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あなたは、プライド(誇り)はあるか?

だいぶ前になりますが、日曜劇場「下町ロケット」は、プライドについて語られている物語といっても過言ではありません。
プライドは「矜持」という言葉を使ってもいいかもしれません。

ロケット発射を可能にするバルブ技術を持つ、佃航平(俳優阿部寛)社長
率いる社員数200人程度の中小企業「佃製作所」と、ナカシマ工業との
バルブの特許を巡る特許闘争、はたまた超大企業帝国重工との特許使用許諾に関する交渉など、そのストーリーの芯に貫かれているのはまさにプライドの一言です。

プライドは、いろいろな場面に登場します。人間としてのプライド、仕事に対するプライド、中小企業としてのプライド、世界に通用する特許を持つ事へのプライド、大企業と交渉する時のプライドなどなど。

最初はそのプライドを忘れ大きな局面で折れそうになったり、お金が目の前にちらつき卑屈になる事もあったが、どんな相手に対してもプライドを持って対応する佃製作所の社長、経理部長、開発部長の姿は「プライド」を忘れがちな日常に、大きく警鐘をならしてくれます。

果たして自分も、大きな敵や大資本を持って対抗してくる企業、腕の立つ超一流の弁護士などが相手になったら、自分を忘れずプライドを持って対応する事が出来るか、その事態に直面したらどうなるか?はっきり言って分かりません。私も特許を持っていますが、あのような場面には遭遇したことがありません。

 TVでは社長が一本の筋を通して頑張っていますが、プライドを持つべきは
社長だけではありません。渦中の社員達もプライドを忘れそうになり
ながらも、最後までぶれずに難敵に向かって行きました。

原作本を全部読みましたが、最初は佃製作所に大きく立ちはだかった大企業帝国重工も、最後には佃製のバルブを採用しロケット打ち上げを成功させ、お互いの信頼感を最高度に高めました。

話しの中心はバルブと言う、少しマニアックな製品でありその特許ですが、それに自信を持ち絶対に他に負けないとするプライド、安易に売って大赤字の会社を立て直そうとはしないプライド、特許使用許諾には応じず製品の
直接納入に固執するプライドなど、自分の日頃のビジネスへの安易さに赤面するばかりです。

「プライド」について一度考えてみませんか?
最後の最後には、プライドを持ってした仕事には、後悔がないのではないかと思います。

追伸:
今働いている会社の知財部門の人が、この下町ロケットに登場した弁理士と仕事をしたことがあったそうな。ちゃんとしたモデルがあったんですね。

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