エンゲキユニットYMS『新編 噓をついてはいけない世界』公演前対談! Vol.2
第2回はユイガ役・木津真由子と、ガク役・新田真央のお二人にお話を伺いました🙌
Q. 今回演じる役は、お二人にとってどういう存在ですか?
木津真由子(以下 きずこ):めちゃくちゃ自分に似ててすごく腹が立つ。嫌いです。
新田真央(以下 まお):(笑)
――巨大感情(笑) どういうところが似ていますか?
きずこ:完全な悪になりきれないところ。周りにどう思われてもいい、自分の好きに生きてやる!って思おうとしてる時点で、まだ優しさが残ってるし、周囲に縛られてる。
――周りを窺っちゃうんですね。
きずこ:そうそう。女々しいし、うじうじしててダサい。若干の悲劇のヒロイン感もある。「勘違いするなよ、お前自身が自分の好きに生きてやるって言ったんだろ」って思う。
――なるほど……! ガクはどうですか?
まお:尊敬と若いなぁ、が半々です。
尊敬しているのは、自分の芯を持っているところ。凄く、自分の芯に基づいて喋っていると思います。
若いなぁと思うのは、視野が狭いところ。一つのものに影響されすぎて、他のことが見えなくなっちゃう。良くも悪くも塗り替えられやすいです。
――お二人は自身の役が決まった時どんな気持ちでしたか?
きずこ:やっぱりなって感じ!
ユイガの気持ちを理解できるのは私しかいないだろうって思ってる。
オーディションでユイガを演じた時、嫌いで苦しくて「もう嫌だ」って思いました。
だけど、それは同時に彼を一番理解できてるってこと。今でも嫌いだけど、私だけでも愛してやるよって思ってる。でも嫌い(笑)
――愛と憎悪は紙一重ですね…。まおはどう思いましたか?
まお:旧編でお三方(木津・岡本・袴田)が演じてるのを観てたから、俺はガクになるのかなと感じてました。
でも脚本を読んでみて、全員面白いなと思ったんです。決まった時は「がんばるぞ」って思いましたけど、他のキャラを演じてみたい気持ちもちょっとあります。
Q. 登場人物の中で自分に似ているキャラは誰ですか?
――きずこは、さっきほとんど喋ってくれたけど…
きずこ:ユイガですね(笑) 自分の嫌な部分全部出したキャラだから。
まお:解像度高いのは、脚本家ならではって感じですね。
きずこ:そうねえ。嫌なとこ詰め込んでやろうって詰めたら、まさか演じるのが自分になっちゃうとは。
一同:(笑)
――まおはどうですか。さっき他のキャラもやってみたかったって言ってましたよね。
まお:実は…俺もガクなんですよ。何でかって言うと俺に似てるから。
きずこ:(笑)
まお:自分も、狭い視野で物事を見て、人間関係がこじれちゃったことがあって。失敗して自分の浅さに気付く。そういうところ「俺じゃん」って。
――なるほど。じゃあ逆に、お二人が全然共感できない人は?
きずこ:ガクかも。ユイガは年上だから、色んなしがらみとか汚いものをガクより先に知って、呑まれていく。だからこそガクを守るんだけど。なんで俺だけ、って思う時もある。
だからガクは羨ましい。ユイガとしても、きずことしても遠い存在。
まお:強いて言うなら、キツネかな。周りに影響を及ぼす力がありますよね。「自分はこれが好き。お前も一緒にやろうぜ!」みたいに俺はなれないから。そういうところは遠いなと思います。
――たった四人で繰り広げられる世界ですが、こんなにも色んな思いが絡み合っているんですね。
Q. YMSの中で一番お兄ちゃん/お姉ちゃんっぽいのは誰ですか?
――「うそせか」は兄弟の絆がみどころ。それにちなんで、二人の思うお兄ちゃん/お姉ちゃんっぽい人を教えてください。
まお:ゆきさんです。LINEのグループで誰かが『体調が悪いのでお休みします』と言うと、ゆきさんが『お大事に』と返してくれる。そういう細かい気遣いに、「世話上手」を感じてました。
きずこ:YMSでは私だけが末っ子なんだよね。それもあって皆お兄ちゃんお姉ちゃんって思ってる。でも一番はなんだかんだ樽井悠!
「こんなことしたい」って彼に言うと、いいとこだけ一緒にできるように準備してくれるのよ。
まお:あー。(頷き)
きずこ:あとは、皆で樽井家にお泊りすると、だいたい朝にご飯ができてる。ちょっと調子悪い時は、ゼリーとかがちょうど良いタイミングでポストとか自転車のカゴとか部屋の前とかに置いてあったりする。
――世話焼き上手すぎます(笑) さすが団長!
Q. 最後に、お二人の公演への意気込みを聞かせてください。
きずこ:命削ってまぁす!よろしくお願いしまぁぁす!(笑)
まお:観てもらえるだけでも嬉しいです。そして、何か一つでもメッセージを感じ取っていただけたら、やってよかったなと思うので。
観に来てくださいね。(ニッコリ)
――濃密な対談でした!ありがとうございました。
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次回更新予定:2月7日 YMS対談 Vol.3
お楽しみに!
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