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米国就活②:Tips

前回の記事では就職に至るまでの経緯を書きましたが、こちらではもう少し具体的な内容を書いてきます。少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。※初米国就活かつ一個人の所感であることご了承ください!

難易度

渡米前から過去米国就活を経験された方のブログや、MBA卒の先輩・友人等から情報収集をしていました。語弊を恐れずに言うと、米国でBig tech並みのお給料をもらえる仕事(eg. 投資銀行、コンサル、その他金融機関や上場企業等)を非英語ネイティブが得ようとすると、100社書類アプライして、返事が来るのが5社くらい、内オファーをもらえるのが1-2社、という非常ー----に過酷な道のりであることがわかりました。米国の一流MBA卒の方々でも、よっぽど英語がネイティブ並みに流暢でない限りやすやすとは就職できないようなので、米国で学歴の無い私にとってはめっちゃくちゃ過酷であることが予想されました。
運良く早めに第一志望の企業からオファーをいただけることができましたが、志望度の高かった他の会社からは返事すら来てません笑

スケジュール

2021年10月頭:EADアプライ
2022年1-3月:デスクトップで職探し、CV & LinkedIn作成
2022年3月末:EAD許可取得、アプライ開始、面接練習開始
2022年5月頭:オファーレター受領

EAD必要な方はとにかく渡米後早くEADアプライするのがおすすめです。アプライ方法は先人の方々がたくさんブログに書いてくださっているのでそちらご参照ください!私はコロナ期間だったので半年かかりましたが普段は3カ月程度らしいです。ちなみに今年からLビザ、Eビザ配偶者はEAD不要で就労可能となりました。

職探し

結論、この国ではコネが超重要です。コネと言っても親族が偉い人と繋がってるとかではなく、働きたい会社に知り合いがいる程度でいいです。というか、大企業にアプライする場合、referralがないとスタート地点にも立てないと感じました。自分がアプライしたいポジションのHiring Managerに直接つつながることができれば尚良しです。実際今のポジションは知人の紹介で直接Hiring Managerを紹介してもらい、面接のステップも大幅に飛ばしてオファーをいただけました。
日本だと裏口就職(?)とか言われてしまいそうですが、コネを作るためにMeetupに参加したり、ネットワークを広げることは超重要視されていると感じます。競争率の高いポジションの場合、LinkedInや企業のウェブサイトからreferralなしでアプライしてオファーをもらえる確率は限りなくゼロに近いと思います。数社referral無しで応募しましたが、即日お祈りメールが来ました(おそらく自動返信です笑)。
イベント参加や友人に紹介を頼む等、積極的に知り合いを作り、上手くいけば直接Hiring Managerを紹介してもらい、そうでなくても少なくともreferralをもらえれば勝率は上がると思います。

CV & LinkedIn作成

CVとLinkedInは超絶重要です。こんなに時間をかける必要があるとは知りませんでした。企業によってはCVを自動読み取りして、適切なキーワードがない場合やスペルミスが多すぎる場合は機械的に落とすとも聞きました。
また、LinkedInは日本では転職の際にあまり活用されてませんが、米国では使っていないビジネスパーソンは皆無かと思います。LinkedIn経由でエージェントからもよく連絡が来るので、作りこんでおいて損はないです。

日本人の感覚だと、米国の人々の履歴書とLinkedInは経歴モリモリで、こんなこと書いたら実力以上に見えて恥ずかしいのでは???と思ってしまうのですが、みんなそうなので羞恥心はかなぐり捨てる必要があります。嘘をつくのは勿論ダメですが、他の候補者の中に埋もれないよう、自分が何を成し遂げたのか適切・簡潔に、インパクトのある言葉で伝えなければなりません。
とにかく早めに書き始めて、ネイティブの人に何度も見てもらうのがおすすめです。私のCVは最終的にver.9くらいまでいきました笑 最初はクソのようなCVで何度も修正されて泣きそうになりました。

CVやLinkedInの書き方は検索すればたくさん出てきますが、私が気を付けたのは下記の通りです。他にもTipsは調べると色々見つかるかと思います。
CV
・成果から書く(e.g. Contributed +X% YoY in revenue growth through implementing XXX.)
・"Developed" "Contributed"等の動詞から書き始める
・成果の箇所には具体的な数字を入れる
LinkedIn
このツイート参照しました。あとネイティブの知り合いの書き方を参考にしました。

面接練習

一番つらかったですw 英語は駐在中に使ってしましたがネイティブレベルからは程遠いので、ひたすら練習するしかなかったです。日本語ならいい感じに回答できる質問に対し、英語だと良い言い回しが出てこず、もどかしい気持ちで何度も泣きました。。といっても、聞かれる質問はだいたい同じなので、短期集中で練習しました。
本来であれば場数を踏むのが一番良いと思います。志望度の高い会社を受ける前に、何社か練習として面接を受けるのがベストかと。私の場合は第一志望の会社が最初に面接になってしまったので(完全に計画不足です)、夫にに模擬面接を何度もやってもらいました…。これが一番効果があったと思います。他に準備として下記の流れで想定QAを作りました。
1. Behavioral Interviewの質問内容を確認
このサイト等を見て、自分の経験を書き出すとき(ステップ2.)の参考に質問内容をざーっと頭に入れました。
2. STARメソッドに沿って自分の経験を15個くらい書き出す。
10個くらいエピソードがあれば基本的にどんな質問にも対応できる気がします。STARメソッドについてはこちらご参照ください。
3. Behavioral Interviewの想定問答をひたすら作る
1.の想定Qに対して、2.のエピソードをマッチングさせる感じですね。英語ができる人は想定回答まで書き出すことはないみたいですが、私は英語が不安すぎたのでひたすら回答を書き出しました…。A4のWord10枚くらいは行きましたwすべてを暗記する必要はない、というかできないですが、この質問が来たら、こういう流れでこの言葉を使って返す!という粒度ぐらいまでは覚えました。

ソフトスキルしかない人間が如何に職を得るか

以下は完全に考察でしかないですが、手に職がない場合(エンジニアさんとか会計などの資格がない)、かつ米国での学歴がない場合、以下の方法等で職を見つけられると思います。
・バイリンガル職
日系企業や、米国企業でもバイリンガル職を募集しているところはあるので、日本語スキルを活かしてまず就職するのはありだと思います。日系企業の場合、給与水準が下がる傾向にあるという悲しい事実はありますが…。
・インターンシップからの就職
多くの企業が学生のインターンシップしか受け入れていませんが、一部では社会人歴のある人でもインターンシップを受け入れているところもあります。インターンシップで経験を積み、その会社に就職している知人も実際にいます。
・米国(or 海外有名大学)の大学or大学院に行く
お金はかかりますが、米国の学歴をつけることで拍がつくのは確実です。英語力も上がりますし。最近はaccelerate programや、大学側とネゴれば在籍期間を短くしてもらえるケースもあるようなので、一年で大学院を卒業することも可能です。大学はどこでもいいわけではないと思いますし、入学の難易度がそもそも高いという事実はあるものの、私も就活がうまくいかなければ大学院進学を検討していました。

終わりに

コネ・CV・面接対策、この三つが個人的には重要だと感じた米国就活でした。私のようなソフトスキルしかない人間にとって、母国語圏でない国での就活はこんなに大変なのかと痛感しました。また就活したいとは全く今は思いませんが、何があるかわからないので、自分の備忘のためにも書き起こしました。どなたかのお役に立てば幸いです。

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