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2020年のお仕事を振り返る


noteを始めた時期が年末ということもあり、まずは2020年の今年1年を振り返りたいと思います。

昨年の6月に地域おこし協力隊を卒業・独立し、1年目から2年目になる今年は、激動の1年でした。独立してすぐにコロナ禍というのは考えてみれば過酷でしたが、沢山の方に声をかけてもらえて、何とかやっております。

さっそく1年を振り返ろうと思いましたが、1月から振り返ると長くなりそうなので、3大ニュース的な形で振り返っていきたいと思います。

◎ 一関市の地域おこし協力隊の募集PR

一関市で募集する協力隊3名の採用PRとコーディネートを担当しました。

元一関市の地域おこし協力隊として、なんとしても良いものにしたいと思っていたので、このプロジェクトに携われて本当に良かったです。

この業務は、一般社団法人いわて圏のメンバーの方々と一緒に、私はディレクターのポジションで、提案書作成から採用ヴィジュアルの作成、説明会の開催などを行なっておりました。

一関市協力隊募集-2_アートボード 1 のコピー 5

copy:伊藤大介さん、Design:今井のどかさん、Photo:菅原結衣さん、model:阿部満穂子さん

提案書を作っていた時期がちょうど緊急事態宣言の頃で、この案件は大きくコロナの影響を受けました。

地域おこし協力隊は、総務省の事業で、過疎対策も兼ねているので、条件として都市部に住民票があり、一関市に移住してくれる方しか採用できません。しかも、仕事を辞めての地方移住なのでかなりハードルは高めです...

本来であれば、関東方面で採用説明会を行なって、地域に来てもらって見学してもらい、協力隊に応募してもらうというのが定番パターンだったのですが、今年はそれができませんでした。

説明会も、現地フィールドワークも、面接も全てオンラインに切り替えての募集はかなりハードでした。

全てオンラインにして、果たして地域の魅力は伝わるのか?その人は移住を決意してくれるのか?不安しかないなかほぼ手探りで、募集業務を行なっていました。

特にオンラインフィールドワークが大変で、地域の方と念入りに事前打ち合わせとロケハンをして、オフラインの現地見学会の倍くらいの準備をして、臨みました。都心の参加者の方にオンラインでも行った感があったと言ってもらえたことは率直に嬉しかったですし、最終的に採用に繋がったので、オンラインでも結構やれるという手応えになりました。
(参加・サポート頂いた皆さまありがとうございました!)

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無事3名が採用になり、バリバリ活動されています。頼もしいお二人です。

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しかしながら、見知らぬ土地に来て、地域おこしをし、3年後には独立するというのはハードです。私が協力隊を始めた頃よりは改善していますが、まだまだ協力隊へのサポートは他の先進自治体に比べると少ないと感じています。

これからは、より一関の協力隊が活動しやすいようにサポートの仕組み作りを行なっていきたいと思います。


◎ 金山棚田の耕作をはじめる

これは今年1年ガッツリでした。

金山棚田は一関市の舞川地区にある棚田で、日経新聞が選ぶ日本の棚田10選で第7位に選ばれる地域の宝です。

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昨年(2019年)まで、所有者の金山さん(82歳)が耕作してきましたが、高齢を理由に耕作を断念。それを引き継ぐ形で、今年から耕作を始めました。

協力隊時代に、農家さんの支援をしていたので、何か自分で作るのをはじめたいと思って、アパートの近くで畑をちょっとやってましたが、いきなりこんなレベルの高い田んぼをはじめるなんて正直思ってもいませんでした笑

ただ、協力隊1年目のときにここを訪れた時に見た、金山さんの黒塗りの光景は今でも覚えています。

​尊いと思いました。

農業機械が普及している現代で、この1枚1枚小さな田んぼで、こうして手作業で米を作り続けていること。

当時もすごいと思いましたし、1年一緒にやらせてもらって、そう思います。

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ただ、残したいだけでは、その技術も景観も残せないと思います。

この1年、私は棚田の流れを覚えるのに必死で、なかなか何かを前に進めた気がしていません。

来年が勝負な気がしています。この冬の間に蓄えたいと思います。

(今年1年の出来事は長くなるので、こちらのWEBサイトにお任せします↓)


◎ オンライン摺沢水晶あんどん祭り

地元の地元、摺沢のお祭り、摺沢水晶あんどん祭りをオンラインで開催するという企画。

これはコロナ禍の今年らしい仕事で、自分で企画から実行まで全て携わった仕事だったので、大変でしたが、今年一番達成感のあった仕事でした。

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Uターンで戻ってきて、地元のお祭りが昔より寂しくなっている感じがあり、せっかく地元に戻ってきたのだから祭りで何かできないかと思っていました。

昨年ようやくタイミングやご縁があり、オフライン開催のあんどん祭りで色々と企画をさせてもらい、今年は更に盛り上げれそうだと思っていた矢先のコロナでした。お盆開催のこのイベントはまずできないだろうと...

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でも、ここで中止になったら、ヤバい気がして、何かできないかと考えて、思いついたのがオンライン開催でした。

思いついてすぐに企画書を書いて、半分ダメ元で商工会議所と実行委員長のところに持っていったところ、前向きな返事が来ました。多分、去年のことがあっての返事だったと思います。

それからはもうバタバタと企画を進めました。

・WEBサイト製作

・クラウドファンディング

・岩手日日新聞1面広告

・オリジナルクラフトビールの製作

・出品作品の公募

・SNS運用

摺沢出身の20代メンバーで毎週のようにオンラインミーティングして、企画を進めてました。

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突然、NHKのオンラインニュースに取り上げてもらえたこともありました。

クラウドファンディングにも初挑戦しました。


あんどん祭りの初日の8月13日に何とかWEBサイトと新聞広告を掲載。

無事完成して、今年一番ホッとした瞬間でした。

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めちゃくちゃ大変でしたが、この企画で2つ良かったことがありました。

1つは、オンラインなので、ここに住む人以外の人が祭りに関わるきっかけになったこと。クラファンでは105人の方にご支援頂きましたが、ほとんどの人が外の方でした。本当にありがとうございました。

2つ目は、一通りプロデュースしたので、自分の力がついたように感じています。

・企画提案

・チームビルディング

・マネタイズ

・スケジューリング

・根回し

など、プロジェクトを進めるにあたって必要なことを一通り体感できた気がしています。

これは2020年の始めに受けていたローカルプロデューサー養成塾の「考えて動かす学校」の知識と経験が生きています。あの時、受けていて本当に良かったと思います。(岳さん、本当にありがとうございます。)


この他にもここに書ききれないくらい、沢山の方にお世話になりながら、様々な企画・広報関係のお仕事をさせてもらいました。本当にこの1年お世話になりました。


2020年振り返りのまとめ

振り返ってみると、今年1年は、この「考えて動かす学校」の座学から始まり、それを実践し続ける1年だったと感じています。学んだとはいえ、全部上手くいったとは言えませんが、考えて動かす中で、身についたものが多い年でした。

今はまだローカルプロデューサー見習いですが、来年はしっかり結果と形を残して、免許皆伝できたらと思います。

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これは、今年2月に卒業した考えて動かす学校第1期生の写真。同期みんなが県内の各地・各分野で活躍されており、頼もしい仲間です。同期の活躍に発破をかけられながら、頑張れております。

2021年も考えて動かしていきます。

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