小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その18 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。
対人関係(たいじんかんけい)の悩(なや)みを一気(いっき)に解消(かいしょう)する方法(ほうほう)
たとえば、君が仕事(しごと)を始(はじ)めるとして、その就職先(しゅうしょくさき)について、君の親(おや)が反対(はんたい)しているとしよう。
怒(おこ)って、その仕事(しごと)は認(みと)めない、その仕事(しごと)をするのなら、親子(おやこ)の縁(えん)を切(き)るとまで言っている。だけど、ここでの「認(みと)めない」という気持(きも)ちにどう折(お)り合(あ)いをつけるかは、君の課題(かだい)ではなく、親(おや)の課題なんだよ。君が気にすることじゃないんだ。
君ができることは、「自分(じぶん)の信(しん)じる一番(いちばん)良(よ)いと思う道(みち)を選(えら)ぶこと」、それだけなんだ。一方でその選択(せんたく)について他者(たしゃ)がどう思うか、これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話だ。
他にこんな例(れい)もある。たとえな会社(かいしゃ)の対人関係(たいじんかんけい)に悩(なや)んでいる人がいたとしよう。話(はなし)が全く(まったく)通(つう)じない上司(じょうし)がいて、どんなにがんばっても認(みと)めてくれず、話(はなし)も全然(ぜんぜん)聞いてくれない。
だけど、この上司(じょうし)に認めてもらうことが、一番(いちばん)大事(だいじ)な「仕事」だろうか?「仕事」とは、会社の人から気に入ってもらうことではないはずだよね。上司がその人を嫌(きら)っている、明らかに理不尽(りふじん)な理由なら、もう上司に近寄(ちかよ)る必要(ひつよう)はないんだよ。
もしこの人が課題(かだい)の分離(ぶんり)ができていたら?どれだけ上司が怒り(いかり)をぶつけてこようと、それは「わたし」の課題(かだい)ではない。その怒りは上司自身(じょうしじしん)が始末(しまつ)するべき課題(かだい)であると___そう考えるわけだね。
アドラーの提案(ていあん)はこうだ。まずは「これは誰(だれ)の課題(かだい)なのか」を考えよう。そしで、課題(かだい)の分離(ぶんり)をしよう。どこまでが自分の課題で、どこからが相手(あいて)の課題なのか、落(お)ち着(つ)いて、線引(せんび)きしよう。
そして、他者(たしゃ)の課題(かだい)には介入(かいにゅう)せず、自分(じぶん)の課題(かだい)には誰ひとりとして介入させない。
これは、対人関係(たいじんかんけい)の悩(なや)みを一気(いっき)に解消(かいしょう)する方法(ほうほう)なんだよ。
今日はここまで。次は、「「ゴルディオスの結(むす)び目(め)」を断(た)て」について説明(せつめい)していくね。
それではまた明日!
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