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親の話

■2023年(両親81歳)

中学時代の旧友に会いに行く。 続き(3)

わたしからは、両親がまだ認知症初期の頃、一番の戸惑いを感じていたのは当の本人たちであって、そこにもっと優しく寄り添ってあげられていたら良かったといった話をした。

その当時は、次々と勃発する両親のおかしな行動、ハプニングに対し、なんでこんなことになるのか? と理解に苦しみ、半ば冷ややかな態度を取っていた。

本人のみならずわたし自身も、認知症状が出ておかしなことになっているんだということを認めたくない気持ちがあったのだと思う。

そうこうしているうちに、あれよあれよという間に進んでしまったので、あのてんやわんやな時期に、わたしがもっと冷静になって、優しく本人たちの戸惑いに寄り添ってあげられていたら、事態はもう少し良くなっていたのではないかという推測、後悔の気持ちがずっと残っている。

そして友人と二人で、なかなかこうした親のことを話せる人って周りにいないよね、という話になる。

周りの友達のお父さんやお母さんはまだまだ元気な人ばかり。

なので、親の話ができるのはとても貴重なこと。

友人は最後に、何かあったらいつでも時間を作るのでまた連絡してねと言ってくれ、とても心強い気持ちになる。

今日は久々の再会で親の話もできて、本当に良かった。

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