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2021に読んだ本リスト

新しくなったNoteのエディターを使ってみるべく、年内最後に軽い内容の投稿をしてみようと思う。基本的に私はジムで筋トレをしたり走ったりしている間にAudibleで本を読むことが多いので、読んだといいつつも、聴いた、という方が正しいかもしれない。また、私は過去に読んだ本を読み返すことが多いため、比較的古い本などもリストに含まれている。尚、今年は残念ながらほとんど仕事以外の本に手を出せず、やはり仕事が忙しいと人生に彩りが欠けるなと思っているところである。因みに税金関連が面倒くさそうなので本記事はAmazonアソシエイトフリーである - つまり皆さんが購入されても私の懐には一切何も入ってきません!あとは統計やアルゴリズム、機械学習関連の本などは仕事で必要になるごとにつまみ読みしていた(ほぼ全て日本語の本で。。)が、それらを含めるとリストが冗長になるので省いている。因みにPMになりたい人向けのおすすめ本は以前こちらで記事にしたので興味のある方はそちらもどうぞ。

Crossing The Chasm

AWSに入ってGTMなどを検討する機会が増えたので、MBA時代に読んだこちらの本をひっぱり出してきて改めて読んだのだがやはり良書であった(そういえば授業に著者が来てくれた)。どうやって最初期のカスタマーを獲得し、そこからのChasmを超えてどうやってプロダクトをスケールさせていくか、という考え方がうまく定式化されていて、自分のアイデアを整理する上でとても参考になる。
https://www.amazon.com/Crossing-Chasm-3rd-Disruptive-Mainstream/dp/0062292986

Hooked: How to Build Habit-Forming Products

こちらも再読。この本はおそらく一年に一回は読んでいる気がするのだが毎回新しい発見がある。Habit formingというのはプロダクトを設計する上でとても大事で(でないと何か行動を起こす前のCognitive loadがあるため)、UXを考える時に必ず検討する項目の一つだ。今回はiPhoneを手にするたびにTwitterを開いてしまう弱い自分への自戒の念をこめて読んだのだが、一向に個人レベルでは生活習慣の改善は見られない。プロダクトデザインの素晴らしさである。
https://www.amazon.com/Hooked-How-Build-Habit-Forming-Products/dp/B00HZY1N0K/

Cracked IT! How to solve Big problems and sell solutions like top strategy consultants

私はケース面接が結構得意で、学生の頃に外資コンサルのOne week ジョブをひたすらやってバイト代わりにお金を稼ぐみたいなことをやっていたのだが(一週間で10万円くらいというとても割のよいものであった)、結局新卒時の就活ではリーマン前夜で派手だった金融に行った。が、当時実際にお会いしたスマートなコンサルタントの皆さんのことはとても印象に残っていて、コンサルタントの皆さんの書いた本を定期的に読んで勉強している。この本は一連の問題解決フローについてまとまっていてとても参考になった。
https://www.amazon.com/Cracked-problems-solutions-strategy-consultants-ebook/dp/B07DMFYH2R

Atomic Habits: An easy and proven way to build good habits and break bad ones

私は意思が弱い。とにかく習慣化して日々の生活の中に組み込まないと物事が続かない人間である。そんな私にとってこの本はとても示唆に富んでいた。やるべきことを習慣化する上での実践的なヒントがこれでもかと詰め込まれている。私のお気に入りは今ある習慣に別の習慣化したい行動を付け加えるというやつである。
https://www.amazon.com/Atomic-Habits-James-Clear-audiobook/dp/B07RFSSYBH/

Good Strategy / Bad Strategy: The difference and why it matters

今年は比較的Product Strategy的な議論が多かったのだが、余り自身の中にInputがないなと思ったので、評判のよかったこちらの本を読んで勉強することにした。余り大きな期待をしていなかったのだが、著者の経験から実際の良い戦略、悪い戦略が豊富にまとめられていて、自分のProduct Strategyを考える上でとても参考になった。一方で、紙面が実例に多く割かれているため、Abstractされた理論的なものを探している場合は若干物足りないかもしれない。(これは私の読解力・理解力不足なだけかもしれない)
https://www.amazon.com/Good-Strategy-Bad-Strategy-audiobook/dp/B07R6XQ8YP/

