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小学生向け 読書感想文 「嫌われる勇気」その15 ※私の見解も含めて、小学生向けに分かりやすく紹介しています。

あの人の期待(きたい)を満(み)たすために生きてはいけない

アドラー心理学(しんりがく)では、他者(たしゃ)から承認(しょうにん)を求(もと)めることを否定(ひてい)しているんだよ。

他者から承認されることはたしかに嬉(うれ)しいことだと思う。だけど、承認されることが絶対(ぜったい)に必要(ひつよう)なのかというと、そんなことはないんだ。

たとえば、君(きみ)が学校(がっこう)の教室(きょうしつ)でゴミ拾(ひろ)いをしたとしよう。でも誰(だれ)も気づかない。気づいたとしても、誰からも感謝(かんしゃ)されない。「ありがとう」と言われない。それでも君はゴミ拾いを続けるかな?

もし、君がゴミを拾うことを「みんなのため」と思ってやっていたら、やる気を失(うしな)ってやめてしまうかもしれない。

承認欲求(しょうにんよっきゅう)の危(あや)うさはここにあるんだ。いったいどうして人は他者(たしゃ)からの承認を求めるのか?たいていの場合(ばあい)、賞罰教育(しょうばつ)教育(きょういく)の影響(えいきょう)なんだよ。

適切(てきせつ)な行動(こうどう)をとったら、ほめてもらえる。不適切(ふてきせつ)な行動をとったら、しかられる。アドラーはこうした教育(きょういく)を批判(ひはん)しているんだ。

この賞罰教育(しょうばつきょういく)の先にあるのは、「ほめてくれる人がいなければ、適切な行動をしない」、「怒(おこ)られないなら、不適切なことをする」といった間違(まちが)ったライフスタイルなんだ。

僕たちは「他者(たしゃ)の期待(きたい)を満(み)たすために生きているのではない」んだよ。

君は君だけの人生を生きているんだ。誰のために生きているかといえば、もちろん君のためだよ。君は君のことを考えて生きていいんだ。

もし、他者からの承認を求め、他者からの評価(ひょうか)ばかりを気にしていると、最後(さいご)には他者の人生を生きることになるんだ。

そして、覚(おぼ)えておいてほしいことがある。君が君のための人生を生きるように、他者もまた「あなたの期待を満たすためにいきているのではない」ということ。相手(あいて)が自分(じぶん)の思うとおりに動(うご)いてくれなくても、怒(おこ)っちゃいけないよ。それが当(あ)たり前(まえ)なんだ。

たとえば、仕事(しごと)をするときに、「他者の期待を満たすこと」ばかりしてしまうと、その仕事はとても苦(くる)しいものになってしまう。なぜなら、いつも他者の目をきにして、他者からの評価(ひょうか)におびえ、自分が「君(きみ)」であることを抑(おさ)えているわけだから。


今日はここまで。次は、「「課題(かだい)の分離(ぶんり」とはなにか」について説明(せつめい)していくね。

それではまた明日!

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