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コミュニケーションを上げる 原則10ヶ条

コミュニケーションスキルは、すべてにおいてビジネスの基本となるスキルと言えます。
 
たとえば、営業的な場面、プレゼンテーションの場面、なにか交渉するような場面、初対面の人との会話、採用面接や、たとえ短期でもバイト採用の
大切な面接の場面、会議などでの場面などなど、他人と話しをする場面では、たいへん重要なスキルとなります。
 
このスキルが欠けていると、うまく行きそうなこともうまくいかなくなる可能性は大です。

1) コミュニケーションスキルをあげるための大切な前提として、


こんなことが重要になります・・・

もしあなたが・・・
 
・普段から暗い顔をしていたり
・いつも人とのコミュニケーションを拒絶しているような
 態度をとっていたり
・親切心がなかったり
・想いやりのきもちがなかったり
 
していたら、まずコミュニケーションスキルを学んでも、
意味がないか効果はないと思ったほうがいいでしょう。
 
冒頭から、厳しめですが、コミュニケーションスキルというものは、
 
・人を想いやれる人
・あたたかい心を普段から持っている人
・人と話すのが好きな人
・嘘の言えない正直な人
 
でなければいけません。
 
たとえば、具体的には
 
・電車から降りる時に「すみません」とか「降りまーす」の一言もなく
 無言で他人を押しながら出てゆく人
・子どもや妊婦さん、高齢者をうさん臭く思ったり、電車内ですぐに
 寝たふりをしたりする人
・目の見えない人や身体の悪い人を反射的に避けるようとしたりする人
・コンビニなどのレジで、「早くやってよ」と言わんばかりに、
 不機嫌そうにお金を払おうとする人
 
こんな人と上手にコミュニケーションを取ろうとは誰も思いません。
コミュニケーションスキルは、その習得の前に人格的に「まともな人」
でなければいけません。

そうでないと、その人はコミュニケーションスキルを利用した「わざとらしい、フェイクの、心のない」会話をする人ということになってしまいます。
 
コミュニケーションは、「心と心が触れ合うもの」でなければいけません。
これを踏まえて以降の章を読んでいただければと思います。
 
言い方を変えると、コミュニケーションスキルを持つということは、
他人と心を通じ合える素晴らしい交流ができることにも通じます。
また、それによって一生の友ができることにもなるかも知れません。
 
お客様とのコミュニケーション、会議でのコミュニケーション、職場でのコミュニケーション、人脈作りでのコミュニケーション、交渉時におけるコミュニケーションなど、さまざまなケースでのスキルがあると思いますが、ここではコミュニケーションスキルをあげる原則についてお話ししたいと思います。
 
なお、ここでの内容につきましては、前職で私の上司で厳しく私(たち)を鍛えてくれた、故新将命(株式会社システムブレーンHPより)さんが
書かれた本を引用し参考にしています。
その本に登場するような話題もたくさん出てきます。 

参考図書として挙げておきますので、興味のある方は一読していただければ、草葉の陰で喜んでくれると思います。
 
参考文献
『コミュニケーションの教科書』新将命著 講談社 2013年

2)それでは、コミュニケーションスキルに関しての本題に入ります。


コミュニケーションに関しては10個の原則があります。
これを「コミュニケーション10箇条」といい、新将命氏が本の中で
書いています。

これは氏から耳が痛くなるくらいに聞き、学び、実践したことです。
 
第1条       コミュニケーションはまず「聴く」ことから始めよ。
 
ここで大切なことは、「聞く」ではなく「聴く」という文字が使われていることです。
違いは何かというと、聞くは「耳」がありますが、これは単に聞くということです。

聴くは「心」という文字があります。相手の話すことを「心」を持って聞くという意味です。

コミュニケーションは「心」と「心」のやり取りなのです。
 
第2条       コミュニケーションで重要なのは「何を言ったか」ではなく「相手に何が伝わったのか」であると心得よ。
 
これはある意味、プレゼンテーションに通じる言葉です。
プレゼンをするひとは一生懸命に話しますから、相手にどれだけ
たくさんのことを言ったかを考えます。

しかし、その内容にどんなにたくさんの情報を詰め込んでも
「相手にどれだけ何が伝わったか」を考えなければ意味はありません。

話した相手の頭の中に何が残ったか、
さらには、それに基づいて更なるアクションがポジティブに
取られようとしているかです。
 
自分の話しが、相手の心に響く話しかたか、
心に響く中身になっているか、それをよく考えてから話す
と言うことが大切です。
 
第3条       コミュニケーションは相手の目を見て、大きめの声で、ゆっくりめに話し、相手と波長を合わせることを心がけよ。
 
相手と話すときに、カンペを見るようなそぶりをしていたり、よそを向いて話しては、 誰に何を言っているのか分かりませんし、相手の心には響きません。
 
しっかり相手の目をとらえて話し、クリアに聞こえる大きめの声で話し、
しかも早口ではわからないことがありますから、ゆっくりめに話す。
そして相手の反応を見ながら波長を合わせるように話す、これが大切です。
 
むかし、トップ(オランダ人)にプレゼンをした時に
「Don’t talk yourself」と言われたことがあります。
正しい英語かどうかわかりませんが、こっちをみて話せ!
ということだったのでしょう。

その時の私は、壁にプロジェクターに映ったものを、
聴衆に背を向けて説明していたのでした。

これでは、相手に何も伝わりませんよね。大反省をしました。
 
第4条       話の順序は、相手によっては起承転結の結から話せ。
 
人によっては、起承転結をすごく意識して、最初から順番に
話さないと気がすまない人がいます。

これも、正攻法的な話し方の1つとして間違いではありませんが、
今は忙しい世の中です。
時間がなくて、最初に結論を聞きたい人もたくさんいます。

聞くところによると、ソフトバンクの孫正義会長は、
「話は結論から話せ」とよく言われていたそうです。

忙しい現代では、 タイパ(タイムパフォーマンス)と言う言葉も
ありますが、相手の状況を見て手短かに話す事は「時短」にも
通じますし、重要なことと思われます。
 
第5条       コミュニケーションは時間を作ってでも優先的に行うべし。
 
コミュニケーションは心と心の通じ合いです。忙しいからと時間を
おろそかにして、相手と十分に話す時間が取れない時などには、
今まで自分が相手に話したことが間違って伝わっていたり、
ミスコミュニケーションが生じ、誤解を与えたことになっていたり
するかもしれません。
 
コミュニケーションは、後で「おおごと」になってからでは
遅いこともあります。

修復できなくなってしまうこともあります。 あらかじめ時間を
作ってでも優先的に行う方が結果として良くなることがあります。

次回は、第6条から始めます。
 

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