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よびし通信

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これまで発行しているよびし通信をまとめてご覧になれます。 よびし通信は、2019年から発行しています。よびし通信no.1~15は、写真とイラスト、イベント告知がメインのチラシで…
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【よびし通信no.29】ゆりこ団子は究極の食品ロス削減

多賀のお母さんから学ぶ食の知恵と技【赤かぶらの切り漬けは冬の常備菜】 三十数年前にお姑さんから聞いて習ったという「赤かぶらの切り漬け」を教えてもらいました。年に一 度の恒例手仕事。毎年、百個超えの赤かぶらの下ごしらえを一日仕事でされてきたそうです。「切り漬けの ええとこは、作ってすぐ食べられること。」しばらく 漬けて乳酸菌発酵したのも美味しいです。 滋賀県の伝統野菜「万木かぶ」 は、赤かぶらで葉の軸が白い品種、 アブラナ科は交雑しやすく、その土地ならではの種が発達したよう

【よびし通信no.28 】うどんぬた ここだけ?

「よびし通信」って?? 「よびし通信」は、ほぼ2ヶ月に一度、町内約2500戸に各戸配布しています。 滋賀県多賀町内で取材した郷土料理の「すばらしさ・面白さ・凄さ・地元ではあたり前のこと」を地元の人に知ってもらい、若い世代にも伝えていきたくて発行しています。 初めは、ワークショップやイベント告知チラシでした。イベントが終わるとそのままチラシがゴミ箱に捨てられるのはもったいない。捨てられないためにはどうすれば良いかメンバーと話し合い、レシピを載せることにしました。だから、基本イ

【よびし通信no.27】米粉で作る ぼんがらだんご

よびし通信no.27  令和5年6月号発行しました。 多賀のお母さんから学ぶ食の知恵と技 【ぼんがらだんご 多賀町大杉】  5月24日、米粉を使った「ぽんがらだんご」の作り方を教わった。「おばあちゃんが作ってやったやり方は、小麦粉やのうて米粉で作ってやったんよ。ぼんがらの葉っぱを採りに行くんは子どもの役目やってね。 米を川相(多賀町川相地区)に挽きに行って粉にするんが楽しみで。 米粉こねた生地は、一晩寝かせてて、出来上がるのが 待ち遠しかったんよ。 子どもの頃はおやつがな

『多賀の食べるをつなぐ』増刷されました!

問合せが多くあるものの、長らく欠品していました。 が、増刷していただけました! ありがとうございます! 目次などはこちらから↓

【よびし通信no.25】怖い顔して こさえるもん

よびし通信no.25  令和4年11月12月号 【笑てたらあかん!丁子麩の辛子和えは、怖い顔してこさえるもんや】  報恩講(親鸞聖人の祥月命日に行われる行事)と、おとりこし(報恩講の期日を繰り上げた家庭などでのお勤め)の時期が今年も巡ってくる。昔のおとりこしと言えば、それはそれは盛大に行われていた。村中の親戚や隣近所をよび、大勢でお勤めをあげていた。母は数日かけて十八~二十品の料理を作りふるまっていたという。台所は料理でいっぱい。大きな鍋やお鉢がいくつも並んだことを覚えて

【よびし通信no.24】縄ないちゃう、縄ぬいや

だんない おきばりやす 【縄ないちゃう、縄ぬいや】  昨秋のこと、ひと抱えの藁をいただく機会があった。 しめ縄に鍋敷き、藁ぞうり…これで藁細工がいっぱい作れるやん! 楽しみすぎて心が弾んだ。藁にときめく なんて、米農家さんも呆れることだろう。  どれどれ、YouTubeでも見て、サクッと作ってみようじゃないか。調べていくうちに、まず、藁から縄を作る 「縄ない」という作業を行うことがわかった。手でを藁をより合わせながら紐状にしていくらしい。 見よう見まねでやってみたが難

【よびし通信no.23】粕漬け オカンとワタシと、時々、オトン

郷土料理初心者 だんないおきばりやす 【粕漬け オカンとワタシと、時々、オトン】 多賀のお母さんから学ぶ 食の知恵と技 【ふなやき】https://note.com/yobishitaga/n/nbadfae7041cd つなぎたい よびしの食 【よみや団子】https://note.com/yobishitaga/n/n2ce50baf24e4 【よもぎのおはぎ】

【よびし通信no.22】山椒を炊いてみたいねん

だんない おきばりやす 「だんない」は大丈夫、たいしたことはない。「おきばりやす」は頑張ってという意味。どちらも、多賀近隣の方言、「はじめてでも大丈夫!がんばって!」を、おもむくままに綴るシリーズはじめます。 郷土料理初心者 だんないおきばりやす 【山椒を炊いてみたいねん】   五月のある日のこと。 実家の畑で、青々と生い茂る山椒を見つけた。思えば山椒は大好きだけど、自分で調理したことがなかった。   恥ずかしながら山椒の若い葉を「木の芽」と呼ぶことも最近知ったとこ

よびし通信no.21

【よびし通信no.21】4月・5月号 【文化庁「100年フード宣言」認定!】     令和4年3月3日、「よびしの食」が 文化庁「食文化あふれる国・日本・「100年フード宣言」・伝統の100年フード部門 江戸時代から続く郷土料理」に認定されました!   全国から応募212件中 131件の認定、滋賀県は一件のみでした。 「世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたもの、地域関係者や地方自治体が100年続く食文化として継承することを宣言する」ものです。 多賀のお母さん

よびし通信no.20

よびし通信no.18

よびし通信no.18 9月・10月号 新米に合う おかず 「芋のジク」のおはなしです

よびし通信 no.17

よびし通信no.17 「多賀のお母さんから語りつなぐ」 小鮎の佃煮。 町内で聞いた小鮎の炊き方を 集めてみました。 8月1日2日3日 胡宮神社社務所 ワークショップのご案内です

よびし通信no.16

よびし通信 はじめます YOBISHIプロジェクト  滋賀県多賀町で、「たがの たべるを つなぐ」をコンセプトに官民協働で活動しています。「よびし通信no.15」まではイベント告知のみでしたが、今号から多賀の伝えたい食文化を少しずつ発信します。「よびし」とは、親戚やご近所さんを招き(よび)おもてなしをする意味の方言です。  継承が危ぶまれる地域の祭りや郷土料理など、幅広く保護することを目的とした改正文化財保護法が、令和3年4月16日の参議院本会議で、全会一致で成立しまし

『多賀の 食べるを つなぐ』本が出来ました!

こんばん なにつくる? 目次 01 多賀の食を知る 02 よびしの伝統料理 03 伝えたいおやつ 04 多賀のやさい 05 多賀のお米 06 お味噌 07 YOBISHIプロジェクトの活動 〈制作〉 YOBISHIプロジェクト/多賀町立文化財センター/grow rice project 〈監修〉 堀田 裕介 「YOBISHI(よびし)」とは 滋賀県多賀町付近の方言です。 お正月や法事などの時に、 親戚やご近所さんをお招きする 「寄り合い」の事を 「よびし」と言います。