個人(複業会社員)/個人事業主でも使える資産形成方法のまとめ(iDeCo/NISA) iDeCoは拡充予定!
はじめに
個人や個人事業主でもさまざまな資産形成の方法が使えます。iDeCoの拡充もアナウンスされておりますので、この機会にまとめてみたいと思います!
まとめ
今回紹介する資産形成方法については以下のものがあります。個人的に優先度をつけてみましたので、以下の順で対応するのが良いと思います。
iDeCo
NISA
小規模企業共済
ふるさと納税(節税方法として)
資産形成は早く無理のない範囲で始めるのが良いです。時間をかけてしっかり資産を成長させていきましょう。
投資に関する注意事項
この記事は教育および情報提供を目的としており、どのような投資勧誘の意図も含んでおりません。投資に関する決定は、個人の判断に基づいて自己責任で行う必要があります。ここで共有されている情報や意見は、投資結果を保証するものではなく、投資に関する具体的なアドバイスを提供するものではありません。投資を行う際には、十分なリサーチを行い、必要であれば専門家の助言を求めることを推奨します。
基礎知識:控除とは?
簡単に言うと、実質的には払うべき税金が減る制度です。
所得控除と税額控除について説明しておくと
所得控除:受け取った所得から、所得の一部を差し引いて、最終的に計算される税金金額から差し引く
税額控除:支払う税金から、税金の一部を差し引く税額控除があります
以下の図がわかりやすいので引用させていただきました。
最終的に控除を受けるためには、確定申告などが必要な場合がありますので注意してください!
それぞれの資産形成方法のまとめとメリット/デメリット
それぞれの制度は特色があり、一概にどれが一番良いと言うのは言えません。個人の事情もあります。
ここではあくまで副業をしている会社員/個人事業主レベルの方にマッチするのではないかと言う方法を紹介します。
iDeCo
iDeCoは国の制度です
私的年金制度の一部で長期資産形成を行うならまず選ぶべき
所得控除になる
投資運用利益が非課税(通常は約20%)
会社員だと会社が企業型DCなどに入っている場合もあるので、iDeCoが利用可能かは会社に問い合わせ
iDeCoのメリット
投資分は所得控除になる
投資利益は非課税
iDeCoのデメリット
60歳(70歳まで延長予定)までは引き出せない
iDeCoの運用イメージと銘柄選択
たいていの場合、奥様などの配偶者も個別に2万円程度の拠出が可能で、控除対象になります。
証券会社はさまざまありますが、楽天証券を選んで経費額の少ない楽天のS&P500やオールカントリーを選ぶのも一案です。(PR案件ではありません)
iDeCoは早めに口座開設をするのがポイント
iDeCoは口座を開設してから期間に応じて捻出できる掛金が決まります。つまり年末に駆け込みで開設しても、その年に捻出できる(=控除できる)金額は少なくなります!
