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どんな整体院を作っていきましょうか

これから少しずつ「理想的な整体院づくり」について書いていきます。そして皆さんと一緒に考えていきたいと思います

私は我慢して働くのは嫌です。お金のために魂を売るのも、お客さんに媚びるのもしたくはありません。仕事は厳しいことや悔しいことも含めて、やりがいを感じて働きたいと思います。
整体はそれができる仕事だと実感しています。

やりがいをもって働く整体師が、そして整体院が、もっと増えていくことを願って書いてききます。
私がこれまで培ってきた経験やノウハウが皆さんのお役に立てますように。

どんな整体院をつくりたいですか

自分の院を持っていない人も、すでに経営している人も、「どんな整体院をつくりたいか」と考えるのはとても大事なことです。

まだ自分の院を持っていない人は、理想形をイメージすることで「独立開業に向けて何を準備したらいいか」が明確になります。

すでに経営している人は「いまさらどんな整体院をつくるかなんて考える必要ある?」と思うかもしれませんね。でも本当は経営者こそ考える意味と必要があるのです。

整体院を経営していると、とにかく目の前の経営で手いっぱいになります。
今日はお客さんが来てくれるだろうか、どんな不調を持ち込まれるだろうか、ちゃんと期待に応える施術ができるだろうか、どうやったら次回また来てもらえるだろうか、などなど考えることは無限にあります。

今日をなんとか乗り切ったら、また明日。明日が終われば明後日。仕事が少なければ経営が心配になるし、仕事が多すぎるのも疲労がたまる。
常に一定の仕事量が理想ですが、なかなかそうもいきません。この仕事はやっぱり水もの、水商売です。

そんないっぱいいっぱいの日々の繰り返しの中で、だんだんと後回しになるものがあります。それが「私はどんな整体院を作っていきたいのか」という原点回帰、現状認識、そして未来設計です。

原点回帰とは「初心を思い出すこと」、現状認識とは「今の経営を見つめ直すこと」、未来設計は「これからどんな院づくりをしていくか」です。

整体師の成長が院の成長につながっていく

私は21年ほど整体院を経営していますが、定期的にこれらについて考え、軌道修正をかけています。21年も経営していればもう完成形でしょ?と思うかもしれませんが、経営はそれほど簡単なものではありません。

私はこう考えるのです。

どんな仕事でも続けていくことで技術も人間も成長していきます。成長するということは見える景色が違ってくるということ。つまり価値観が変わってくるのです。

整体師の場合は、技術的に成長することで、対応症例がどんどん増えていきます。すると院に出入りする人の層が変わってきます。

初めはとりあえず疲れを取ることしかできなかったのが、だんだんと痛みや根本原因の解消などができるようになってくる。
そうするとお客さんが院に求めるものも変化していきます。これは健全な整体院の成長モデルとも言えます。

整体師の成長が院にも成長をもたらすのです。

理念をもとに経営する。理念と共に成長する。

整体院はエビのように脱皮していく生き物なのかもしれません。3年、5年、10年と成長していく中で、「どんな整体院をつくりたいか」という理想像も変化していくものだと思います。

整体院は変化するものである。

そう考えるならば、今すでに院を経営している人も、定期的に「これからどんな整体院にしていくか」と経営を見つめ直すのは必要なことと言えるでしょう。

ただニーズに流されるだけではなく、自分が進みたい方向性もちゃんと持っておくことが大事です。
でなければ「あれ、こんなはずじゃなかったのに」とあとあと途方に暮れることになるかもしれません。(実際にそういう院長先生も多いんじゃないでしょうか)

この「どんな整体院を作りたいか」という考えを<理念>(りねん)と呼びます。
多くの人が勘違いしているのは、理念は固定的ではないということ。時代の流れ(ニーズ)や自己成長によって常に変化するものである、ということです。

逆に言えば、今から整体院を開業する人はあまり難しく考えなくていいということです。なぜなら開業してから何度でも、何十度でも理念は見直していくことができるのですから。
今の時点で素直に「自分はどんな整体院を作りたいのか」を考えてみれば良いのです。それがこれからの整体院つくりの第一歩になります。

理念がない院、理念がある院。その違い

世の中の整体院をざっと見渡してみて、理念をちゃんと考えているところは意外に少ないように思います。
理念がないと「とりあえず今日明日を生き残る経営」しかできませんから、長年経営しているとやがて心も身体も疲れてマンネリ化していきます。(そして競争力を失っていきます)

逆に理念がしっかりしている整体院は、どれだけ社会環境が変わっても経営のブレが生まれにくくなります。お客さんからさまざまな要望やクレームなどがきても理念に基づいて落ち着いて対処ができます。
経営が安定するのです。

また理念という目標を掲げることで、「いま何をすべきか」ということが見えやすくなり、スタッフ間の意識もそろい、院の成長へと力を注いでいくことができます。
そして理念に向かって一歩でも前進すれば、それが手ごたえとなり明日への活力にもなります。

このように「理念」があるかないか、「理念」を意識して経営しているかどうかで、整体院の未来は全く変わってくるということを私たちは知っておく必要があるでしょう。

だからこそ整体院の開業・経営は「どんな整体院をつくりたいか」という理念づくりから始まるんだと、まずはじめに胸に留めておいてもらえたらと思います。

今回はここまでにしましょう。
次回は実際的な「理念の作り方」についてお話します。楽しみにしていてください。

三宅弘晃

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