アメリカ旅行記【6日目・LA①】~映画の聖地ハリウッド、買い物はメルローズで~
このシリーズは、11月末から12月頭にかけて行った、ニューヨークとロサンゼルスの旅行記です。
旅行の日程、一日ごとに記事を連載していきます。
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※2023年11月下旬~12月上旬時点での情報です
※旅行中、1ドル=147円まで下がりましたが、記事では分かりやすさ重視のため、1ドル=150円で計算します
【6日目】
ロサンゼルス空港で朝を迎える
NYから約6時間の空の旅を終え、到着したのはロサンゼルス空港(LAX)です。
利用したのはLCCのジェットブルーという会社でした。
乗務員がずっとおしゃべりしてたな~。笑
格安航空だからなのか、アメリカだからなのか。
時刻は深夜1:00過ぎ。
旅行の計画段階から、「宿泊するにしては微妙な時間すぎるな」という考えからホテルは取らず、空港内のベンチで朝を迎えるつもりでいました。
事前情報では、国際線のターミナルにベンチがたくさん置いているみたいなのですが、場所がわからず。
キャリーケースをピックアップしてからモジモジしていると、アジア系のおじさんが案内してくれました。
公式のスタッフなのか、野良のガイドなのかわかりませんでしたが、なんか首にそれらしいストラップを付けていたので、信頼してついていくことに。
おじさんの言うとおりに進むと、無事国際線のターミナルBに着きました。
そこには確かにベンチがたくさんありましたが、イメージしていた、いわゆるベッドみたいな形ではなく、一脚一脚手をかけるところがついているタイプのやつでした。
思いっきり休めるか不安でしたが、すでに他の利用客がここに密集して休んでいたので、僕も自分の場所を確保して休むことにしました。
スマホをいじったり、目をつぶったり、どうにか自分なりに休息のルーティンをつかもうとしていた矢先、予期せぬ敵が現れます。
清掃です。
作業員がやってきて、ベンチに座っている利用客を全員どかせます。
地味ですけどなかなかの試練でした。
ここで朝7時ぐらいまで時間をつぶしました。
飛行機移動で寝てしまっていたことと、落ち着かない環境過ぎて、正直ほぼ寝られませんでした。笑
トイレで服を着替え、ホテルのあるハリウッドまで移動します。
ちなみにシャワーが出来なかったので、あらかじめ持ってきたボディシートで体を拭きました。
メトロでホテルまで移動
ホテルまでの移動手段は地下鉄です。
旅行前、LA経験者はみな口をそろえて「移動はレンタカーがいい」と言っていました。
LAは車社会だから。街全体が広いから。
そういう声を聞いてはいたのですが、日本と違う交通規則で運転することや、費用面に対する不安もあったので、結局辞めました。
それに、事前に購入した『地球の歩き方』を読んで、公共交通機関でも全然行けそうだと思ったので、電車移動を決行することにしました。
まずは、空港のシャトルバス乗り場に向かい、そこでバスに乗って最寄り駅まで行きます。
約30分ほどで、Aviation/LAX駅に到着。
ここから電車を乗り継ぎ、ホテル最寄りのHollywood/Vine駅に向かいます。
LAの地下鉄であるMETROは、ロサンゼルスの各所を通っています。
NYほど路線の数も多くないのと、NYよりも広い範囲をカバーしているのが特徴です。
運賃はNYより安いです。
一回の乗車でどこまで行っても$1.75(約262円)なのですが、TAPカードというSuicaみたいなプリペイドカード($2(約300円))を買い、券売機で$5(約750円)をチャージすると、その日は1日乗り放題になります。
なので、1日で3回以上乗ったらめちゃくちゃお得。
TAPカードはこのタイミングで買い、そこからの旅は、毎朝券売機で$5をチャージするという流れになっていました。
高架駅だからなのか、比較的新しいからなのか、ホームだけの印象を言うとNYよりきれいでした。
まあ歴史自体は全然違いますもんね。100年以上の歴史を持つNYに対し、LAのメトロは1990年代に出来ています。
7th St/Metro Ctr駅で乗り換え。目的地のHollywood/Vine駅に向かいます。
空港からは地上を走ってきましたが、この辺から地下になったことで、郊外から都心部に来たんだなと実感します。
LAの地下鉄は、ペットOK、自転車OKです。
自転車に関しては、車両内にしっかりと専用スペースが確保されています。
なので、どんなに混んでて、グイグイ自転車で乗ってきたとしても、あくまでルールに則っているので、他の乗客もいたって普通にしていました。
時刻は9:30。
歩きや乗り換えの待ち時間も含めて、空港から約2時間ほどかけ、ようやくHollywood/Vine駅に着きました。
いや~、大荷物を運びながらの移動はなかなか疲れました。
あと、NYと違って駅と駅の間隔が遠いので、結構時間がかかるなという印象でした。
ホテル到着、お昼はパンダエクスプレス
ホテルがあるのはハリウッドです。
LAの4泊のうち最初の3泊はここになるので、この駅はずっと拠点みたいな感じでした。
と、ここでロサンゼルスという街の大まかな概要をご説明したいと思います。
NYの記事で書いた時と同様、やはり地理的状況をつかんだ方が読んでて奥行きが出ると思うので、しばしお付き合いください。
☆「ロサンゼルス」とは?
