見出し画像

カテテールアブレーション

人生半ばの歳になりました。

そして不整脈なんて誰にでもあるものだと思っていました。

週4の7時間のパート。確かに小さなノートパソコンでシステム移行は苦労しました。

帰るとなんかもう疲れてる。心電図も毎回引っかかる。

コロナ後、外食産業はもうダメだ、、と思い転職をし社員になれた。しばし安泰だ。。と思っていたら

そこの職場は財団と言っても落ち着いた静かな環境ではなく、なんだかキツイ人ばかりの少人数の集まりだった。

妊婦さんが育児休暇のために社員として入社したが、この人がきつかった。

毎日緊張の嵐で、社員のせいかこんなことわかるだろうの体で教えられた。

ビクビクし、ノートにメモしまくったが全く頭に入らない。恐怖とストレスのせいだ。

循環器内科にいくと、不整脈が25%も出ていた。10%でも多いほうだという。

つまり2拍に1回出ているらしい。2回連続で出たら失神するらしい。

町医者に血圧も高くないし歳も若いんだけど、こんなに高い。あとはストレスだと思うけど

そのストレスは消すことはできないの?

私は転職して1ヶ月。転職したばかりでむりです。。。と答えた。

命より大事なものなんてないのにまた選択ミスをしてしまった。

私はどんどん痩せていき、仕事も覚えられずみんなから叱られたりからかわれたりされた。

申し訳ありません。すみません。そんなことばかり言っていると人間って自分には価値がないって

思えてくる。自分ってこんなに仕事できないんだ。。と愕然としました。

今まではバイトの割にはできるって認められてただけなのか。。とガッカリした。

私のブログのタイトルである肯定感なんてまた0になってしまった。

そして家でもストレスが爆発しくやしくて泣いてしまった。旦那の前で泣いたのは何年ぶりだろうか。

前のパニック障害ぶりだ。2年弱か。泣いたのが久しぶりだった。

そしてそんな会社はやめろ。ということで心臓が悪く手術を考えてるため辞めたいと上司に伝えた。

なんせ妊婦さんの後釜なので、とても怒って困っていた。この人は心配もしてくれないな。

組織ってそんなものか?人間不信になる。

私は長年の目標怖い人を克服するため、この会社でも粘ってみた。怖い人の原点は母だ。

でも克服する必要は別になかったと後から気づく。その時点ではまだ気づかなかった。

克服する人もいれば、距離をとる人、逃げる人、どんな形でもいいんだとわかった。

辞めると話したらなんかスッキリしたことと、

次の人が見つかるのに2、3ヶ月かかると社員オファーをくれた派遣から言われ、退職を保留にした。

妊婦さんが育児休暇をとると引き継ぎもあまりないままドバッとそのまま仕事が追加された。

経理もやるので上司がいつも怒鳴る。ホームページのアップも練習もしていないのでうまくいかない。

家に帰ってやったり、休日も出てやった。私はついにふらふらになり動けなくなり

休んだ。そして辞めようと悟った。

それからまた上司は怒っていた。手術が近づいて体力を温存したいがマンパワーが少なすぎる。

そしてやっと私の代わりの派遣の人が来た。仕事の流れよりやることのみ教えた。

その人は理解力があって仕事ができて助かった。

1週間で大体引継ぎ安心していたら、その人がここの上司は見たことないくらいのパワハラだ。無理です。

辞めます。ごめんなさい!と言われた。

ええええええええええ 胃が痛い。。

体力のないまま、手術日が近づいた。

病院は市川の医療センターでとても綺麗なところだ。

手術医の先生は不整脈の専門で信頼ができる感じだ。

先生からの説明。手術の時に不整脈が出ないときがあると、ピンポイントで焼くことができない、と。

なんだかとても嫌な予感がした。

なぜなら辞めることになってから不整脈の頻度が減っていたから(町医者でまた24時間ホルターをしたため)

