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石膏デッサンを体験してみた


天王洲アイルの寺田倉庫にて、ブルーピリオド展が開催されています。
美大受験を巡る人間模様に関心があり、作品はまだきちんと読めていないものの、まずは展示を観てしまうことにしました。

https://www.tiktok.com/@blueperiodten/video/7110158018246970625

そこで、一度もやったことないのに、衆人環視の状況で石膏デッサンなるものを初体験してみることにしました。
以下、石膏デッサンについてメモを残しておくことにします。自分の中で未消化な体験なため、文章にまとまりはないです。

石膏デッサンは、当然ながら石膏像が必要だし、その他の道具の用意も必要であるため、意識して環境を用意しないとなかなか体験することができません。今回は経験者の友人と同行して体験をしましたが、友人にとっても相当に久しぶりな体験だったそうです。
会場のトイレは、入口ゲートの脇にのみあります。展示鑑賞中にトイレに行きたくなったら、入口ゲートのトイレまでエレベーターで戻って使用することは可能だと入場時に係員の方に聞いて確認しておきました。他方、会場では飲食が禁止なのでデッサン中には水を飲んだり、飴やガムを食べたりはできません。朝から6、7時間ぶっ続けでデッサンをする場合には過酷な環境といえるかもしれません(美術予備校生にとってはそれぐらいのぶっ続けはふつうのことみたいです。)。
私たちはお腹がすいたので2時間程度で切り上げて帰ることになりました。

一応、デッサンのやり方解説動画を家で見てから会場に向かいましたが、会場に着いて、白くて大きい紙に向かったときには聞いた話は全部抜けていました。笑
500×650㎜の「小判」と呼ばれる紙が対象になる紙だったのですが、普段狭い部屋で暮らしていると紙がとても大きく見えました。持ち帰り用に学校の卒業証書を入れるような賞状用筒を持参していたのですがA3くらいまでしか入らないサイズだったので全然大きさが足りず、結局は輪ゴムで巻いて持ち帰ることになり、帰宅までにベコベコに曲がってしまいました。


絵を描く対象の紙としておそらく自分史上過去最大の大きさの紙です。
そして、描くために貸していただいた道具箱に入っていたデザインスケールとはかり棒、存在自体初めて知りました。http://zokeifile.musabi.ac.jp/%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%82%8A%E6%A3%92%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB/

はかり棒は使い方がよくわからず使いませんでしたが、せっかくなので、デッサンスケールで真ん中のところに石膏像の鼻の頭を合わせて描き始めることにしました。描き慣れている方はデッサンスケールを使うのは最初だけのようですが、私は左手でずっと持って確認しながら描くことになりました。
石膏像の選択は、髪型がシンプルで比較的描きやすいんじゃないかなという理由で森先輩にしました。
描くときは人物という風にはなるべく思わないようにして、意味を感じないように、線の傾きがどんな程度かというところや影の濃いところはどこかというところに注意して描くことに努めてみました。しかし、顔がどうしても正面ぽくなってしまいました。遠近感について知見が全然ないことに起因するかもしれません。パステル画や水彩画は2次元の写真を見ながら描きますが、今回は3次元の石膏像が対象であり、遠近感についての知見が必要だった可能性があります。両目の配置や大きさが正面ぽく見える原因かもしれません。

その後、デッサンやり方動画を各種見直したのですが、対象をシルエットで捉えるという話がアタマから抜けていたな、と思いました。
線的ではなく面的で捉える、という。観念的には理解できても実操作的にそれを遂行するのはなかなか難しそうです。しかし、絵具を重ねて塗っているときにも必要な発想に思いました。

絵具でいうところの色の種類の数が鉛筆でいうところのグラデーションのようですね。鉛筆の濃さの使いわけについてはよくわかっていませんが、使える濃さの種類を増やすのは大切なことなのかもしれませんね。


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