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【徹底解剖】\他人も熱中の沼に巻き込みたい/同士探索モード

こんにちは、YNGpot.(ヤングポット)の青木です!

YNGpot.では「コロナ禍におけるデジタルネイティブ世代の消費・価値観に関する調査」を実施し、そこから「熱中消費(=好きなものに対する消費)」には6つのモード(クラスタ)があるということが分かってきました。

参考:熱中消費には6つのモード(クラスタ)が存在

熱中消費クラスタグラフ

熱中消費の6つのモードを解説する本シリーズ、連載4回目となる今回は「同士探索モード(右下)」についてご紹介いたします!

筆者余談(青木):K-POPの沼にどっぷりはまって十数年な筆者は、まさに"同士探索モード"を発動して出来た友人が沢山います。本記事では、私自身の経験もご紹介しようと思います。

他人も熱中の沼に巻き込みたい"同士探索モード"


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同士探索モードの人を一言で表すと、「自分の熱中対象を仲間と一緒に楽しみたい」人です。

同士探索モードについて、YNGpot.が調査を通じて抽出した主な傾向は以下の通りです。

・SNSでも熱中対象に関する投稿を沢山する
・好きなモノが同じ人と繋がっていたい、オタ友がほしい。
・なんなら仲良くなって一緒にリアルイベントも楽しみたい。
・友人に「最近〇〇が気になるんだよね」と自分の熱中対象のことを話題に出されると、「そうなんだよ!〇〇はこの曲もいいし、こんなコンテンツもあるんだよ」「良さに気づいてくれてありがとう!」「こんなイベント次あるけど、一緒いかない?」と自身の熱中に"他者を巻き込む特性"がある。

いかがでしょうか。周りを見渡すとこんな友人が1人はいませんか?

同士探索モードの方々は、とにかく、自分の好きな対象について、他人と共感すること が大好きな人たち。

サービス提供者や企業側にとっては、頼んでもないのに魅力を沢山語ってくれるので、とても心強い存在。ファンを連れてきてくれるコアファンに位置している方々とも言えますね。

前回の連載でご紹介した「受動熱狂モード」の方に影響を与えているのは、まさにこの「同志探索モード」の人であるとも言えそうです。

高校生を中心に若年層が多いモード

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調査結果からは、以下のような情報も得られました。

・男女比は、男性44%:女性56%と、女性のほうが若干多め
・デジタルネイティブ世代の中でも割と若年層が多く
 中でも高校生のうち40%が「同士探索モード」に当てはまる
・熱中対象としては、芸能人・アニメ、DIYスポーツなどが多め

SNS活用が最も盛ん

同士

同士探索モードの人は、「熱中対象について人と語る」ことを重視しているので、SNSでの発言も活発になる傾向があります。

また、リアルな繋がりや日常生活で使用するSNSアカウントとは別に、
熱中対象についての情報取得や発信をする専用のSNSアカウント、いわゆる「別アカ」を取得していることが殆どで、

中には「情報取得用」「グッズなどの交換用」「オタ友との交流用」など更に細分化したアカウント管理を行っていたりもします。

コロナ禍では、
「SNSに投稿することが増えた」と答えた割合が6モードのうち最多
40%が「友人とDM(ダイレクトメッセージ)で会話することが増えた

と回答するなど、普段以上にオンライン上での同士探索を加速させていたようです。

「友人作りはオンラインで」がスタンダード?新たな人間関係のカタチ

好きなことは他者と分かち合っていたい!
趣味が同じなら会ったことがなくたって友達!

TwitterやInstagramのハッシュタグ「#〇〇さんと繋がりたい」を活用した相互フォローや、clubhouseのようなルーム機能のあるSNS上での出会いなど、デジタルネイティブが日常的に友人作りを行う場はオンラインが主流になってきています。

気付いたらリアルで繋がっている友人よりも、よく遊ぶし、連絡もとるといった心理的距離が近い友達になっていることもしばしば。

「学校が同じ」「会社が同じ」「地元が同じ」
といった、今まで人と人を繋げてきた共同体ではない、

「熱中対象が同じ」
という繋がり方が、一番フィットする人たちでもあります。

YNGpot.の調査では、「コロナ禍で連絡頻度/親密度共に上昇した人は誰?」という問いに「オンライン上の友人」と回答した人は高校生が最も多く、デジタルネイティブ世代の中でも比較的若年層に「同士探索モード」が多かったことも非常に納得の結果でした。

筆者はアラサー会社員なのですが、K-POP界隈で知り合った沢山の素敵な仲間たちとコロナ禍でも、ほぼ毎日連絡しています。コロナ以前はTwitter上でしか会話したことの無かったお友達と、現地集合・現地解散で韓国旅行をしたことも!(お顔が分からず最初の待ち合わせだけ苦労しましたw)

これからの同士探索モード

「コロナが収束したら、熱中対象をどう楽しみたいか?」という質問には、

”やっぱりライブ会場で生の演奏を聴きたい。映像では感じることのできない空気を感じたいし、会場にいるからこそ見られる景色を見たいし、演奏に包まれた空間を体で感じたい。好きなバンドと一緒の空間で同じ時間を過ごして、お互いに「ありがとう」と思えるからライブが大好き。遠征に行って旅行も楽しみたい。”
”同じ趣味の地方の友達と会って、ひたすらおしゃべりしたい。その子と話したい内容が溜まって来てるので。あとはイベントとかにも参加したいです。”

など、ライブ好き・イベント好きの方々による、「リアルで体感できる価値観の共有」を渇望しているような意見が多く見受けられました。

特に遠方に住む熱中仲間に会いたい!オンライン通話で語りつくせないお喋りをリアルでしたい!という、リアル重視の意見もありながら、

”オンラインで良いものとオフラインであるべきものを取捨選択して楽しみたい”

のような、オン/オフを上手く両立して楽しんでいきたい、という意見もありました。

オンライン上で知り合って遠方の方と友人になるなど、元からオンラインを上手く取り入れた熱中消費をしている人たちでもあるので、大きく人間関係やライフスタイルが変わっていくとは捉えていないようですが、「リアルの価値」をより強く痛感している人たちでもあるようです。


同士探索モードのご紹介は以上です!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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