Unlocking the customer value chain; How decoupling drives consumer disruption

今年読んだ本の中で一番良かった本だと思う。PMとしてUXを考える時に、私はよくUser Journeyから出発するのだが、そこに対してValue Creation / Value Charging / Value Erodingというシンプルなフレームワークと、それをどうDecouple vs. Coupleするのかという軸で分析する観点を与えてくれた。User Journeyを作ってからの一手がひらめきの勝負になって毎回難しいなぁと個人的に思っていたので、仕事上とても役に立っている。
https://www.amazon.com/Unlocking-Customer-Value-Chain-Decoupling/dp/B07MWBS4WS/

Empowered: Ordinary People, Extraordinary Products

Inspiredの著者が書いた本で、PMになりたての頃にInspiredがとてもよかったのでこちらも買ってみたのだが、正直、うーむ、という感じ。組織やチームを作るには、というところにFocusがあたっていて、私は想定読者ではないのだろうなという感じである。勿論、One on Oneのやりかた、コーチングのやり方、チームカルチャーの作り方、など参考になる点も多いのだが、それらは他の本でもカバーされていて、敢えてこちらの本を買う必要まではないかなと思う。尚、Team ManagementについてはAndy GroveのHigh Output Managementをお勧めする。
https://www.amazon.com/Empowered-Ordinary-People-Extraordinary-Products/dp/B08MV6VRGY/

The Genius in All of Us: New Insights into Genetics, Talent, and IQ

子供たちの通うアメリカの小学校の先生たちからよく聞くのがGrowth Mindsetというやつの重要さなのだが、これはGrowth Mindsetの重要性の理解や動機付けに対してとても効果的な本だと思う。私も周りを見ていて、勿論才能というものが存在することは否定しないものの、人間のパフォーマンスは多くの場合は練習量及び質、それとちょっとばかりの運でほとんど勝負が決まると思っている。もしこういった考え方に対して懐疑的であればこちらの本を一読することをお勧めする。
https://www.amazon.com/Genius-All-Us-Insights-Genetics/dp/B003BLGD9C/

The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change

これはもはや古典だと思うのだが、定期的に引っ張り出してきて(全章ではないが)読むことにしている。私の行動指針の一つにもなっている、自分の葬式に来た時に、家族など親しい人たち、職場の同僚、地域のコミュニティの人たちが自分をなんと形容して欲しいか考えて、そうなるように行動せよ、という言葉は示唆に富んでいるし、歳をとるごとに重みが増す。
https://www.amazon.com/dp/B01069X4H0/

HCSB (Holman Christian Standard Bible)

聖書はよい。余り熱心な信徒ではないが、ミッション系の学校に行っていたこともあり、今でも毎年ぱらぱらと読んでいる。習慣の力である。尚、こういう日本語でずっと読んでいた本を英語で読み直すのは英語力向上という意味でもよい気がする。
https://www.amazon.com/Holy-Bible-HCSB-Digital-Reference-ebook/dp/B004GXB4XO/

Building Microservices

Amazonはマイクロサービスアーキテクチャを指向しており、実際のSoftware Developmentでもそのように設計されることが多い。実務ではふわっとわかっているつもりだったのだが、今年は半年ほどTemporarilyにDev Managerもやっていた(念のために書いておくと私のようなPMがSoftware EngineerをManageするのは一般的ではなく、かなりの特殊事情である)ので重い腰を上げて読んだ。素晴らしい本だった。Microserviceに興味がある人は是非読んでほしい。その功罪や限界についてもとてもFairに考察されていると思う。
https://www.amazon.com/Building-Microservices-Sam-Newman-ebook/dp/B09B5L4NVT/

everyday Business Storytelling

なんで買ったのが忘れてしまったが、今年の半ばくらいに買って読んだ(書いたPRFAQにPMMから真っ赤っかにコメントが来たのがきっかけだったかもしれない)。これは超お勧めの一冊。Storytellingについての本は数あれど、ビジネスプレゼンについてFocusした本は余りなく、実際の良いプレゼン、悪いプレゼンが多数載っていて大変参考になった(Amazonはスライドは使わないものの)。
https://www.amazon.com/Everyday-Business-Storytelling-Simplify-Narrative-ebook/dp/B08WK79VJF/

