドのロイヤルユーザー像、価値の共創者)
・物、人を大事に想う、丁寧な暮らしを好む人

画像4

イケウチオーガニックのホームページや発信されている内容を参考に整理。
整理することで、改めて素晴らしい企業だと認識できる。すごいなー。好きだわ。

これからのイケウチオーガニックに期待すること

これらのイケウチオーガニックのブランド価値のあるべき姿を
・捨てるべ要素は何か
・残すべき要素は何か
・付加すべき要素は何か
3つの視点で考えてみた。

画像4

物を製造し続けることは、本当に環境に良いのか?

(捨てるべき要素)環境を本当に考えているなら、製造し続けることが良いのか?僕は、気持ちいタオルが使えるだけでいい。新しく買い替え続けていけば、良い状態のタオルを使えるのとは思うが、大量に製造し続けることはどうなんだろう?捨てるべき要素なのかも。

(残すべき要素)自然電力・オーガニック・社会的弱者の支援など
地球に負担をかけない自然電力、100%オーガニック、社会的弱者の支援、今治ブランドの吸水力が、選ぶ理由となり、残すべき要素かと思う。

(付加すべき要素)タオルを再利用できる仕組み
付加すべき要素は、廃棄しないで再利用できるファブリックの使い方や再利用技術なのではないかと。とても難しいことを言っているんだが、好きだからこそブランドに期待する。こうなれば、より愛着を持って、ブランドを支持し、友人知人に伝え、プレゼントし、家族で使っていくだろう。

イケウチオーガニック社員牟田口さんに聞いてみた

画像6

牟田口さんに、突然Twitterでメッセージして、僕の考えていることを聞いてほしいとお伝えしたところ、快くZoomでお話を聞いてくださることに!
(牟田口さん、本当ありがとうございました。)
ブランド価値について一通り話した後に、ブランドで捨てるべき要素、残すべき要素、付加すべき要素をお伝えしました。(ドキドキ・・・)

画像7


僕が、考えていた捨てるべき要素も、付加すべき要素も、既に検討されており、始められていたことにびっくり!

「汚れたタオルを回収し、別燃料に転換する実験を検証」
「古くなったタオルを再生できるタオルメンテナンスも実験中」

すごいですよね!ほんとうに!(ここから記事のトーンが変わるぐらいびっくり)
代表の池内さんも、「このまま製造をし続けるのはどうなんだ?」といつも口になさっているようです。これだけ環境を意識できている企業がどこにありますか!いや、もう大好きです。

ブランドは、社会的価値への共感が持続的なファンを生み出す

イケウチオーガニックの牟田口さんに話を伺ってから、ブランド価値構造を再整理してみた。

画像7

ブランドの全ての価値と顧客に対する約束を集約すると、地球を持続させるファブリックと言えるのではないか。また、社会的価値に記載した生活者のためのファブリックだけでなく、社会の組織をも織物と見立てて豊かな生活を提案この価値が、いい商品・サービスを創り出し、指示される要素となる。この社会的価値を継続してくれる限り、僕はファンを継続するだろう。

プロダクト視点でなく、人間の幸せ視点で考える

この好き勝手にブランド価値構造を作ってみたが、いいブランドを研究することで、とてもいい整理になった。ブランドの扇の一番上、ブランドを支持してくれる価値共創者と一緒に社会をどう作っていくか。そのための製品・サービスの価値を作っていくのか。ただのプロダクト視点でなく、社会視点、人間の幸せ視点に立つことが重要なこともより深く理解できた。

引き続き勝手に、ブランド研究をやっていきます!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?