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クロストーク特別企画〜横浜国立大学体育会編〜 前編

これまで、6回にわたりサッカー部員にスポットライトを当ててきたクロストーク企画。今回はその「特別編」として、同じ横浜国立大学体育会に所属する硬式野球部と女子ラクロス部の主将のお二人をお招きし、クロストークを行った。
横国体育会として多くの共通点がある中で、各々が考えていることや感じていることを話し合い、部が抱える課題の解決の糸口となればと考えている。
さらには体育会の繋がりを強め、横国体育会を盛り上げることが出来れば幸いである。
前編では、コロナ禍での活動と横国体育会の特徴についてインタビューした内容をお届けする。

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左から順に

内桶達史 UCHIOKE TATSUSHI 硬式野球部主将
経済学部経済学科(水戸第一高校)

沖綾 OKI RYO サッカー部主将
教育学部保健体育専攻(横浜市立桜丘高校)

井上穂乃花 INOUE HONOKA 女子ラクロス部主将
教育学部保健体育専攻(山手学院高校)

・部活紹介

□硬式野球部

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所属リーグ:神奈川県大学リーグ2部
選手・スタッフ:69名
現状:2年前まで神奈川県1部リーグに所属しており、1部復帰を目指し活動している。
監督は大学の先生でコーチはOBの方々だが、平日の活動は学生だけで行なっており、首脳陣と学生コーチを中心に活動している。

□サッカー部

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所属リーグ:神奈川県1部リーグ
選手・マネージャー:54名
現状:今までに、一度も昇格したことが無い関東リーグ昇格に向けて活動している。監督がいないため、首脳陣が中心となって選手選考、采配を行う。コーチは昨シーズンから外部コーチに依頼している。

□女子ラクロス部

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所属リーグ:関東ラクロス学生リーグ2部
選手・マネージャー:29名
現状:8年前に1部昇格を成し遂げたが、1年で降格。1部昇格に向けて活動している。コーチは横国のOG2名と外部のトレーナーの3名であり、ヘッドコーチは8年前に1部昇格を経験している。

・コロナ禍での活動

ーー本日はよろしくお願いします。早速ですが、現在、緊急事態宣言が発出されているため横国の体育会部活動は対面での活動が制限されていますが、各チームどのような活動を行っているのか聞かせてください。

沖:サッカー部は1/18までオフ期間だったため、1/19から練習を再開する予定でした。しかし、対面での活動をすることができなくなってしまったので、zoomを利用したオンライントレーニングを行うことにしました。オンライントレーニングでは3つの班に分かれて、週5回、授業に支障が出ないようにするために1回1時間で行っています。また、縦割り班を作ることで、それ以外の時間でのトレーニングのチェックや食事・体重チェックを行っています。

井上:女子ラクロス部は1/18からオフ明けの予定でした。しかし、緊急事態宣言が発出されたため、現在までオンラインの活動をしています。活動内容は、具体的には平日7:00~8:30、休日7:00~10:00の時間帯で30分間のトレーニングにプラスして1年間の活動方針や個人目的の発表、ビデオ鑑賞をして組織・技術ミーティングを行ったりしています。

内桶:硬式野球部は1/19からオフ明けの予定でした。対面での活動ができないとわかってからは、オフ期間中に行っていたことでもあるのですが、自主トレーニングの内容の報告を縦割り班でするといったことを継続しています。現在はそれに追加して、Google Drive上に全員分のカレンダーを作成して、誰が何をしているか全員が把握、コメントできるといった形をとっています。オンラインの活動としては、週1回、部員全員で自主トレーニングの内容やチームのテーマについて話し合うといったことをしています。

・活動制限がある中での課題

ーーオンライン上での活動ということで、それぞれの部活が工夫して活動をされていることが分かりました。ただ、その中でも難しいと感じていることはありますか?

井上:昨シーズンのことも踏まえてなのですが、対面でのミーティングなどができないため意思統一を図るのが難しいと感じています。その中で、他部活がどのような工夫をしているのかが気になります。

沖:自分たちは昨シーズンはカテゴリー別に時間を分けて練習していたので、例年以上に意思統一が難しいというのは感じていました。そのため、まずは個人レベルでのアプローチが必要だと思って、新チームが始まってからすぐに個人面談をすることにしました。それによって、自分の考えを伝えるだけでなく、部員がどのようなことを考えているのかを把握できたし、部員との距離感が近づいたと思います。

井上:個人面談は検討していたのですが、なかなかその一歩を踏み出せなかったので、やってみようと思います!

ーー他に何か難しいと感じていることはありますか?

沖:オンライン上での活動では特になのですが、モチベーションの維持といったところは難しいと感じています。

内桶:モチベーションの維持の難しさは自分たちも感じています。対面での話にはなるのですが、練習で自分自身がハードワークをする姿を見せることは意識していました。これは副将や幹部にも言っています。また、コロナ禍で時間、人数の制限があることをポジティブにとらえて、短い時間で集中することに力を入れました。練習で緩む部分があれば、練習を終わらせたりと厳しくすることで、限られた時間の中でモチベーションを維持した練習ができるように努めていました。

井上:私たちは、オンライン上の活動では「発信すること」を意識していました。活動自粛期間でも、部が活動している証として、LINEで個人トレーニングの内容を報告し続けることが、モチベーションの維持につながるのではないかなと思っています。また、部活に所属している意義や価値だったりというのを考えることは、公式戦が無い中でモチベーションを保つうえで特に重要なのではないかなと思っています。

・横国体育会の特徴

ーー話は変わりますが、みなさんは同じ横浜国立大学の体育会として活動していますが、横国ならではの特徴など感じていることはありますか?

井上:横国生は、真面目な人が多いのかなというのは感じています。でも、他大のラクロス部はすごく明るくて、横国の部員はその明るさについていけないなと感じることがあります。私は、それはラクロスをやるうえではマイナスである感じています。なぜなら、ラクロスは、様々なイベントがあるので、そういう場所で多くのことを吸収できるほうが成長できると思うからです。そのため、イベントには積極的に参加してほしいけど、横国には内向的な人が多いです。もっと外にも行けるようにしないと、強くなれないと感じています。

沖:やっぱりサッカー部にも静かな人が多いというイメージがあって、試合で相手の圧が強いと引いてしまうようなことが多いなと思っていて、最初のころはそれが嫌でした(笑)。でもそれも強みなのかなと思っていて、逆に相手の熱量に合わせないで、自分たちのペースで戦えるようなチーム作りができるんじゃないかなと思います。

内桶:出尽くしている感じはあるのですが...バランスが取れている人が多いなという印象はあります。そのため、他の部活を見ていても思うのですが、組織としては素晴らしい部活が多いと思います。でも、実際、戦う集団としては物足りないと感じることはあるので、そこは改善できるように頑張りたいと思います!

沖:でも、「よく考えているな」と感じることは多くて、例えばサッカーのことで部員に質問すると、予想以上の答えが返ってくることが多いです。ただ、それを表に出すというのが難しいのかのというところはあって、アウトプットできるような環境づくりはしていきたいと思っています。

井上:確かに、「考える」という面では横国生は強いと思うので、ラクロス部は「頭で勝つ」というのは意識しています。個の力が他大に劣る分、セットプレーやスカウティングには力を入れています!

ーー横国生の特徴を最大限いかせるように工夫することが重要かもしれませんね!


後編は部の理念や内情についてです!
乞うご期待!

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