ロサンゼルスとは、カリフォルニア州にある都市のことです。
カリフォルニア州自体は、アメリカ西海岸のおよそ半分を占める大きさの州で、アラスカ州、テキサス州に次いで3番目の大きさ。
日本の面積の約1.1倍というからすごい。デカすぎ。
カリフォルニア州には他にもサンフランシスコやサンディエゴ、サンノゼにサクラメントと有名な都市がいっぱいありますが、その中でも最大の都市がロサンゼルスで、人口はアメリカ国内ではニューヨークに次いで2番目に多い都市です。
よく混同する人がいますが、あくまで、「カリフォルニア州」の中にある、「ロサンゼルス」や「サンフランシスコ」なのです。
☆「市」と「群」と「大都市圏」
一般常識としての「ロサンゼルス」の定義ですが、ここが少しニューヨークと違ってややこしいです。
人々のニューヨークの定義は、「ニューヨーク州」の中にある「ニューヨーク市」のことだと以前説明しました。
ロサンゼルスの場合は、「ロサンゼルス郡」の中にある最大都市が「ロサンゼルス市」なのですが、一般的に人々が思うロサンゼルスは、その周辺の郡を合わせた大きなエリア、「ロサンゼルス大都市圏」のことを指します。
これは、ロサンゼルス郡、オレンジ郡、サンバーナーディーノ郡、リバーサイド郡、ベンチュラ郡を合わせた広い規模での大都市圏のことで、「グレーターロサンゼルス(Greater Los Angeles)」とも言われています。
わかりやすい例で言うと、MLBのロサンゼルス・エンゼルスは本拠地がオレンジ郡のアナハイムという都市です。
ただ、あくまでロサンゼルス大都市圏の中にあるので、球団名に「ロサンゼルス」を冠しているのです。
つまり、ロサンゼルス市や、ロサンゼルス郡だけを限定しているのではなく、「大都市圏」にまたがる広い範囲を「ロサンゼルス」としているのです。
まあ要するに、「結構どこまで行っても、ざっくり“ロサンゼルス”でいいんじゃね?」的なノリですね。
ハリウッドでのホテルは、部屋も広くて割ときれいでした。エレベーターはなかったですが、寝泊まりするということだけ考えれば充分。
値段も一泊1人7500円くらいで、最初のチャイナタウンを思い出せば、LAの方がNYより、少しだけ安くていいところに泊まれるのかなという印象でした。
10時、荷物を置いていざ出発。まずは早めのお昼ご飯を食べます。
ホテル近くにあったパンダエクスプレスに到着。
日本にも数店舗展開している(大阪はりんくうアウトレットのみ)、アメリカンチャイニーズが食べられるお店です。
パンダエクスプレスは、主食とおかずをチョイスして一つのプレートで食べるスタイル。
ショーウィンドウに立つ店員さんに注文し、レジでお金を先払いします。
よくよく考えると、最後に取ったまともな食事は前日のウィリアムズバーグで食べた「Joe’s Pizza」のピザ一枚。
空港ではポテチしか食べてません。
先進国なのに、なぜか勝手にサバイバルに追い込まれていました。笑
あまりの空腹にゆっくりごはん屋さんを探す余裕はなく、お腹一杯になれるであろう近くの店を選びました。
久しぶりの食事を一瞬でたいらげ、HPが回復しました。
ジュースは一つ頼んだらセルフで飲み放題でした。
アメリカのファストフードチェーンは基本このスタイルらしく、アメリカという国の太っ腹具合、「細かいことは気にすんな具合」を感じます。
求人のポスターを見ていると日本との違いを感じます。
普通のバイトの時給が$16(約2,400円)スタートです。
物価高と円安の影響があるとは言え、あまりに魅力的すぎますね。
それにしてもLAは温かかったです。
NYは日中でも1ケタ台でしたが、LAの11月の平均気温は23℃。
常にダウンを着て重装備だったNYとは違い、シャツを羽織るだけでちょうどいい暑さでした。
NYからLA。服装に困る移動をしているんだとここにきて実感しました。
映画の聖地、ハリウッド
腹ごしらえをした後は、ハリウッドの中心部、ザ・観光地と呼ばれるであろうエリアまで歩きます。
映画界や音楽界に貢献した人物を表彰し、その名前がアスファルトに多数刻まれているエリア、ウォーク・オブ・フェイムはとても有名。
「ハリウッド観光といえば」の景色ですが、実はこの星形のプレートは、約5kmにも渡る広範囲によるもので、「ここでしか見られない貴重なもの」みたいな感じは思っていたより強くなかったです。
中心部にはよく知る有名人が固められていましたが、あまりに広いので、端っこの方はほぼ「誰やねん」でした。
映画産業で潤ったハリウッド。
スタジオや会社などはまた違うエリアにあるようですが、観光地になっている劇場などはこのウォーク・オブ・フェイムに集中していました。
グローマンズ・チャイニーズシアター(TCL・チャイニーズ・シアター)は、1927年に建てられた劇場で、ロサンゼルスを代表する観光地です。
有名なのは、劇場入口の広場に埋め込まれた有名人の手形です。
