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NBA全30チームの、チーム名の由来をまとめてみた。


どうも、“名前の由来オタク”のえいきちです。

アメリカの4大プロスポーツと言えば、アメフト(NFL)、野球(MLB)、アイスホッケー(NHL)、そしてバスケットボール(NBA)ですが、今回はNBA全30チームの、チーム名の由来をまとめてみたいと思います。

以前、MLB全30球団の由来をまとめたのですが、そのアクセス数は2024年2月時点で約40,000回と、僕のnoteの記事の中ではダントツの人気を誇ります。
Jリーグのチーム名の記事もまあまあ好評で、このシリーズの人気の高さを感じています。
やはり、「わざわざ調べるまではしないことをまとめてくれている」ということが多く読まれている要因かなと思います。


今回はNBAを調べるわけですが、正直僕はバスケットボールは詳しくありません。
しかし先日、実際にアメリカに行ったことで、自身の“アメリカ熱”がすごく高まりました。
アメリカの地理や地名への好奇心が、この記事を書こうと思ったきっかけになっています。

NBAの創設は1946年と、MLBに比べて歴史は浅いですが(1903年。ちなみにNFLは1920年、NHLは1917年)、それでもアメリカ特有の文化や歴史的経緯が詰まった名前ばかりなので、調べていてとても面白いです。

今回もWikipediaを中心にネットで拾ってきた情報をメモ程度にまとめるので、興味のある方だけ参考程度に読んでいただけたらと思います。



~イースタン・カンファレンス~


【アトランティック】


●ボストン・セルティックス

NBAの前身のリーグ発足に伴い1946年に設立された古参球団。
ロサンゼルス・レイカーズと並んで最多17回の優勝を誇る名門です。
「セルティック(Celtic)」とは、「ケルト人の~」という意味。
大都市ボストンには19世紀、アイルランド系移民の多くを占めるケルト人が大量に移住をしたことから、チームにその名が付きました。
チームカラーの緑や、ロゴのシャムロック(三つ葉のクローバー)はアイルランドの象徴です。
ちなみに、かつて中村俊輔も所属したサッカー・スコットランドリーグの名門、「セルティック」も同じ経緯で生まれました。
アイルランド出身の音楽グループ、「ケルティック・ウーマン」もケルト人が関係していますね。
いきなり歴史が分厚いチームの紹介でしたね。


●ブルックリン・ネッツ

1967年創設。
1968年から77年まで「ニューヨーク・ネッツ」だった球団は、お隣のニュージャージーに移転。その後2012年にNYブルックリンに移転しました。
「ネッツ(Nets)」とは、バスケットのゴール(ネット)の意味で、ニューヨークにあるMLBの「メッツ」、NFLの「ジェッツ」と韻を踏んでいます。
ブルックリン出身のラッパー、JAY-Zが多額の出資をしていることは有名で、現在のチームロゴも彼がデザインしているそうです。
めっちゃヒップホップって感じのチームですね。
渡邉雄太が22-23シーズンに所属したチームでもあります。


●ニューヨーク・ニックス

1946年創設。
ボストン・セルティックス、ゴールデンステート・ウォリアーズと共に、NBA発足時から存続しているオリジナルチームの内の1つです。
チーム名の「ニックス(Knicks)」は、正しくは「ニッカーボッカーズ(Knickerbockers)」の事です。
かつてニューヨークの地を植民地にした、オランダ系移民が好んで履いていたズボンをニッカーボッカーズと言い、いつしかオランダ系移民の事自体を指す言葉として用いられました。
日本の作業服「ニッカポッカ」の語源でもありますね。あれです、あの形です。
ニューヨークやボストンといった東海岸の街には、移民の影響が色濃く出ていますね。


●フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

チームの歴史は古く、1937年にNYシラキューズで創設。
1963年にフィラデルフィアに移転した際、チーム名を「フィラデルフィア・
76ers」に変更しました。
「76ers」とは1776年のことで、当時の首都フィラデルフィアで独立宣言が採択された年にちなんでいます。
他にもNFLのサンフランシスコ・49ers(フォーティナイナーズ)など(1849年にカリフォルニアで起きたゴールドラッシュにちなんでいる)、年号をそのままチーム名にしてしまう大胆さが、日本にはない発想でいいですよね。


