かえるぴょこぴょこ
かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ。
今日は遅番だったし、電車が止まっていたし。
お昼に職場のテレビでタサン志麻さんの素敵な番組を観てしまったせいで、スーパーであれこれ食材を探し回って、それが楽しくて気づけば夜8時すぎ。
両手にビニール袋をぶら下げてレジの会計に後悔しつつ、袋から飛び出たセロリと水菜の葉に目をやって少しウキウキしながら歩きます。
川沿いの道にはすっかり花をつけたカタバミが街灯に照らされ鮮やかな黄色。
さてさて、橋を渡って細長い道を真っ直ぐ歩いていると、あれ何か落ちてる。
あら、かえるだ。
それも3匹。
みぴょこぴょこ。
昨日の土砂降りと今日の暖かさに冬眠から叩き起こされたのでしょうか。それともすいせんがラッパでも吹いたのでしょうかね。あのお話は今でも小学校の教科書に載っているのでしょうか。
近所に"かえる公園"という公園があります。
私が勝手にそう呼んでいるだけですが。
びっくりするくらいかえるがたくさんいるのです。それも大きいやつ。田んぼのそばに住んでいるような人からしたら大したことはないでしょうけれど。
もうすぐそこもかえるだらけになるでしょう。
みぴょこぴょこ。むぴょこぴょこ。
それどころではありません。
じゅうにぴょこぴょこ。にじゅうよんぴょこぴょこ。
あんまり多いとギョッとしますが、それは春の足音。季節を告げる音です。
春から夏に向けて増えていく、ぴょこぴょこ。
今日は今春はじめての、みぴょこぴょこ。
私のこころも、すこしぴょこぴょこ。
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