掛金の額は後で修正できますので、早めに口座開設しておくのがいいと思います。
NISA
NISAも国の制度です。さまざまなところで紹介されていますので簡単に概要だけお伝えします。2024年から新NISAになりましたので、
投資運用した利益が非課税になるのがポイントです。通常は約20%がかかります。
非課税の枠は1,800万円(元本)が総額になります。1年あたり360万円(つみたて120万+成長投資240万)になります。
長期資産形成として取り組むべき
所得・税額控除はない
投資運用利益が非課税(通常は約20%)
NISAのメリット
投資利益は非課税
いつでも引き出せる
NISAのデメリット
所得・税額控除にはならない
(個人の判断になるが)短期的な株取引で利用してしまい資産形成にならない場合がある
NISAの運用イメージと銘柄選択
NISAは少額の資金でも始められるのがメリットです。1000円でもいいので地道に進めるのが良いと思います。
個人的に感じるポイントとしては
インデックス投資に集中し、年利5%程度を想定する
NISAでは個別株投資はしない
毎日の株価の変動に一喜一憂せず、長期間(できれば数十年)ホールドする
です。
インデックス投資のメリットについては、「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダム・ウォーカー」が参考になります。
個別株投資はかなりの知識やスキルも必要になりますので、初心者が手を出すべきではないと思いますし、やったとしても、余剰資金の範囲内でやるのがいいと思います。投資詐欺や、twitterなどで煽り行為を行う人も多いので注意してください。
また、毎日の株価の変動はそこまで注意しない方がいいです。心理的影響もありますし、長期目線で考えれば、ランダムな変動にすぎない、と捉えるのが良いと思います。日時の変動は複雑な要因が絡んでいるので、原因分析も難しく、解釈論になるので。
運用については、iDeCoと同じく楽天証券の指数(S&Pやオールカントリー)の投資信託が良いと思います。
iDeCoよりも選べる商品が多く、信託報酬率が低く、かつ、積立金額に応じてポイント還元もありますのでお勧めです。
今後はインド株の投資信託も増えるようです。
その他でもう少し利回り重視(しっかり定期的なコントロールが必要)であれば、
楽天・NASDAQ-100 インデックス・ファンド
楽天・SOX インデックス・ファンド
一歩先いく US テック・トップ20インデックス
も選択候補になりそうです。NASDAQ-100は米国のNASDAQ-100指数、SOXはフィラデルフィア半導体株指数です。最後の、一歩先いく US テック・トップ20インデックスは、Global Xの2244というUSのテック系企業20社を時価総額加重で構成比率を決定しているETFの投資信託版です。
さまざまな議論がありますが、20社程度分散を効かせていれば十分ではあるとは思います。
他にもFANG+などもありますが、分配比率が均等分配なところがあまり好きではありません(リスクマネジメント的に)
NISAではある程度安全なものを長期間保有した方がいいと思いますので、そこは個人の判断で考えてみてください。
楽天証券で15万円/月までポイントをもらいながら積み立て可能
ポイントを現時点で一番稼げるのは楽天だと思います。可能なら月15万円まで積み立てると良さそうです。
SBIは残念ながら少しずつ魅力が失われているようです。
小規模企業共済:個人事業主向け
以下の制度です。いわゆる退職金積立ですが、所得控除になります。
小規模企業共済のメリット
所得控除になる(金額によっては節税メリットがある)
共済金の受け取りは退職所得扱いになる
積み立てた掛金に応じて貸付制度を使える
小規模企業共済のデメリット
長期間掛け続けることが前提(老齢給付では65歳以上での受け取り)
利率が高くない:年1%程度
所得控除で一時的な節税メリットはあるのですが、積み立てた金額の利率が1%程度なので、個人的にはNISA/iDeCo投資を優先した方がよいと思います。
個人の所得、掛金、期間によってシミュレーションをした方がいいかと思います。
小規模企業共済の運用イメージ
基本は掛金を設定して貯金をしていくイメージです。
ふるさと納税
これはご存知の方も多いと思います。上記でしっかり所得控除などをした後に、残った所得分で使える分は「ふるさと納税」をした方がいいと思います。
ふるさと納税制度
制度的には、返礼品が目的の制度ではありませんが、返礼品がついているものも多いので活用するのがよいと思います。
控除額
ふるさと納税の控除の仕組み自体は以下になります。
わかりづらいので、シミュレータを使うと便利です!
ふるさと納税の運用イメージ:楽天経済圏でまとめる
個人的には
楽天証券(iDeCo/NISA)
楽天ふるさと納税(楽天カード決済)
楽天モバイル
の楽天経済圏でポイントも貯めながらが良いと思います。
まとめ
個人(複業会社員)/個人事業主でも使える資産形成方法のまとめ(iDeCo/NISA) iDeCoは拡充予定!という内容で整理してみました。
楽天経済圏に入りながらポイントも貯めてしっかり資産形成してみるのが良いと思います!(PR案件ではないです)