●トロント・ラプターズ

1995年創設の比較的新しいチームで、NBA30チーム中、唯一アメリカ以外に本拠地があるチームです。
カナダ・トロントには、MLBのブルージェイズやNHLのメープルリーフスもあります。地理的にもほぼアメリカみたいな位置付けだからですかね。
設立当時に大ヒットを記録した映画『ジュラシック・パーク』にちなみ、「肉食恐竜」を意味する「Raptor(ラプター)」がチーム名になりました。



【セントラル】


●シカゴ・ブルズ

1966年創設。
過去6度の優勝は、全て「バスケットボールの神様」マイケル・ジョーダン在籍時によるもので、90年代のNBAを一世風靡しました。
ユニフォームのカラーリングやデザインは、同時期に発売された漫画『SLAM DUNK』の湘北高校が影響を受けています。
「ブル(Bull)」とは「雄牛」という意味。
イリノイ州で畜産が盛んなことや、同じシカゴにあるMLBのカブス、NFLベアーズが動物であることから、このチーム名になったそうです。


●クリーブランド・キャバリアーズ

1970年、オハイオ州クリーブランドで創設。
チーム名公募のために行われた、地元新聞での投票によって選ばれた「Cavalier(キャバリアー)」は、「騎士、紳士」という意味です。
略して「Cavs(キャブス)」と呼ばれることが多いそうです。
現役最高のNBA選手、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)がキャリアをスタートさせたチームです。


●デトロイト・ピストンズ

チームの原型は1941年にインディアナ州で発足し、1948年にNBAに加入。
1957年にミネソタ州デトロイトに移転しました。
初代オーナーが、自動車の部品である「Piston(ピストン)」の工場を経営していたことからこのチーム名に。作られた部品は、自動車産業で有名なデトロイトにあるゼネラル・モーター社に納品されていました。
いいですね~、地元の産業系チーム名。雑学っぽくて好きです。


●インディアナ・ペイサーズ

1967年創設。
「ペイサー(Pacer)」とは測定馬という意味。いわゆるレースのペースを設定するペースメーカーのことです。
競馬が盛んなインディアナ州にちなんだチーム名です。
また、州都インディアナポリスで開かれる自動車レース、「インディ500」で用いられるペースカーの意味もあるそうです。
ペースメーカーをチーム名にするセンスが良いですね。


●ミルウォーキー・バックス

1968年創設。
公募で決まった「Buck(バック)」は、ミルウォーキー一帯に棲息する牡鹿のこと。牡鹿が持つ躍動感からこの名が付きました。
田舎の州って感じでいいですね。都会とはまた違うネーミングって感じがします。
ちなみにMLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックスは同じ「バックス」でも「ガラガラヘビ」の意味です。



【サウスイースト】


●アトランタ・ホークス

チームの歴史は長く、1946年トリ・シティーズ(ロックアイランド、モリーン、ダベンポートからなるミシシッピ川沿岸の3都市)で創設。
その後、1951年にミルウォーキー、1955年にセントルイスと移転を繰り返し、1968年に現在のアトランタに本拠地を構えます。
創設時のチーム名は「ブラックホークス」。最初の本拠地ロックアイランドでかつて起きた戦争で、勇敢に立ち向かったインディアン・ソーク族の「ブラックホーク(Black Hawk)酋長」が由来とされています。
ミルウォーキー移転の際に短縮され現在の「ホークス(Hawks)」に。
なので、「鷹(Hawk)」とは直接的な関係はありませんが、チームのロゴやマスコットは鷹をモチーフとしています。


●シャーロット・ホーネッツ

「ホーネット(Hornet)」とは「スズメバチ」という意味。
アメリカ独立戦争の時に、イギリス軍に抵抗した指揮官が、シャーロットの街を「スズメバチの巣」と呼んだとされる伝承から来ています。

