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歌詞

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2021年2月の記事一覧

ミザクラ

興味なんてなかったのに
きらきらの香水瓶
いろとりどりのリップ
鏡見ながら ため息ついて
頬に色のせる

まっしろな ちいさな花
綺麗に見えるように
やさしい 風にのって
優雅に舞ってみせる

君のせいだ
まだ実もつけない
優しい色に染めよう
ほら
試行錯誤して
見つけてくれるかな

興味なんてなかったのに
ひらひらのスカート
きらきら光るネイル
鏡見ながら 角度探して
頬を赤くする

まっしろな

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色々

色々

青と黄色を混ぜると緑になるだなんて
誰が思いついたんだろう
そのひとはきっと気張った日々に疲れて
癒やしを求めていたんだろう

僕が見ている世界の色と
君が見ている世界の色は
同じようで きっと違って
名前を与えた 不確かな言葉で

世界は色にあふれていて
愛するひとは光を放って
つまらない日々が色付いて
緑の中で微笑んだ優しいひとよ

すべての色を混ぜると黒になるだなんて
誰が思いついたんだろう

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光る糸

光る糸

あの日 嫌い 嫌いと叫んで
失ったものはなんだ
強い鎧 脆い呪い 薄っぺらい友情

舌剣 哀哭 座り込んで
まだまだやり切れない思い払って

吐き出せ 声高に
それでひとりになったって
その手で 掴みとれ
糸は燃えて

あの日 未来 未来を睨んで
手に入れたものはなんだ
熱い想い 柔い誓い 不確かな感情

神剣 星行 のめり込んで
まだまだ捨てきれない望み託して

吐き出せ 声高に
繋ぎ止めたいも

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湯けむり

湯けむり

鍵を閉めて 靴脱いで
少しでかいスリッパの音
おかえりなさい
脱ぎっぱなしはだめでしょう

栓を抜いて流れ出す
渦を巻いて飲み込む
縁に残った髪の毛とか
少し欠けたスポンジとか

僕と君の時間は
揺れたり 揺られたり
むせるほどの香りに
目眩と酔って口づけ
本当に欲しいものは違うのに
言葉ばかり求める

煙草出して 火をつけて
わざとらしいため息の音
おかえりなさい
外っ面だけいいんだから

息を

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