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ふわりとあくび
月の兎も眠る夜
しっとり重たい夜の闇
風が星を散らしていく
雲を運んで 運んで

心のままに
傘をくるくる回して
気がつけば月が顔を出した

朝に願った一日を
さよならしたら思い出した
軽やかに 駆け抜けて
家に帰ろうと
今日も眠ろうと

ふわりと浮かぶ
君の優しさ触れる夜
きらきら哀しい夜の街
風がほこり散らしていく
僕を頼って 頼って

心のままに
傘をくるくる回して
気がつけば心晴れていった

朝に願った一日を
さよならしたら思い出した
立ち止まり 目を瞑る
風がぬくいなと
今日も生きたなと

またねと笑う顔が
またねと泣いた顔が
明日の僕をつくっていく
ほっぺたの強張りも
足裏の強張りも
夜に溶けていく
見送る後ろ姿
君はくるりと傘を回す

朝に願った一日を
さよならしたら思い出した
空仰ぎ 目を細め
今日も生きたなと
明日も生きようと

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