訳ができない理由は〇〇だった⁈
個別指導塾で働いていると、英訳問題で手が止まってしまっている生徒をよく目にします。「手が止まってるね、どうした?」と聞くと、9割以上の生徒が「〇〇って英語にないから訳せないよ」と答えます。
訳問題は受験において欠かせません。私は、訳すことよりも解釈するほうが大切だと3年目にして気付かされました。
「英文解釈」とは何か———。
それは便宜化された日本語を細かく噛み砕き、読者に分かりやすく伝えることだと思います。
例えば、これらの文章です。
①彼女は滑舌が悪い
②私は猫舌だ。
ネックなのは、「滑舌」や「猫舌」という日本語です。さすがにお分かりだと思いますが、この2つ単語を"そのまま訳す"わけにはいきませんよね。そこで私は以下のことを思いつきました。
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議題化してみる
日本語を細かく噛み砕くことが必要になってきます。だから、まずは議題化するのです。
①議題: 滑舌が悪いってどういう事だろう?
②議題: 猫舌ってどういう事だろう?
こうすることで、噛み砕く前の段階にセットすることができます。
いざ、解釈
「滑舌」というのは、舌の動きを滑らかにしてはっきりと聞き取りやすい発音をしている状態のことです。 つまり滑舌が悪いというのは、「スムーズに話せない」とか「はっきり話せない」ことを指します。
「猫舌」はどうでしょうか。かわいい日本語ですよね。文字通り、猫のように「熱いものを飲食できないこと」を指します。
◾︎ここまで踏まえて日本文を作成します。
以下は一例です。
① 彼女はスムーズに話すことができない
② 私は温かいものを食べることが苦手だ
このように「噛み砕き、解釈」のプロセスを踏むことで英文を作ることができます。
以下は解答例です。
① She can’t speak smoothly.
② I am not good at eating somethink hot.
これで十分に伝わりますね。
いかがでしたか?訳ができない理由は「解釈」にあります。この記事がお役に立てると幸いです。twitterはこちら
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