遥か「タマ」の時代より
わがやの猫たち、このごろ行儀がよろしくない。
夕飯の「ししゃも」を猛禽類のように狙ってきて「サザエさん」さわぎが起きることは時折あったものだが、キッチンにこっそり忍び込んで、するめいか、トマト、白米まで食べようとするようになったのだ。
生まれてこのかた来る日も来る日も面白味のかけらもないカリカリのキャットフードばかり食べてきた彼らにとって「ししゃも」なんぞぶっ飛ぶくらいのご馳走。
命を賭してもハントしたい獲物であろうし、
はるか「タマ」の時代より「ねこまんま」を食べてきた彼らにとって白米の旨さはDNAに刻まれているのかもしれない。
ちなみに、もともと肉食であるの猫類を穀物で飼育する文化は世界的に珍しいらしい。(そう言われると、ライオンがどんぶり山盛りのねこまんまを食べている姿を見てみたくなる。)
まあ人間が「むし」を食べようという時代だから「猫的味覚の開発」も進んでいるのかもしれないが、昔から「猫にイカをやると腰を抜かす」と言われるし、誤ってねぎ類など食べてしまった日には「ねぎ中毒」を起こしてしまうかもしれない。
おのれの食欲に任せて浅ましい行動を起こすのは慎んでもらいたいものだなあ、などとチョコモナカジャンボをかじりながら思う今日この頃である。
さて、本日は「とり軟骨アスパラの炒め物」をご紹介。
やげん軟骨、長ネギ、アスパラを炒め合わせ、塩コショウ、白ワインビネガー、夏みかんの皮でまとめあげた一皿。
中村秀樹シェフ(ex.La Table du 53)が「ささーっと」調理してくれたのだが大変な美味でした。
ただ焼くしか考えたことのなかった軟骨が、こんなにおしゃれな味わいになるなんて驚き。ビールのみならず白ワインが進みます。
ぜひ、お試しアレ。
それでは、また明日。
(トップ写真:©長谷川町子美術館)
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