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生楽器の録音で使っている簡易防音室「Light ROOM」を紹介します

akisaiという音楽/映像ユニットで音楽を担当している鈴木です。

いろいろ参考にさせていただいているこおろぎさんのYouTubeチャンネルで、簡易防音室についての以下の二つの動画を拝見しました。


この動画がきっかけで、防音関連の情報は需要があるのかなと思いまして、自分が普段の制作(主に生楽器の録音)で使用している簡易防音室「Light ROOM」について簡単に紹介してみます。

1、簡易防音室「Light ROOM」の概要

公式サイトではざっくりこのような説明がされています。
簡易防音室の説明としてはごく一般的な書きっぷりではないかと思います。

防音室は、大きい・高価・工事が必要・撤去も難しい・・・というイメージが強い方。アパートやマンション住まいでも、防音室を安価に、しかも組立て式でお部屋の中に作れます。撤去もバラすだけの簡単構造。それが簡易吸音ルーム 遮音・吸音・防音室 ライトルーム です。
※公式サイトより

見た目はこんな感じ※画像は公式サイトより引用

スクリーンショット 2020-10-10 21.18.11

とてもかわいい、、、!
ムーミンの世界に防音室があったらこんな感じでしょうね。

サイズは以下の3種類あります。

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防音性能や価格は以下の通りです。

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遮音性能は簡易防音室としては標準的な数字かと思います。
価格はけっこうリーズナブルですね!

2、簡単なレビュー

購入当時は、他の製品やDIYによる自作も含め検討し、非常に悩みました。
しかし、結局はLight ROOMのLサイズを購入し、約5年間(2020年10月現在)使用しています。
決め手となったのは、やはり賃貸物件で自作はなかなかハードルが高いし、予算もあまりかけられなかった、という点です。

実際に使っている中で感じた良い点・悪い点を簡単に書きたいと思います。

良い点
 ・お値段がリーズナブル
 ・ケーブルの配線が簡単・柔軟
 ・遮音性能がそこそこ
気になる点
 ・出入り口がチャックのため開け閉めが面倒
 ・一人だと組み立てがキツい(嫁に手伝ってもらいました)
 ・意外と高さがあり、物件によっては設置が厳しい
 ・暑い


良い点の一つ目 お値段

自分が買ったLサイズで112,380円。
変にオプションとかもありません。シンプル!
簡易防音室の中でもけっこう安い部類に入るんではないでしょうか?


良い点の二つ目 ケーブルの配線が非常に簡単

上もしくは下のあいているところから入れてやるだけです。
自分はこんな感じで上から電源・マイク・ヘッドフォン・USBケーブルを入れて、ぶら下げる感じにしています。(部屋が狭くてこれ以上引きで撮れない、、、見にくくてすいません。)

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しかし、言ってしまえば隙間があるということになるのでその分の遮音性能は犠牲にしている感じです。


良い点の3つ目 遮音性能がそこそこ

いろいろ録音してますが、今のところ近隣からの苦情はないし、嫁からの苦情もありませんし、隣の部屋で昼寝している娘が起きてしまったこともありません
ちなみにLight ROOMでの録音実績のある楽器は以下の通りです。

・ガットギター
・アコギ
・各種笛類
・フルート
・ボーカル

一番音が大きいのはフルートでしょうかね?
フルートの録音機会は非常に多いですが、全く問題ないです。
リビングにいる嫁に確認してもらっても「たまに聴こえるぐらい」と言ってました。

防音室内部は吸音材がしっかり入っているので、録り音はかなりデッドです。

あまり参考にならないかもしれませんが、この防音室内で自分で吹いたフルートの音源を参考で載せておきます。
1分26秒ぐらいからフルートが入ってきます。

以前、楽器可物件に住んでいた時はトランペットもガンガン吹いていたんですが、今現在住んでいるのは普通のファミリー物件。
流石にこの簡易防音室で金管楽器を吹く勇気はありません。


気になる点の一つ目 出入り口がチャック

頻繁に出入りするには開け閉めが非常に煩わしいです。
全体的な素材感が柔らかめなので、扉を開けっぱなしにしているとグンニャリ曲がってしまいます。
しかし、最近いろいろワイヤレスにしたので、この点はほぼ気にならなくなっています。


気になる点の二つ目 部材の重量がかなりある

組み立ては一人では厳しいです。最初は一人でトライしましたが、結局嫁に手伝ってもらいました、、、
ですが、いったん組み立ててしまえば、もはやその苦労も忘れてしまいます。


気になる点の三つ目 けっこう高さがある

物件によっては天井に少し干渉します。先ほど載せた写真にも写っていますが、梁に少しぶつかってしまってます。
置き場所が限られてくる可能性大です。


気になる点の四つ目 暑い

気になる点というか、狭い防音室の宿命ですね。
Light ROOMを買った当初は、VGAケーブルを引き込み液晶ディスプレイを設置しましたが、灼熱地獄となったため秒で撤去しました
今現在はiPadを使ってディスプレイを無線化してます。
それでも暑いです。
また、楽器のピッチがすごいことになります。
たまに扉を開けて楽器を冷さなければなりません。


2、制作環境へのLight ROOMの組み込み概要

Light ROOMをどのようにセッティングして使っているか、機材の配置などを簡単に絵に書くと以下のような感じです。

制作環境

ものすごく、、、、シンプルです。

作業デスクはこんな感じで、、、

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もろもろ持ち込んだLight ROOM内はこんな感じ。

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ちなみにLight ROOMは床面の部材はないので、自前でカーペットを敷いてます。
また、Lサイズは0.83畳なので、まあまあ広いです。
ギターもちょっと斜めにすれば問題なく弾けます。

この制作環境の最大のポイントはディスプレイ・マウス・キーボードを無線化し、録音の時に持ち運びをしていることです。

特にディスプレイの無線化の効果は絶大で、防音室の出入りの数が格段に減り、防音室内の温度上昇も抑えられ、ストレスがかなり軽減されました。
無線化の件はこちらのnoteでレビューしています。

以前は、防音室内に無線キーボードのみを持ち込み、録音・再生・やり直しのショートカットを使って録音していました。
しかし、数小節のOKテイクが取れたらいったん外に出て少しエディットし、また中に入って数小節録って外に出てエディットしてまた中に入って、、、、
の繰り返しをしていて、非常にストレスフルでした。。

今はディスプレイ・マウス・キーボードを全て防音室内に持ち運ぶことで、ほぼ全ての作業を防音室内で行うことができます。
MIDIキーボードも無線対応のKORG microKEY Airを使っているので、その気になれば防音室内で鍵盤の入力もできます。(わざわざ防音室内でやる理由はないですが、、、)

唯一、マイクプリアンプのゲインの設定だけが防音室内でできません。
防音室内に入れてしまおうか、考え中です。

ただし、暑さはどうにもなりません!!!
気合いでなんとかしましょう!

3、まとめ

見た目がかわいい、リーズナブル、防音性能そこそこ。
音量やサイズが大きい楽器以外ならこいつでけっこういけます。
出入り口のチャックも無線化でなんとかなります。
暑さは気合いで乗り切ればOK。
楽器のピッチも気合いでなんとかする。

賃貸物件に住んでいて、予算をなるべく抑えた防音室をお探しの方は導入を検討してみてはいかがでしょうか?

今回は以上になります。
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