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「取るべき勝ち点を自ら失った1戦」Jリーグ第12節 浦和レッズ×ヴィッセル神戸 マッチレポート

8/24(日) 19:00キックオフ @埼玉スタジアム2002

お久しぶりです!
久しぶりにnoteを書こう!って気になれたのでしっかり書いていきたいと思います。笑

前節快勝し、2連勝とした浦和。今シーズン初の3連勝がかかった重要な一戦となりました。

スタメン

ホーム浦和は4-4-2。山中がMF登録だったため、3-5-2(3-4-2-1)の可能性も考えられましたが、ここは無難に4-4-2。最近は左SBに宇賀神の起用が続いていましたが、この日は久しぶりに山中をチョイス。2トップはここ最近一貫してしてレオと武藤のコンビのままです。

神戸は今シーズン、3バックと4バックを併用。浦和と同じ4-4-2である、前々節の鹿島戦では3-4-2-1を採用していたこともあり、布陣はあまり読めない状況。この試合では前節の柏戦と同じ4-3-3を採用。神戸はミッドウィークにルヴァンカップが控えており、連戦が続く中のため、大幅なターンオーバーを決行。前節から10人のメンバー変更を行いました。
また、#飯倉チャレンジ こと飯倉大樹はベンチでした。チャレンジ見たかったなぁ...。

(そして前情報通り、イニエスタは今年も埼スタ戦を欠場。風のうわさで荒川アレルギーがあるって話を耳にしました...。笑)
イニエスタって3年?2年半?の契約のはずなので、今シーズンがラストチャンスだったのでは...?と密かに思ってます。ちゃんと調べてはないです。笑

戦評

この日は涼しいこともあってか両チーム共に前からしっかりプレスをかけてハメていく狙いが見られました。
うまくいっていたのはどちらかと言うと浦和の方で、神戸のビルドアップを何度もひっかけ、その都度ビッグチャンスを生み出しています。

個人的に大槻監督は3バックを想定していたのではないかと感じました。相手に保持される前提で、同数プレスでハメるぜと言わんばかりのメンバー表(山中MF登録)。これはなんだかんだ匂わせるだけで4-4-2のままだとは思いますが。笑
そしてあまりにも軽すぎる前半のサンペールへの対応。このサンペールの部分は後述したいと思います。

保持時の部分は山中を内側に入れるいわゆる偽SBはあまり採用していませんでした。神戸の撤退守備が4-5-1(4-1-4-1)で前節のガンバの3センターと比べ、内側に入るメリットが少ないという点も作用していたかもしれません。

GKからしっかりつないでくる神戸に対し、パスコースを遮るプレッシングであるカバーシャドウで制限をかける浦和。そこからGK前川のミスを誘い、ビッグチャンスを何度も作り出していました。この日はドウグラスがベンチということもあり、ビルドアップの前線に逃げが無い状況であり、神戸の前川はその点で無理をしなければいけない状況もあったと思います。

失点シーン

浦和の1失点目のシーン。

神戸は両SBで幅を取り、3トップと合わせて各レーンに1人ずつ配置するような形。浦和の4-4-2ブロックのそれぞれ人と人の間に配置を徹底していました。その中で、3センターのアンカーで多大な存在感を出していたサンペール。そのサンペールにどのように制限をかけるか?という点を浦和はあまり整理できていませんでした。
失点シーンも図のようなポジションで浮いたサンペールから左の初瀬へ。長澤の長距離なスライドも間に合わず、速いクロスを入れられ、ファーサイドでゴールに沈められました。

浦和としては4-4-2で守る以上中間ポジションを取られた時に、「誰がチェックにいくのか?」という問題が発生します。結果として失点シーンでは橋岡がいったほうがいい形となりましたが、SB-CB間のチャンネルを広げたくない橋岡としては、チェックにいけません。また、HSで古橋がずっとうろついていたのでそれもあったかもしれないです。

ではどこで止めるかとなった時に、2トップの片方(この試合なら武藤)が落ち気味に4-4-1-1のような対応をする、というのが1つの策だったと思います。ただ、2CB相手に前線からハメるという形でランニングをしていた武藤にそこまで求めちゃうのも、って気がしちゃいます。さらにカウンターの前線の枚数も純粋に1枚減るのでそういう部分のギブアンドテイクの問題もあったと思います。

後半に神戸が3CBに変えるまで、武藤が前半よりもサンペールを気にするような立ち振舞いをしていたので、HTで修正を入れたのだと思います。

前述の布陣の話ですが、大槻さんがここの対応を事前にできない!というのはなかな考えにくいので、大槻さん自身は3CBを予想していたのではないかと推測しました。(あくまでも俺の推測なので!笑)

それでも決められない浦和

前項でサンペールの話をしましたが、逆に言うと完全撤退で明確なチャンスを作られたのはこのサンペールからの展開と左HSでウロウロしていた古橋への対応の部分だけだったと思います。

後半に神戸は3枚変えで3CBに変更しました。これはGKも含めたビルドアップで後ろの枚数の優位性を出したかったのかなぁと感じました。ただ、浦和としては前節に3バックのガンバと対戦していたこともあり、素直に対応できていたと思います。

神戸は3バックにした後も3CB+GKで4バックに近い形でビルドアップをしますが、浦和の2トップが外切りのカバーシャドウと中盤のマンツーで対応していました。

しかし、浦和は神戸のゴールに最後まで襲いかかることは出来ず、終盤にCKからこぼれ球を山口蛍に沈められてしまいます。
この失点自体は前節の井手口のスーパーゴラッソと似ていて、浦和のゾーンディフェンスの弱点なのでしょうがないとは思います。
問題はそれまでにしっかり決める所を決めきれてない点です。

失点後、浦和はすかさず健勇を投入し、健勇、興梠、レオの3トップに変更。変更ってかただのファイヤーパワープレーでした。浦和のパワープレーが成功したのを見た事ないのは俺だけかな…

総評

相手のビルドアップを阻害し続け、ビッグチャンスを何度も作り出していた浦和ですが、結果的にそのビッグチャンスは一度も、ものにはできませんでした。
今シーズンの第1目標はACL圏内なわけで、近年の上位争いが激しいJ1では1つ1つの小さな勝ち点を積み上げていくことがより大切となります。その点で言うと昨日はただ負けた試合と言うより、「取るべき勝ち点を自ら失った試合」と言えるでしょう。

ただ、厳しい言い方をしましたが、サッカーの内容で見れば、全く悲観するような内容ではありません。しっかり前向きのボール奪取を狙い続け、チャンスクリエイトし続けました。そのどこかで1点を取れていればもっと違う評価になったと思います。

次戦は1週間空いて今シーズン不振の大分との1戦。ルヴァン杯敗戦によるこの休みをポジティブに捉え、次こそはしっかり勝ちましょう!

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