マイケル・ジョーダンがオーナーを務めている現在のシャーロット・ホーネッツは2004年創設で、NBAの中で最も新しいチームです。
1988年創設の、“別の”シャーロット・ホーネッツは、2002年にニューオーリンズに移転し、「ニューオーリンズ・ホーネッツ」としてスタート。
NBAのチームが無くなったシャーロットの地に、2004年「シャーロット・ボブキャッツ」(同本拠地のNFLチーム、パンサーズと同じネコ科の動物)として作られたのが“現在の”シャーロット・ホーネッツです。
2013年にニューオーリンズ・ホーネッツは「ニューオーリンズ・ペリカンズ」に改称。すかさずその直後の2014年に、シャーロット・ボブキャッツは「シャーロット・ホーネッツ」に改称。この時に1988年から2002年までの“別の”ホーネッツの歴史が、“現在の”ホーネッツの歴史に移行されることになりました。
なので、このチームの創設自体は2004年ですが、歴史は1988年から存在するという事になるのです。

めっっっっちゃややこしい。笑
僕も理解するのにだいぶ時間がかかりました。
このようにアメリカには、その土地に昔からある名前を大切にする国民性により生まれる事例がたくさんあるんですね。


●マイアミ・ヒート

1988年創設。
NBAのチームの中で最も南に位置するチームで、ハワイと同緯度にあるマイアミ。
そのまま「暑い」という意味の「ヒート(Heat)」がチーム名に。
また、「白熱する」という意味も込められています。
複数形の「s」終わりじゃないのがチーム名っぽくなくてかっこいいですよね。


●オーランド・マジック

1989年創設。
チーム名の「マジック(Magic)」は、同じフロリダ州オーランドのディズニー・ワールドにある「マジック・キングダム」のキャッチコピー、「魔法の世界へようこそ」にちなんでいます。
素敵すぎる。そして一企業であるディズニーの影響力すごすぎる。


●ワシントン・ウィザーズ

チームの創設は1961年で、シカゴで生まれたチームが始まり。
1963年にボルティモアに移転をした際、地元の弾薬工場にちなんで「ブレッツ(Bullets)」と名付けられ、ワシントンD.C.に移転後も長く愛されたものの、1997年にワシントン・ウィザーズに改名されます。
オーナーによる「銃社会を想起させるのではなく、平和的な名前を」という思いで、「賢人、魔法使い」という意味の「ウィザード(Wizard)」が採用されます。
八村塁がキャリアをスタートさせたチームですね。



~ウエスタン・カンファレンス~


【サウスウエスト】


●ダラス・マーベリックス

1980年創設。
ラジオ局の公募で決定した「マーベリック(Maverick)」は、「焼印の押されていない仔牛」という意味で、転じて「はぐれ者」「一匹狼」を表す言葉です。
1960年代に放送されていた西部劇ドラマのタイトルにもなっています。
ちなみにチームのロゴは牛ではなく馬。ダラスのあるテキサス州の代名詞、カウボーイがモチーフになっているそうです(リニューアル前のロゴはカウボーイハット)。


●ヒューストン・ロケッツ

1967年にサンディエゴで創設。
もともとは、サンディエゴで盛んだった軍需産業にちなんで、兵器の「ロケット(Rocket)」という意味合いでチーム名になりました。
1970年にヒューストンに移転。チーム名は変わりませんでしたが、NASA宇宙センターのイメージから、平和的な「ロケット」の意味でそのまま引き継がれました。素敵な巡り合わせ。
MLBのアストロズといい、宇宙色豊かなチームがある街ですね。


●メンフィス・グリズリーズ

1995年にカナダ・バンクーバーで創設後、2001年にアメリカ南西部のメンフィスに移転。
モントリオールからワシントンに移転したMLBナショナルズと同じ、カナダからアメリカのパターンです。
ただナショナルズと違うのはチーム名が変更されなかったこと。
「グリズリー(Grizzly)」は、バンクーバーに生息しているハイイログマの英名から来ています。
温暖なメンフィスには到底生息しない生き物が、そのままチーム名として引き継がれています。


●ニューオーリンズ・ペリカンズ

創設の経緯は先述のホーネッツの説明を参照してください。
現在のペリカンズの歴史は、ニューオーリンズに移転した2002年以降のものになります。
2013年に変更になった「ペリカン(Pelican)」は、ルイジアナ州の州鳥。
バスケットボールに繋がる機敏な動きと、2度にも及ぶ絶滅の危機を逃れた生命力にあやかって選ばれました。
ゲン担ぎ、大事ですね。


