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春を告げる魚「かなぎ」

うららかな陽気で人々を油断させておいてからの「寒の戻り」。寝間着を半袖にしてしまったもんだから朝方寒くってしょうがない。こんなご時世です。ただの風邪でも大騒ぎになりかねませんからね。「食べて栄養、呑んで消毒。」念仏のように唱えながら晩酌をする日々でございます。

さて三寒四温を繰り返すこの時期には「春を告げる魚」が市場に出回ります。その名も「かなぎ」。(一般的にはコウナゴとかイカナゴなどと呼ばれ親しまれているそう)これが大の好物でして、焼き鳥屋で見かければ必ず注文、さかな屋で見かければ必ず買って帰ってトースターでこんがり焼きます。

じゅあーっと油が乗っていて、噛むたび骨からぎゅっと旨味がにじみ出る。きものほろ苦さが何とも言えない滋味を湛え、酒を呼ぶ、酒を呼ぶ、酒を呼ぶ。

「オオォーイ、焼酎も日本酒もみんなこっちおいでぇー!」と。

なかなか大きなスーパーマーケットではお見かけにならないかも知れませんがゼヒお試しいただきたいお魚です。

さて話は変わりますが、いも焼酎のロックといえばこのグラス。

焼酎ロック290円くらいの大衆的な飲み屋さんで焼酎を頼むと結構な確率で出てくる。ふちの金メッキなんかぽろぽろ取れていていい味出してることが多い。タンブラーなんかに比べると量も入らないので、ちょいちょい空になる。するとここに焼酎大好き飲み助同士の「差しつ差されつ」が成立するんですね。

そして夜が更け、大地は揺れ、記憶は失われる。
幻の楽園への跳躍が大きいほど滑落した朝のダメージは大きい。あな恐ろしや。
わかっちゃいるけどやめられない、それが我々が背負うカルマです。

「食もお酒も腹八分目」オトナの飲み助を目指して、今日も杯を傾けたいと思います。

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