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適性に対する思い込み
自分に適性があると信じ職業を決めたものの、どうも違うと感じ苦しくなってしまう事があります。
これは認知の歪みでもあります。例えば、精神的に苦労をしたことで同じような悩みを持つ人を助けられるのではないかと、心理カウンセラーを目指したものの余りにも人間の汚い部分を見ることに耐えられなくってしまった方。あるいは、服飾雑貨が大好きで、企画やデザイナーを目指されるも生み出すことへの苦しさから逃げ出したくなるようなケース。
色々と事情はあり、ケースバイケースでありますから一概には言えませんが、自分自身が経験者だから出来る、好きだから出来る、と言うのは別の問題だという事です。
経験や想いだけでは、専門家にはなれませんし、現実の問題に対処できないのです。ところがここでできると判断してしまうのは、認知の歪みのなせる技です。本人が意図せずともそのように思い込んでしまうのですから致し方ありません。
確かに好きも経験も、適性の一歩ではあります。ですが本当にその道で努力を継続できるのか、ここが分かれ道です。学ぶ努力ができなかったり楽しめなければ、やはりそれは適性があるとはいいがたいものです。
他にも世間では、あなたにはセンスがあるなどと色々な誘惑の言葉がありますが、だからと言ってすべてがその通りになるのは確率は低いのです。
逆に、好きでもないが続けられることや、飽きないこと、ついやってしまうなどの、苦にならない事の方が大いに適性がありそうです。
何より、自分を無理やりに思い込ませるようなことはしないことです。思い込ませる前に、本で勉強を始めるとか現実の世界へ自分を持って行くことでも、単なる思い込みからは脱却できます。
本気度や適性を見定める一歩は、華やかの裏にある現実に身を入れることで、自分がどう反応するか、これも非常に有効は判断になります。
自分一人では、簡単に思い込みと言う歪みの世界に入ってしまいますので
一度自分自身を突き放し、冷めた目で見るみることも必要です。
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