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三原市のオープンデータで分析人口は減っている増えている?その理由は?



はじめに

前回、三原市や広島県の転出超過のお話をしました。

そこで少し気になったのが、転入・転出による人口増減と、死亡・出生による人口増減の影響はどれくらいなのでしょうか?
三原市や他の自治体の事例を見ながらRESASで見ていきたいと思います。

基礎知識

人口増減はシンプルに考えると以下の式で欠けるようです。

人口増 = 自然増 + 社会増

ここで

自然増 = 出生数 - 死亡数
転入転出を考えずに、どれだけ生まれて、どれだけ亡くなったか。

社会増 = 転入数 - 転出数
自然増減を考えずに、どれだけ転入して、転出しているか。

です。

前回の広島県の話だと、単に転出超過の話をしていましたので、社会増減の話になりますね。
ただ、自治体単位でみると、全体の人口増を見た方が良さそうです。

転入転出は自治体の特性を反映しますが、自然増がマイナスを切ると、人口減少が加速するように思います。

厳密な定義である自信はないので、心配な方はDYORをお願いします。
(あとこっそりコメントで間違いを指摘いただけると嬉しいです)

三原市の事例

以下に三原市のデータがあります。

https://resas.go.jp/population-sum/#/graph/34/34204/0.0/2020/2/9.89582770037466/34.3976193/133.078252/-

人口増減の全体像


多少凸凹していますが、1990年あたりから総人口は減っているようです。
では、出生数・死亡数

人口増減要因の分解


グラフをみると以下のように見えます。

  • 1995年あたりから、自然減(出生-死亡がマイナス)になっているようです。

  • 転入転出はやや転出超過

  • 結果として人口も右肩下がり

自然増減と社会増減の推移


こちらも興味深いのでデータを見てみると

  • 人口減少分は、赤い折れ線グラフが示しており、近年は年間1000人くらい減っています

  • 社会増減はほぼ横ばいだが、自然減が近年加速している

のように見えます。年齢別の死亡数を見ているわけではありませんので仮説ではありますが、ご高齢の方々が長生きすることで自然減を抑制してきたのが、そろそろ長生きにも限界が来て、自然減にシフトしているのかもしれません。(寿命の長寿化のスピードがそこまで早くない)

いつかデータで分析してみてもいいかもしれません。一般的な話なので、すでに先行研究もたくさんありそうですね。

三原のデータを見て

三原市の場合は、人口減が続いていますが、ポイントとしては以下のように解釈しています。

  • 社会増減はほぼ横ばいでマイナス

  • 自然増減はマイナスで、加速している

  • 結果として、人口減少が加速している

おまけ

近くの福山市、東広島市(比較的子育て世帯が増えている)、東京都のデータも添付しておきます。参考までに見てみてください。

福山市

福山市のデータ




東広島市


東京都



広島県