●サンアントニオ・スパーズ

1967年創設。同じテキサス州のダラスから移転したのが1973年で、この時から現在のチーム名を名乗っています。
「スパー(Spur)」とは「拍車」という意味。乗馬用のブーツのかかとに付ける金具のことです。カウボーイのブーツについている、アレです。
同じテキサスのマーベリックスしかり、MLBのレンジャーズしかり、やはりカウボーイは無視出来ない文化なんですね。アメリカ感が最高です。
ちなみに拍車には、馬のお腹を刺激して速度を速める役割がありますが、そこから生まれた言葉が「拍車をかける」なんですね。ザ・雑学。


【ノースウエスト】


●デンバー・ナゲッツ

1967年の創設時から、コロラド州デンバーに本拠地を構えるチームで、1974年に改名。
19世紀にコロラド州で起きたゴールドラッシュを想起させる「ナゲット(Nugget)」は、ずばり「金塊」という意味です。
今やナゲットと言えば、まずチキンナゲットをイメージしますが、そもそもが金塊に見えることから名づけられたので、決して間違いではありません。


●ミネソタ・ティンバーウルブズ

1989年創設。
投票で選ばれた「ティンバーウルフ(Timber wolf)」は、ミネソタ州に生息しているシンリンオオカミのことです。
長いので、略して「ウルブズ」と呼ばれることが多いそうです。
ちなみに、靴のブランドである「ティンバーランド」も森林が関係していますね。ロゴもそうですし、靴自体が木を伐採する人用に開発されたものです。関係ない話ですみません。笑


●オクラホマシティ・サンダー

1967年シアトルで創設され、2008年オクラホマシティに移転するのと同時に現在のチーム名になりました。
オクラホマが、竜巻やなどが発生しやすい地域であることから、「サンダー(Thunder)」が選ばれました。
災害をポジティブに変換する当たり、皮肉が好きなアメリカって感じです。
また、オクラホマにはネイティブアメリカンが多く住むことから(「オクラホマ」もインディアンの言葉で「赤い人々」という意味)、彼ら先住民の神話である「サンダーバード」も深く関係しているようです。
ヒートと同じく「s」で終わらない名前。「サンダース」って言いたくなる気持ちをグッとこらえ、「サンダー」です。


●ポートランド・トレイルブレイザーズ

1970年の創設以来、ポートランドに本拠地を構えるチーム。
公募で決定した「トレイルブレイザー」という名前は、「blaze a new trail(先鞭をつける)」という言葉から来ています(直訳だと「trail」は「未舗装の道」、「blaze」は「目印をつける」)。
西部開拓時代の中心地であったポートランドにふさわしい、開拓者という意味が込められています。
オレゴン州初のメジャースポーツのチームであることからも、この名前になったと創設者は語ったようです。
長いので、ほとんど「ブレイザーズ」で呼ばれているみたいですね。


●ユタ・ジャズ

1974年創設。
前本拠地のニューオーリンズが、ジャズの発祥地であったことから、チーム名もそのまま「ジャズ(Jazz)」に。めっちゃ短い。
1979年にユタ州ソルトレイクシティに移転した後もそのまま引き継がれました。
ちなみに、その後ニューオーリンズに本拠地を構えたペリカンズのオーナーは、チーム名を「ジャズ」にしたかったようですが、ユタ側に変更の意思はなかった、という逸話があります。


【パシフィック】


●ゴールデンステート・ウォリアーズ

1946年に創設された、セルティックス、ニックスと並んでNBAの初期メンチーム。
最初の本拠地フィラデルフィアが、独立戦争において重要な土地であったことから、当時の戦士たちに敬意を払い、「ウォリアー(Warrior)」の名が付きました。
独立戦争がモチーフになっているのは76ers、ホーネッツと同じですね。
その後、1962年に西海岸のサンフランシスコに移転。
1971年に同じカリフォルニア州で隣町のオークランドに移転をしますが、その際にチーム名を「ゴールデンステート・ウォリアーズ」に改称します。
「Golden State」とは、カリフォルニア州の愛称。
地名の部分に愛称を用いているのはこのチームだけです。
カッコよさ重視の名前だと思いますが、ニュージーランドの都市「オークランド」と被るから、という理由もありそうですね。あくまで予想ですけど。


