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システム思考備忘録3/6

前回「システム思考備忘録」と題した連続記事の第3回を書こうと思います。だいぶ間が空いてしまったのでおさらいから。

おさらい

前回はこんな内容でした。

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①なにかの現象はパターンの上に成り立っている。

②パターンは規則やメンタルモデルなどの構造から生まれやすい。

③それぞれは相互作用的である。

①〜③を踏まえると何か一つの原因が問題を起こしているのではなく、色々な要素の「関係」に着目しないといけない、ということが言えます。

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ただ、関係に着目するということはそれぞれの立場からのみでは「自分に関係のあることしか認識できない」という問題が起きます。しかも自分の色眼鏡を通してでしか。

私見ですが今の日本は得意を生かした分業化が進んでいます。

得意を生かす、その言葉自体に間違いはないと思うのですが(日本の風土にに足りなかったイノベーティブな考え方でもあります。)

しかし、ワンオペ育児をはじめ、完全な分業制はお互いの作業や考えへの理解を遠ざけます。(分業が悪いわけでなく、相互理解への意識が下がることが問題だと考えています。)

つまり、相互理解を促す様な仕組みと並行しないと専門性は脆いということも言えると思います。

詳しくは前回の記事へ

なので今回の記事は

どうすれば「自分に関係のあることしか認識できない」ということからどう脱却するか。そんなことをテーマに考えていこうと思います。もうここまでくると学習する学校どうこうよりも実体験との紐付けが大事になってくる気がします。

大切なのは

①様々な立場からの意見を募ること

②事実を元に考えること

なんですが、大切なことは以上2点がしっかりと組み合わさることだと思います。

様々な立場の意見に流されることもダメ、自分の目の前の事実のみに流されてはダメ。

この2つが組み合わさって初めてシステム全体と関わりが見えてくるのかなと思います。


①様々な立場からの意見を募ること

様々な立場からの見方というのは本当に貴重です。先にも書いた通り、「自分に関係のあることしか認識できない」からです。

ちなみに自分の経験を白状しますと本当に苦手です。

「相手の立場を考えなさい」多くの人が子どものころに言われてきた言葉だと思うのですが、本当に苦手意識がありました(今でも?)。

多分「確かめられない」ということが苦手意識を助長していたのだと思います。良かれと思っても実は…なんて、奥手な男子の考えそうなことです。漢気が欲しいですね。

②事実を元に考えること

当たり前ですが、人間は様々な事実・影響によって考え方が変わります。

つまり、「考えたことそれ自体」ではなく「どんな事実を見つけたか」を認識しているかが大切です。ファクトベースなんて言いますね。

ただ、ここにも問題が一つあります。

「事実の取り方にとって事実が変わってくる」ということです。

①+②=「自分に関係のないことも認識する(きっかけになる)」

つまりお互い印象で議論するのではなく、事実を元にした話し合いをしましょう、ということです。

様々な立場からの意見には印象と事実があります。これを混ぜて議論してしまうと永遠にお互いの心情と信条のぶつかり合いが生まれます。よくある軋轢!

それが嫌で1人で仕事をすると自分の立場でしかものを見られなくなる。

ここから出る一つの結論は事実から議論を始めることです。自分にも(ここが大事)相手にもこのルールを求めることが大事です。言い換えれば他人がとってきた事実を大切にするということです。

あれ、これが様々な立場を理解するということでは?様々な立場から見た事実に触れると「そんなことあったんだ?」と新たな視点を見てみようという「きっかけ」になるでしょう。

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大事なのは議論そのものではなく議論の後の行動の変化。そのきっかけを元に見えてなかったものを見えるようになれば「自分に関係のないことも認識する(きっかけになる)」ということなのでしょうか。

じゃあ印象で話しちゃダメなの?

先ほど「事実から議論を始める」と書きました。ここで大事なのが「始める」ということ。つまり「次になにかある」ということです。

御察しの通り次のステップは印象(直感)でも考えることです。

長くなってしまった、、、印象や直感の話は次回にします。

いつ書けるかな?お楽しみに。


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