わずか10分
■2023年(両親81歳)
10/30
母の入院先へ面会 続き
受付を済ませ、恐る恐る病室を覗くと、母はベッドで眠っていた。
口を開けていびきをかいている。
胸には心電図のパッドが付けられ、右手にはミトンがはめられている。
ベッド周りには心電図のモニター、2種類の点滴の装置が設置されていた。
声をかけても起きる気配はない。
点滴のせいか、やや顔がむくんでいるように思う。
左手に触れると、熱を帯びている感じがする。足先は冷たい。
わずか10分の面会時間、急いで顔をきれいに拭いて爪を切る。
顔を拭いている時に一瞬目を開けるも、焦点が合わずボーっとしている感じ。
また目を閉じてしまう。
看護師さんより、
・今は暴れたりはしておらず、ほぼ寝ている。パッと目を開けて起き出すこともある。
・独り言を言うことはあるが、会話は成り立たない。指示が入らない。
・食事(おかゆ)は介助付きで食べている。
・自力では歩けず、つかまって少し歩ける程度である。
歩くのはリハビリ時のみで、現在はベッド上安静の指示。
・左手の甲のあたりを痛がっている。今朝も触ると「痛い!」と声を上げる。
整形外科で診てもらったところ異常はなし。
と母の状況を聞く。
束の間の面会時間終了。
渋々帰る。
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