●ロサンゼルス・クリッパーズ

1970年、ニューヨーク州バッファローで創設。
1978年にサンディエゴに移転した際、港町である当地で活躍していた「高速帆船」を意味する「クリッパー(Clipper)」がチーム名になりました。
同じカリフォルニア州のロサンゼルスに移転した1984年以降も、名前がそのまま引き継がれています。


●ロサンゼルス・レイカーズ

1947年創設。
優勝回数はセルティックスと並ぶ17回とNBA最多で、人気・実力ともにトップクラスの名門チームです。
1960年にロサンゼルスに移転するまで、本拠地はミネソタ州ミネアポリスにありました。
ミネソタ州はが非常に多く、10エーカー以上の湖が州全体で10000以上もあるそうです。
中でもミネアポリスは「湖の街」と呼ばれている事から、チーム名に「レイク(Rake)」が付けられることになりました。
お察しの通り、現在の本拠地ロサンゼルスには有名な湖は全くありません。
東から西に移転したものの、そのまま縁もゆかりもない名前を引き続き使用している感じがMLBのドジャースと似ていますね。こういうの大好きです。
ちなみに、本拠地にグレートソルトレイクがあるユタ・ジャズと、チーム名を交換しようかという話がかつてあったそうです。こういうの大好きです。


●フェニックス・サンズ

1968年から、アリゾナ州の州都フェニックスに本拠地を構えるサンズ。
フェニックスが砂漠の上に作られた街であり、年中太陽が降り注ぐことから、公募の結果「サン(Sun)」がチーム名に選ばれました。
シンプルでいいですね。
日本人初のNBAプレーヤー、田臥勇太が所属をしたことから、日本のファンには知名度が高いチームですね。


●サクラメント・キングス

1948年にニューヨーク州ロチェスターで創設。
その後、シンシナティ、カンザスシティと移転を重ね、1985年にカリフォルニア州サクラメントの地にやってきました。
初期は「ロイヤルズ」というチーム名でしたが、カンザスシティに移転した際、同都市にはすでにMLBのロイヤルズが存在していたため、チーム名を「王様」の意味を持つ「キングス(Kings)」に変更しました。
これは、同じカンザスシティにあるMLBロイヤルズ(Royal=王侯)、NFLチーフス(Chief=酋長)とニュアンスを揃えるためだと言われています。
おもしろすぎる。



まとめ

以上がNBA全30チームのチーム名の由来でした。

MLBの記事と見比べて思ったのが、今回の方が分量が多いことです。
ひとことメモを意識して書いたつもりではありますが、以前よりもアメリカの地理が自分自身頭に入っているので、どうしても設立の経緯とかを書いてしまいました(NBA以前にあった別のリーグの話などは、あまりにややこしいので割愛しました)。

今回書いて思った、アメリカのスポーツチームの歴史から見る、日本とは違う特徴は、本拠地をめっちゃ移転することです。
移転した際にチーム名が変わったり、逆にチーム名をそのまま使ったりするのがややこしくもあり、面白い点だなと思いました。

個人的に好きだったのは、ジャズとレイカーズですかね。本拠地には直接関係のない名前が、現在浸透しているというのが面白いですよね。

ホーネッツとペリカンズの関係はややこしかったですね。笑
プロスポーツそのものの歴史の長さの違いはあれど、「チーム名」というものに対する価値観が、日本人とはまるで違うのかなと感じました。

移転に関して気付いたもう一つの興味深い点は、MLBもNBAも、歴史が古い球団は東、新しい球団は西に集中しているということです。

ニューヨーク州やマサチューセッツ州など、アメリカ最初の独立13州が北東部にあったことから、昔はあらゆる組織の中心も東に集中していました。
なので、MLBにしてもNBAにしても、まずは東からチームが出来、リーグが発足し、西に向けて徐々に拡がっていく——という流れを辿っているということが調べてみてわかりました。

現に、ウエスタンカンファレンスのパシフィックディビジョンに所属している5チーム中4チーム(ウォリアーズ、クリッパーズ、レイカーズ、キングス)が、東で設立されたのち、西に移転した経緯を持つチームでした。

MLBでも、サンフランシスコ・ジャイアンツもロサンゼルス・ドジャースもニューヨークから移転したチームですもんね。
この辺は、アメリカの歴史を頭に入れたらより面白く感じますね。


というわけで、お読みいただきありがとうございました。
また気になった由来があればまとめてみたいと思います。

それでは、また!



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