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淋しかったよ

■2023年(両親81歳)

11/3
二女、三女と訪問 11時頃

父、食堂の椅子で寝ている。

娘たちがそばに寄っても反応せず。

辛うじて目を開けるも、またつむってしまう。

傾眠状態なのだろうか。

この日で母の入院から1週間。

父は母がここにいないことを察知しているのだろうか。


11/7
単身で訪問 15時頃

父、この日はしっかり起きていた。

「淋しかったよ」なんて言われて胸が詰まる。

ちょうどおやつの時間で、父のテーブルにはお茶と星型のおせんべいが乗ったお皿が置かれていた。

父、自力で湯飲みを持ってお茶を飲む。

「おー、美味しいわ」と、もう一口、二口と美味しそうに味わっている。

「なに、食べるものもあるのか」と、次はおせんべいのお皿を左手で持ち上げる。

手元はフラフラ、お皿はグラグラと揺れ、今にもおせんべいが落ちそう。

自力で右手でおせんべいをつまみ、口元へ。

表情はやや硬いが、無心に咀嚼している。

ちゃんと食べられて良かった。


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