見出し画像

【11月里親月間】里親制度について渋谷区はどうあるべきか


ご挨拶

こんにちは、学生インターンの吉村宗純です!今回は毎年10,11月が里親月間ということで、東京都における里親制度の実態やどのような取り組みが必要であるかということについてご紹介させて頂ければと思います!是非ご覧になって下さったら嬉しいです!

内容

里親を初めとする「社会的養護」とは何かについてご紹介をして、東京都の里親制度に関する認知を広められたらと思います。また、フォスタリングマークプロジェクト里親月間などの代表的な里親を推進する取り組みをご紹介しつつ、そのような「社会的養護」が抱える課題を渋谷という地で考えたとき、どのような取、り組みが必要か。私の感想と共にその考察へと繋げていきます。

はじめに

・里親支援は様々な団体によってサポートがなされているが、里親となる母数が少ないために健全な家庭で養育をなされていない子供たちが多く存在する。
・里親の条件や敷居は決して下げることができないものだが、認知してもらう機会を増やすことが取り組みとしては可能である。


それでは詳細にいってみましょー


「社会的養護」とは何か

全国には家庭問題や虐待などにより実親の下で暮らせなくなった子供たちが約4万5000人いる。子供は家庭で養育されるべきという考えの下、「社会的養護」という概念が近年広まっている。「社会的養護」とは実親の下で暮らせなくなった子供たちに適切な養育を提供するべく、社会全体が協力をして取り組む養護のスタイルである。児童相談所はその実践の一例で、実親や養育者のサポートを行う他、里親申請の窓口の役割も果たしている。

↓↓↓↓↓児童相談所に関してはこちら(スライド9枚目P15,16)↓↓↓↓↓

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/satooya/seido/hotfamily/satooya/index.files/intake.pdf

里親とは何か

里親とは実親の下で暮らせなくなった子供たちを家庭に受け入れ、正しい愛情を持って子供を養育する人びとである。里親には色々な形があるが、祖父母などの親族里親を除いて子供が家庭に入り実親の代わりに養育を受ける形が2種類ある。それは養育家庭(里親)養子縁組里親だ。

養育家庭とは受け入れをされた子供(今後は委託児童と表記)を一時的に養育する過程で、委託児童との親子関係を望まない人が行なうものである。

一方で養子縁組里親とは、特別養子縁組の過程を終え、委託児童を自分の養子として向かい入れるまでの間、実親の代わりに養育を行なう過程である。

養育家庭の預かり期間は数日間の短期から満18歳(特例満20歳)まで養育する長期なものまであり、児童相談所と提携をして子供が実親のもとへ帰れるように働きかける。
東京都の養育家庭について

養子縁組里親は申込者が婚姻をしていることが条件付けられており、それは子供が適切な家庭環境で一定の養育を施されることを確約する目的がある。
東京都の養子縁組里親について

協力の輪を広げるために

里親と聞くと、「難しい手続きを行なう必要があるのではないか。実親がいるにも関わらず養育を行なうのは困難なのではないか。」など、少々後ろ向きなイメージが想像されやすいと思います。私自身、里親に関して初見の事実が多々あり、誤解をしていた部分もありました。問題はそれらをどのように周知させていくかということです。今回、調べていく中で素晴らしい取り組みを知ることができたのでご紹介したいと思います!

フォスタリングマークプロジェクト
フォスタリングマークプロジェクトとはフォスタリングマークをシンボルとして里親制度の普及と社会的な里親支援を活発化させていくためのプロジェクトで、子どもの家庭養育推進官民協議会日本財団が協力してフォスタリングマークを制作しました。

画像1

フォスタリングマークを使用した取り組みは、里親制度の普及や里親支援に努める旨の下で、申請を行なえば使用の許可が得られます。https://fosteringmark.com/fostering/

↑↑↑↑↑こちらでは、フォスタリングマークを使用した活動がいくつか紹介されています。

里親月間
毎年10,11月は里親月間ということで里親に関する認知を広めると共にそれらの社会的支援を活発化させていこうと啓発運動がなされています。
NPO法人東京養育家庭の会のように日常的に里親に関する啓発活動を行なう団体があり、里親体験発表会なども積極的にこの期間には開催されております。フォスタリングマークの活用と共に、気軽に活動を応援して頂けたらと思います。

渋谷区の展望と全体の感想

里親に関する情報をご紹介しましたが、ここで渋谷区に焦点を当てようと思います。まず、結論として渋谷区には児童相談所が設置されておりません。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/satooya/seido/hotfamily/satooya/index.files/hogosya_youshi.pdf
↑↑↑↑↑上記には東京都の児童相談所設置地域が記載されています。このように渋谷区では里親の方への支援をする環境が整いきれてません。もちろん、設置には様々な条件があるため容易ではありません。しかし、区内に児童相談所の設置だけが里親制度の体制を整える手段であるとは限りません。渋谷区ならでは取り組みから里親を増やす一歩が踏み出せないかと考えてます。
今回ご紹介してきたとおり、子供たちの適切な養育のために様々な取り組みがなされています。その一つが里親ですが、いまだ里親に関する認知は低く、調べる前の私のように誤解を持っている方もいると思います。複雑な環境におかれた子供を養育するということは決して単純なことではなく、容易なことではないでしょう。その中で実際に里親として子供たちのために懸命に活躍する方々がいらっしゃいます。それらの支援の輪を広げていくこと、すなわち正しい認知と積極的な協力姿勢によって個々人が活動に参加することは可能なはずです。ご紹介をしたフォスタリングマークプロジェクトなど、何気ない取り組みがきっと力になることは明白だと思います。また、里親月間を機会にそれらの関心を高めて頂ければ幸いです。

今回は里親制度に関して私が調べたこと、そして感じたことをご紹介させて頂きました。少しでも協力の輪が広がればよいと思います。ありがとうございました!

=====================
・森⽥ゆき Facebook ページ 『森⽥ゆきと渋⾕の未来をつくる会』
https://www.facebook.com/goyukitokyo/
・森⽥ゆき note
https://note.com/ymorita6
・森⽥ゆきホームページ
http://goyuki.tokyo
=====================

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?