ここに刻まれている著名人は約300名と、ウォーク・オブ・フェイム(約2,700名)と比べ狭き門だと言われています。
2023年9月にX JAPANのYOSHIKIさんが、アジア人アーティストとして初めて刻まれたそうです。
ここを訪れた時は知らなかったので写真は撮れませんでした。
ここからも色々と見て回ります。
ファッションの街、メルローズ
次は色んなジャンルの服屋さんが立ち並ぶ、ファッションストリートとして有名なメルローズ・アベニューに向かいます。
ここからはMETROが運営している路線バスを使います。
こちらも地下鉄と同じくTAPカードで乗ることが出来ます。
NYほど、あらゆる場所に地下鉄が網羅されているわけではないLA。
この路線バスが移動のカギになってきます。
ブランドや古着屋がたくさん軒を連ねているメルローズは、LAのファッション好きにとっては定番のスポット。
建物の壁面に描かれているウォールアートも有名で、カルチャー色あふれる街です。
この旅で経験したおしゃれタウンは、僕の中でNYではウィリアムズバーグ、LAではメルローズって感じでした。
LAに来て気になったのは「Blvd」の表記です。
「boulevard(ブルバード)」と読むのですが、意味は「大通り」。
チャイニーズ・シアターの前を通っているのが「Hollywood blvd」でした。
「Avenue」と「Street」もあるのですが、NYと違うのは、「縦ならAvenue、横ならStreet」という規則性がないこと。
方角はごちゃまぜですが、なんとなく道の規模によって変わってくるのかなと。
「Blvd」>「Av」>「St」みたいな感じやと思います。
バスと徒歩を駆使して気になるショップを巡ります。
特にめっちゃ安いとかはなく、相場は日本と同じかちょい高めでした。
この辺はNYとさほど変わりませんでした。
老舗のホットドッグを楽しむ
15時前。
最初にバスで降りたメルローズの交差点に一度戻ります。
そこで休憩がてらホットドッグを食べることに。
1939年創業、老舗のホットドッグ屋さん「PINK'S」です。
ここはロサンゼルスのガイドブックには必ず載っている定番のお店らしく、『地球の歩き方』でもしっかり紹介されていました。
カウンターで注文してから作ってくれるスタイルで、従業員は女性ばかりでした。
ボリューミーなホットドッグでしたが、こちらもペロリとたいらげました。
メルローズを歩いているこの時点で、痛感したことが一つあります。
LA、広すぎる!!!
正直、バスと徒歩での移動は可能ですが、スポットとスポットが離れているので明らかに車の方が便利です。
実際、レンタカーもしくは自家用車で移動している観光客を見て(みんな店の近くに停める)、「道幅も広いし、正味全然いけたかも、、」と思ってしまいました。
歩き疲れもあって、車が羨ましく感じました。笑
メルローズの端から端まで歩く観光客なんて、多分そんなにいないと思います。
まあ、街の雰囲気は楽しめるので、体力がある方はこの回り方で是非。
どんどん歩きながら、気になるスポットを写真に収めます。
いい雰囲気で入ろうとしたカフェは「ごめん、もう閉めるねん」と言われました。
この時点で16:00と、意外と早く閉まるお店たち。
飲食店もそこまでないので、どうやらメルローズは夜の街ではないそうです。
再びわけのわからん時間にごはん。タコスを食べます。
地理的にメキシコの国境沿いにあるカリフォルニア州。
NYに比べてメキシコ系移民が多いので、タコスなどのメキシカンフードはLAの方が本場らしいです。
17時。
歩き疲れ、メルローズでの最後は閉店間際のカフェに行きます。
気温も下がってきたのでホットラテを注文します。
バスに乗り、ホテルに戻りこの日は終了。
疲れすぎて20時頃に就寝しました。
~6日目まとめ~
LAはNYに比べ、移動が大変だということを初日にして痛感しました。
いや、行けることは行けるんですよ。
ただ、なにぶん距離があるので、時間がかかるなという印象でした。
この日は、空港での睡眠不足、長時間の電車移動、メルローズの街歩き等が重なり、アメリカ旅の中で一番疲れたかもしれないです。笑
今考えたら、よく空港から大荷物(キャリーケース、リュック、ミニバッグ)で、地下鉄とバスを乗り継いでホテルまで移動できたなと。なかなかキツかったです。笑
ハリウッドのウォーク・オブ・フェイム周辺は、定番の観光地なので行っておくべきですが、正直なところ、期待を上回ってくる感じではなかったです。笑
「ハリウッド」というブランドが勝手にハードルを上げているからなんですかね。
ただ、ハリウッド土産が欲しければここには来るべきだと思います。
というわけで、LA初日はここまで。
次回は、ベニスビーチからのサンタモニカ、グリフィス天文台で見た夜景の様子などをお届けしたいと思います!
それでは、また!
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