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はじめてエイジングケアをしたらなんか良い世の中になったなと思った

何もしないという美容法を長年続けている。

あまり乾燥とかトラブルの出にくい肌で、何もしない美容はそれなりに私には合っていると思っていたが、どちらかというと、いろいろやってもこれ以上にはならないだろうという気持ちの上だった様に思う。

それなりに自分の肌にあった美容法を辞めようと思ったのは、表面ではない奥の問題の表面化によってのことだった。

簡単に言うと、たるみや、たるみとか、目の下のたるみが気になって仕方がない。マスクのちょっとした重さでも拍車をかけそうで恐怖。マスクは肌にとって想定以上に重いと思う。持ったことない重さだよと訴えられている気持ち。

年齢に負けない肌作り?重力に逆らう?打ち勝つ?あぁ私はそんな年なのか。

年齢なんてただの記号というし、その説を絶対的に支持する意思でいたけれど、肌のたるみはその記号さえも突きつけて来るようだ。ただの記号じゃないのかよ。(話が違う)

意を決して私はエイジングコスメにチャレンジすることにした。このまま何もしないを続けてもそれ以上になることがないのはわかりきっている。ジタバタ抗ってもがいてみるのも楽しいかもしれない。

エイジングコスメといっても、星の数ほどのラインナップがあって何がいいのかさっぱりだし、これまで何もしないという美容法だったわけなので化粧水一つ持っていない。フルで揃えるとかなり根が張るよな。と尻込みしそう。なのでこういうときは、あれ。

「これでいい」という選択肢。
値段は高すぎず、めちゃくちゃ評判のいい無印良品のエイジングケアコスメを一通り揃えてみた。

化粧水には高保湿タイプもあるけど、乾燥肌ではないので普通のタイプ。それと、評判のリンクルケア2種類と美白美容液も導入する。

これで6千円ちょっとなのだから、無印さまさまだ。足を向けて寝られない気分だけど、無印さまはどこにでもあるというのがすごいとこだと思うのだ。(だから足はどこらしらの店舗にむいちゃう。)

これから全ての買い物をネット上で済ませる時代が来るのだろうか。私はお店でショッピングというのがやっぱり好きな(エイジングケアマスト)世代。世の中にはすでに身体にチップを入れてクレジットカードやなかんかの情報も組み込ませている生活している人もいるらしいけど、それが当たり前の時代が来ちゃうというのかな。

お店から勝手に品物を持ち出しても支払いが成立するというのはチップこそ入れてなくてもすでに当たり前になりつつあるし、そういうのはやってみたいけどきっと悪いことをしている気分になるだろう。

時代について行きたくて、けれどもそのスピードにとてもつかまっていれらない。乗っかっていくことは無理でもせめて背中を追って駆け足できるくらいの体力をつけていたい。(ああ、これ大好きだった10年以上前の映画や海外ドラマのあの感じだ。崖っぷちだったり、キレそうに日記書いたり、それでも夢を追いかけてファッショナブルに恋愛もして)

久しぶりのスキンケアに浮き足立ち、発想を近未来の日常生活にとばしながらお風呂上がりに化粧水を手に取る。とろりとしたテクスチャーがちょっと私には重いか?と一瞬躊躇したが、予想に反して化粧水はギュンと肌に吸い込まれてしまった。

化粧水ってこんなに浸透するものだっけ?化粧水をつけたら手のひらで押さえてゆっくり浸透させると昔雑誌かなんかで読んだけど、今の化粧品は進歩してるなぁなどと考えたあたりで気がついた。

私の肌、枯渇してんじゃん。だからギュンギュンに入っていくんだ!何それ怖い。

手のひらで押さえ込む暇もないまま何度か化粧水を入れ込んで、ついでに身体にも塗りたくりなんだか一皮剥けた気分になった。(塗ったのに)

あー、これが必要だった。という気分。女の子へ戻る感じ。今っぽく言うなら、あがる。(ここらへんがたるむ年齢の感じ)

そんなことを考えながら、目の周りにリンクル美容液をぬり、美白美容液を押し込み、リンクルマスクで軽くマッサージをした。

久しぶりのしっとりした肌感。これまでも乾燥した感じはなかったはずだけど控えめに言って別物の柔らかさ。

しっとり潤いを感じながら気分良く寝るまでの時間を過ごしていたが、乾燥うんぬんよりも肌のたるみはどうなるだろう。きちんとお手入を続けていけば多少は良くなるかもしれない。こういうものは継続が大切なはずだ。長い目で付き合って数ヶ月経ったころに、あれっ?と、やってて良かったという日が来るだろう。とその次の日、その考えはガラリと覆された。

翌朝の目元、なんじゃこら!張りがあるよ!両サイドから引っ張られてる感じ。こんなに効くの⁈予想していなかった効果にひっくり返りそうになりながら、鏡に近づきまじまじと肌を見る。全てが違う。毛穴はある、けれどもなんかキュッとしているし。

エイジングケアというのは時代を追いかけるためのトレーニングにもなるのかもしれない。

プチプラでしかもどこでも手に入る、時代を必死に追いかける私にも買えるエイジングコスメにちょっとした近未来がきている様な気がした。もしかしたら知らなかったのは私だけなのかもしれないけれど、私は少し体力を上げたんじゃないかなと思った。駆け足する程度と体力だけど。

そうだ、令和に入ってよく聞く歌って自分のペースとか、私らしいスピードみたいな歌詞が多い気がする。(平成時代はトップに立てとか、出来るだけ早くみたいなのが多かったよな)

あー、良い時代だぁー。乗りこなせなくてもいいから背中をスローなスピードで追いかけながら、私らしくこれからの世の中を生きる体力をつけ続けようと思ったのだった。


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