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仕事術:「働き方改革」より「休み方改革」では?

「働き方改革」については、過去になにかと話題になっていました。

最近は、2024年問題で「働き方改革」という言い方よりも、
人材不足といういいかたに変わってきています。
物流業界や、タクシー業界などはさらに死活問題になってきています。

今回はすこし疑問を提起したいということで、記事にしてみました。

「働き方改革」は、そういう言い方で、本当にいいのでしょうか?
議論の中心にあるのは、いかに休息を取るか、休暇を取るかです。

ですから、私は「働き方改革」よりも「休み方改革」の方が根っこ
を捉えているのではないかと思います。

私の勤めていたドイツの会社は、そんなに休むの?!というほど休みを
取っています。
しかも祭日とは別に、夏や年末年始に2週間、3週間は当たり前に休暇を取っています。

ドイツは法律で決まっているので休暇を取らないと、上司が罰せられるということはあります。
でも、社員は休暇を取るだけではなく、効率よく仕事をして毎日8時間
程度の労働時間で家に帰っています。
それで仕事はまわっています。

内緒ではありませんが、ドイツでも管理職は週末や夜の時間帯でも働いて
いる人は少なからずいますが、一般社員は時間外労働はほとんどありません。
しかも、時間外で仕事をした場合は、他の日にその分の休暇を取りますから、結果として決められた労働時間で収まっています。

日本はどうでしょう?上司の手前早く帰りずらいとか、休みづらいとか、
他の人に迷惑がかかるから取れないとか、休むと出世や昇進にひびく
などといって取れない状況にあります。

外部から電話がかかってきたときに、「〇〇は、本日は休暇をいただいて
おります」などと平気で言っています。
休暇の取得は、労働者の権利です。会社からいただくものではありません。どうどうと「〇〇は、本日は休暇をとっています」と言っていいものなんです。これは顧客に忖度をする必要はないのです。

なぜできないか?まず、社長が休暇の取得にネガティブだからです。
みんなが休暇を取ったら売上が下がるんじゃないだろうかとか、お得意様から叱られるのではないかとかでびびり、取締役や部長に暗にプレッシャーをかけて取れない状況にしているのです。


過労で社員がなくなっても、ほとんど自分の責任と思っていませんし、知らぬ存ぜずです。
嘆かわしいこと、極まりないと思いませんか?

こんなことは、海外の人たちから見たら滑稽にしか写りません。
日本人てなんて器の小さい人種なんだと思われても仕方ありません。

経営者の人は勇気を出して、「働き方改革」の前に、「休み方改革」を
実行してみてはいかがでしょうか?

なんて先進的ないい会社だろうと、逆にいい人財が集まってくると思います。


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