病院の入院は出産以降初めてで、病院のナースステーションを見ておお!と思った。

佐藤健のドラマみたいだーーなんて思ったり。

しかし手術の前の日は緊張でほぼ眠れなかった。

夜遅く2人も緊急で入院してきた。電気は部分的だがつくし看護師さんや患者さんは話声が騒がしいし。

寝る場所が変わると寝れない人だしなんせ明日、管入れられ心臓焼くしー。しかも成功するのかさえ疑問・・・

朝6時に起きて最後の水を飲む。しかし緊張で喉が乾く。

点滴をつけられ、余計緊張。足の裏と掌の汗が気になる。

友達何人から今日、手術かな?緊張してると思うけど大丈夫だよ!と激励のラインが来た。

本当に嬉しかった。私は嫌な会社にたまに入ってしまうけどいい友達がいて幸せ者だとしみじみした。

もうすぐだよ!と書くと驚く人もいた。笑

私でさえ驚きだ。まさか心臓悪いなんて何ヶ月か前まで思いもしなかった。

そして尿管に管を入れられるのがたまらなく痛かった。

手術室へ・・

ドラマなら家族が激励する場面か。

でもコロナ対策で家族は来られない。

手術室へいくと手術専用?の看護師さんが話しかけてくれた。

その人はふっくらしてて面白くて気が利いて優しい感じ。ムードメーカー的な役割の人だろう。

きっと病院でも重宝されている人だとすぐわかった。

説明もわかりやすく、安心できる話し方だ。

管を入れる前にすぐ眠くなるよ

と話され、本当ですか?信じがたい。。。。zz

ほんとら、眠くなるぅぅ。すごいぃぃい

すごいでしょ、薬って。と看護師さん。

とても気持ちよくうとうとした。

しかし、さっきまでバンバン不整脈が出ていたのに

いきなりピタっと止まり安定した脈になってしまった。

先生がとても困っていた。さっきまでバンバン出ていたのに。と。

画像の技術者と色々話しながら進めていた。

予測していた場所を焼き不整脈が出るか見たり、ミリ単位で焼く。

焼くのは痛くないと思ったがとても締め付けられるグーっっとした痛みだ。

心不全とかってこんな感じで起こるのか?というくらいの痛み。

そして誘発するために、わざと動悸をさせる。どんな技なのだ???

ウトウトした自分の意思とは裏腹に胸だけがドンドンと波打つ。

すごく実験されているような不安が出てきた。

そうだ。今までの会社の嫌なこと。母に言われた傷ついた記憶を思い出そう

としてもやはり薬でなんだか記憶がまったりしている。そしてまったく不整脈がでない。

先生はマッピングという方法で探していくと言っていた。

25ワットでいきますか。それはだめだ。強すぎるとか。そんなに焼くのはだめだ。やめとこう。とか先生ありがとーって思う。笑

そんな先生のひとつ、ひとつの判断で手術は左右される。

医師って本当に責任ある、かつ尊厳がある素晴らしい職業だ。と手術をしながら感動した。なんか余裕じゃね?

これこそONEチームだなと思う。誰も怒鳴ったりイライラしたりしない。当たり前だよな。

そして最後の焼くところでここじゃないかということを言っていた。

悩んだり、違う方法で試したり。

先生からの説明。

最後の説明で何度も焼いたけどおそらく最後のところがピンポイントだと思います。

同じ波形だったのでおそらくそうかと思います。と

少し不安ではあったが何も変わらないより良かったーと思った。

手術台から部屋へ帰ってまた心電図を当てる。

右の足の鼠蹊部の静脈に管を入れたので出血している。

これから4時間は右足を動かせない。これは辛そうだ。。

胸はまだ痛い。

その日は眠れた。

退院して体力は落ちたけど呼吸が楽になった。

人はこんなに呼吸が楽なのか?と思った。

これでよく生活してたな、、と思ったものでした。

これから無理しないで我慢しないで生きることをそろそろ学べ!と人生勉強になりました。

そしてこの辛い時に手を差し伸べてくれる人が
沢山いたことに私は心からしみじみとした。

町の循環器内科の先生と看護師さん。
ストレスを心配してくれた先生。職場に合わせて朝7時半に心電図ホルターをつけてくれた看護師さん。

手術室の看護師さんや担当の先生。

手術前にピンポイントでLINEで応援をしてくれた
友人達。

唯一、職場で手術を心配してくれた講師の方。

心労がたたっても、なお働いている私に辞める勇気を出せと説得してくれた家族。

いつも話を聞いてくれる指圧の先生。心臓に負担をかけるストレスは1番の身体の重圧だと辞めた方がいいと言ってくれた。

やさしさはじわじわと身体を癒してくれた。
苦しさを人に言うのは
みっともない。とか愚痴ぽいと思う人も多い。
でも私は皆に助けて!と手を伸ばした。
それも一つの勇気だと思う。

次は自分に優しくできるようになりたい。
自分が一番癒しになれるような人になりたいと思った。
そして、手を差し伸べてくれた人達に心から感謝し、いつか恩返ししたいと思った。

#やさしさにふれて
#カテーテルアブレーション
#不整脈
#HSP
#自己肯定感
#パワハラ職場

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?