世界標準の経営理論

Twitterで話題だったので買って読んでみた。かなり分厚い本だがとても内容も濃く、一部はMBAでやった話もありつつ、ほとんどのTopicは今まで聞いたことのないような話も多くてとても勉強になった。現場のProduct Managerとしては会社の経営資源をどう振りわけるかという話よりはどうResourceをもらいにいくか、という観点で仕事をしているのだが、Leadership teamの見方を想像する上で役に立っているのではと思う。

Elastic Stack 実践ガイド

タイトルそのままです。短期間で勉強する必要があったのでコンパクトにまとまった本書はとても参考になった。なんらかの理由でElastic Stackを初めて触る人にはよいと思う(注: 当方、非エンジニア)。

Kaggleで勝つデータ分析の技術

昔買った本でもはやなんで買ったのかすら忘れてしまったのだが、積読解消リストの上位にいたので今年読み切った。Kaggleで勝つ、とはなっているが、私のようにKaggleをやらなくても実際にPythonを使ってデータ分析をしている人間にとっても参考になるテクニックがたくさんのっていて、もう少し早めに読んでおくべきだったか、と今更思っている。

エド・ミラーのポーカーシリーズ

私は大学生の時は専攻である法律や政治を殆ど勉強しなかったのに、統計だけは駒場の図書館で大学の授業で使う教科書などを泣きながら読んで勉強していた。それはとても単純にギャンブルの仕組みを理解したかったからである。基本的に検証対象は麻雀とスロット、そしてお馬さんであった(勝ちたいというよりもその裏側にある仕組みを理解したかった)のだが、ポーカーやブラックジャックも少しだけ勉強した。今年は周りに進めてくださる方もいて、ポーカーに改めて興味が出てきた。そして気付いたのである。アメリカ生活の大きな不満の一つは麻雀ができないことだが、なんとポーカーはかなり気軽にできるではないか!ちなみにこのNoteをむちゃくちゃ参考にして勉強しています。https://note.com/nekochan0214/n/n3b1d19397e90

新平家物語(吉川英治)

大河ドラマの予習も兼ねて再読。私の人生に影響を与えた本を選べと言われれば先ずは聖書、次点でこちらである。諸行無常、盛者必衰。だがその裏にはドロドロした人間の性があり、人生はそんな簡単に四文字の漢字で表現できるほど単純ではない。尚、大河ドラマをアメリカで見られるすべはまだ見つかっていない。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

私は村上春樹が好きだ。それまで漱石や芥川、三島などが好きで読んでいた私にとって、高校一年生の時に出会ったノルウェイの森は衝撃的で、読了後も一ヶ月くらい引きずっていた。ドストエフスキーやフィッツジェラルド、ヘミングウェイなどをはじめ、海外の作家の作品を読むきっかけを与えてくれたのも感謝している(尚、私はドストエフスキーの作品自体はそこまではまれず、カラマーゾフの兄弟の名前は覚えていない。が、賭博者はとても好きで数回読んだ)。今は余り長編を読まなくなってしまった(長編を読む時間をとるのが難しい)けれど、村上春樹のエッセイや短編はいまだに好きでよく読んでいる。この一冊は写真つきの旅行記で私のお気に入りである。旅をした気分にしてくれる。2022年こそは旅に出たいものだ。

カンガルー日和

On Seeing the 100% Perfect Girl One Beautiful April Morning

ローマ人の物語

ユリウスカエサル ルビコン川以前の文庫版三冊を読んだ。高校生の時から定期的に読んでいる歴史小説である。個人的にはハンニバル戦記とこのカエサルあたりの話が好きで文庫版をアメリカに連れてきた。

史記(徳間書店)

これも項羽と劉邦のところをピンポイントで読み返していた。歴史はよい。この本は原文併記なのもよい(読めないけど)。

来年はもう少し小説を読む量を増やしたい。雑食系なので、古今東西問わず、おすすめがあれば是非教えて下さい。

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