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崇高

■2024年(両親81歳)

1/9
父 入院12日目

1/5に「あと一週間」宣言を受けてから4日目。

点滴を減らしてからも、そこまでの激変は見られず。

引き続き、毎日面会時間に様子を見に行くという日課を姉と続けているのだが、わたしはこの生活リズムにすっかり馴染みつつあった。

毎日父の元に通いながら、人間がどうやって命を縮めていくのか、どのようにして終焉を迎えるのか、父が全身で見せてくれているんだと思うようになってきた。

すると、この1日15分という面会時間がものすごく貴重に思えてきて、なんだか崇高な心持にすらなってくる。

わたしは少しおかしなステージに行ってしまったのだろうか?

許す限り、この貴重な15分間という父への面会の日課を続けさせてもらいたいと思い始めていた。


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